これまで20機種以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきたBOWSですが、何故かTaoTronics製イヤホンを購入したことがありませんでした。
ただ、TaoTronicsのTwitterアカウントが本機種発売直前に自信満々なツイートをしていて…。
一番オススメと聞いたら試さないわけにはいかないと思い満を持して僕もTaoTronics製品にデビューしてみることにしました。
結果は、確かに最の高。
もっとはやくにTaoTronics製品に触れておけばよかったと後悔しています。
ということでこの記事では、TaoTronicsの完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty 97」を実機レビューしていきます。さっそく、みていきましょう。
※本製品はAnkerの「Soundcore Liberty」とは違いますのでお間違えなく。「SoundLiberty97(サウンドリバティ97)」です。
※追記 BOWSが選ぶ2020年、1万円以下でおすすめの完全ワイヤレスイヤホンベスト5にランクインしました。
TaoTronicsの完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty 97」

「SoundLiberty 97」は、株式会社SUNVALLEY JAPANのオーディオブランドTaoTronics(タオトロニクス)が2020年11月上旬に新発売したBluetooth完全ワイヤレスイヤホンです。
販売価格は、Amazonにて3,980円。値段としてはかなりお手頃な価格帯となっています。
主なスペックをおさらいしておきましょう。
形状 | カナル型 |
操作形式 | タッチセンサー式 |
ドライバー | 6mm PEEK+PU製ハイブリッドドライバー |
対応コーデック | SBC,AAC,aptX |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 |
プロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
最大通信距離 | 最大10m |
連続再生時間 | イヤホン単体:9時間 ケース込み:36時間 |
ケース満充電所要時間 | 1~2時間 |
充電端子 | USB Type-C |
片耳モード | ○ |
マルチペアリング | ○ |
ハンズフリー通話 | cVc8.0ノイズキャンセリング |
防水規格 | IPX8 |
サイズ(イヤホン本体) | 25.28*12.92*17mm |
SoundLiberty 97は、イヤホン単体で最大9時間の連続再生が可能。ケースを含めると最大36時間となっています。

最近僕がレビューしたカナル型で低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンと比較しても最大36時間の長時間バッテリーを有するのはSoundLiberty 97のみです。
さらにテレワークの需要が増している現代で、ハンズフリー通話を行う機会がドッと増えたわけですが、SoundLiberty 97はcVc8.0ノイズキャンセリング機能を備えているので通話の際でも音声をクリアに伝えることができます。

後ほどレビューしますが、片耳のみのペアリングにも対応しているので音楽鑑賞だけでなくヘッドセットとしても活用することができます。

さらにさらに、SoundLiberty 97は最高水準の防水規格IPX8。極端な話水の中でも扱えるという完全防水設計となっています。お風呂に入りながらの通話が可能というわけです。
BOWSによる「TaoTronics SoundLiberty 97」の評価と感想

5/5
コンパクトなケース&本体、バッテリーは最大36時間と長時間使用可能で最高水準IPX8防水規格。それでもって音質も捨ててない抜け目ない完全ワイヤレスイヤホン。これで3,000円台なんですから、コスパが高い以外なにものでもないです。
当然、20,000円を超えるようなフラッグシップモデルに比べるとアプリがなかったりノイズキャンセリング機能がなかったりはしますが、最低限完全ワイヤレスイヤホンに欲しい機能は高水準で備わっているので、メインとしてもサブとしても十分活躍することでしょう。
長所
- 最高水準の防水性能は安心感がつよい
- ロングバッテリーで充電頻度が少なく済む
- とにかくコンパクトで持ち運びラクラク
- 1カ月のお小遣いよりも安い
短所
- 専用アプリなどはない
- アクティブノイズキャンセリング非対応
- ワイヤレス充電非対応
SoundLiberty 97レビュー:外観・デザイン
それでは、実機をみていきましょう。

白とオレンジの印象的なカラーのパッケージからSoundLiberty 97がお出迎え。

- 本体
- USB Type-C充電ケーブル
- イヤーピース:
- 日本語説明書
- サンクスカード
アダプタは付属していないのでスマホの充電用アダプタを使いまわしましょう。

ケースはサラリとしたマットブラックの塗装でシンプル。フロントにTaoTronicsの文字が印字されています。

底面には技適認証マークとバッテリーなどの容量が黒で印字されています。

想像以上にケースはコンパクト。
→Truengine 3SE
以前レビューしたSoundPEATSのTruengine 3SEのケースと比較してもSoundLiberty 97のほうが全体的に薄く小さいことがわかります。
充電はUSB Type-Cに対応。Androidスマホの充電コードと互換性があるので使いまわすことができます。
ケース裏面にはリセットボタンが用意されています。
ケースとイヤホン本体はマグネットで固定されていて蓋を開けても落ちる心配がありません。って、イマドキのTWSはみんなそうか。

イヤホン本体はTaoTronicsロゴが印字されていてケースと同じマットブラック塗装でシンプル。
ロゴの部分がタッチセンサーボタンとなっています。
操作方法は以下です。
再生・停止➡ⓁⓇどちらかを2回タップ
音量+➡Ⓡを1回タップ
音量-➡Ⓛを1回タップ
次曲➡Ⓡを3回タップ
前曲➡Ⓛを3回タップ
通話➡ⓁⓇどちらかを1回タップ
通話終了➡ⓁⓇどちらかを2秒間長押し
拒否➡ⓁⓇどちらかを2秒間長押し
音声アシスタントON/OFF➡ⓁⓇどちらかを2秒間長押し

→SoundLiberty 97
以前レビューしたコンパクトなイヤホンJPRiDEのTWS-Xと比較すると、SoundLiberty 97のほうがひと回り小さいつくりとなっていました。

→TWS-X
ステムはSoundLiberty 97のほうが若干長く、装着部分もSoundLiberty 97のほうがより凹凸があってフィット感が伺えます。
SoundPEATSのTruengine 3SEと比較するとSoundLiberty 97の小ささがより際立ちます。

これだけシンプルでコンパクトであれば持ち運びも非常に便利です。それでいて最大36時間の長時間バッテリーはスゴイ。
SoundLiberty 97レビュー:ペアリング

SoundLiberty 97はスマホとBluetooth5.0でペアリング(接続)を行います。初回のみ処理が必要ですが2回目以降スマホのBluetoothがONの状態でイヤホンを開ければ自動接続されます。
iPhoneであればAACコーデック、AndroidスマホであればaptXコーデック(対応機種の場合の話)でペアリングされます。
スマホ(Android)とのペアリング手順は以下です。
- STEP
ケースからイヤホンを取り出してペアリングモードへ
イヤホン本体をケースから取り出すと自動で電源が入りペアリングモードに突入します。LEDインジケーターが青と白で点滅をしていればペアリングモードです。(gifは白白ですが実際は青と白です)
- STEP
スマホのBluetoothをONにして検索
スマホのBluetooth設定画面からONにすれば自動で接続可能なデバイスを検索してくれます。イヤホンをスマホの近くにおいて待機。
- STEP
[TAOTRONICS SoundLiberty97]を選択
ペアリング可能なデバイスの中から[TAOTRONICS SoundLiberty97]を見つけて選択すれば、ペアリングは成功です。
SoundLiberty 97を片耳モードでⓇとのみペアリングする場合は、先ほどのSTEP2まで一緒で接続可能なデバイスの中から[TAOTRONICS SoundLiberty97 R]を選択するだけです。

スマホとペアリング後、10分間通信が行われなかった場合は自動でSoundLiberty 97の電源が切れます。これ結構就寝時にやりがちですが、自動で切れてくれるのはかなり便利。
また、はじめⓇとのみペアリングをしていて途中から両方の耳で聴きたいとⓁを追加したいという場合はⓁのイヤホンをケースから取り出せば自動でペアリングされ、ⓁⓇ両方から音楽が流れます。
因みにSoundLiberty 97の電源ONからスマホとの接続までの時間は1秒以下と接続はかなりはやいです。マルチペアリングにも対応しているのでスマホ間での行き来もとてもスムーズに行えます。
SoundLiberty 97レビュー:音質チェック

SoundLiberty 97の音質は、正直お値段以上な高音質イヤホンでした。
中高域の音質には張りとキレがありクリア、パーカッションは弾けるような弾力が感じられます。電子楽曲で特にその特徴が目立ち、音の解像度が高い印象でEDMやPOPを聴くと顕著に良さが実感できます。
低音はそこそこなので重低音重視で考えると若干物足りなさを感じますが、ボーカル音やコーラスは高音域まで非常に透明感があり長時間聴いていても耳への負担を感じませんでした。
先日レビューしたJPRiDEのTWS-Xと比較するとSoundLiberty 97のほうが音が軽く粒が細かくクリアで爽やかでしたが、伸びと重低音とのバランスではJPRiDEに軍配といった感じです。
オーケストラやR&Bなどを好む人はTWS-Xのほうが好きだと思います。
また、QCC3020とaptXの恩恵かその他の同じBluetooth5.0のイヤホンと比較しても、それほど遅延は感じられず動画を観ていても支障がありませんでした。セリフなどの音声もクリアに聴こえるので映画鑑賞にもおすすめです。
総じて、SoundLiberty 97の音質は弾けるようなサウンドで、例えるならトロピカルサウンドです。
爽やかでポップな感じ。EDMなどの電子音中心の楽曲を好む人にはうってつけ大好物な音質のイヤホンと言えます。
SoundLiberty 97レビュー:まとめ

3,980円のコスパモンスター「SoundLiberty 97」。
破壊的な価格帯にもかかわらず弱点が見つからない完全ワイヤレスイヤホンでした。
- IPX8防水設計で
- 音質も申し分なく張りがあってクリア
- ペアリングもスムーズに行えて
- バッテリーは驚異の最大36時間
唯一難点をあげるなら低音重視の僕にはサウンドがポップすぎたというところ。
それでもベースを強調してくれるスマホアプリを利用すれば重低音が矯正できるので、結局万事問題なしのコスパモンスターです。
この感じなら同じTaoTronicsのアクティブノイズキャンセリング搭載機「SoundLiberty 94」の品質もお値段以上でしょう。今Amazonで2,000円オフクーポン出てるし買ってみようかな…買いました!
とにかく、3,000円台で高品質なコスパ完全ワイヤレスイヤホンを買いたいという人は間違いなくSoundLiberty 97一択ですよ!
以上、TaoTronicsの完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty 97」レビューでした。