BOWSです。
最近は低価格でハイパフォーマンスな完全ワイヤレスイヤホン(TWS)がほんとうにたくさん出てきましたよね。ケースも進化してコンパクトで持ち運びもしやすくなってきました。
ただ、せっかく便利に進化するならiPhoneやAirPodsProのようにワイヤレス充電に対応してほしいところ。ガジェット好きな人間としてはワイヤレス充電はスマートで憧れるステータスのひとつです。
もっと言うのであれば、それでもって低価格帯なTWSはないものか…そう、思っていたらありました。安くてワイヤレス充電に対応したTWSが。
VANKYOのAlpha X400です。
Alpha X400は、3,980円にもかかわらずほんとうにバッチリワイヤレス充電できちゃいます。

ということでこの記事では、低価格帯でもしっかりとした品質のVANKYOのTWS「Alpha X400」について、レビューしていきます。
INDEX
VANKYOの完全ワイヤレスイヤホン「Alpha X400」製品仕様
Alpha X400は、中国VANTOPのデバイスブランドVANKYOの販売する完全ワイヤレスイヤホンです。
同社は主にAmazonや楽天で低価格なタブレットを多く販売しているブランド。Alpha X400は、そんなVANKYOが今年10月に新たに販売しだした最新機種で、低価格で最低限ほしいスペックを備えているのが特徴。
詳細なスペックは以下です。
形状 | うどん型(カナル型) |
操作形式 | タッチセンサー式 |
ドライバー | 6mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | SBC,AAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 |
プロファイル | HSP /HFP /A2DP/SPP/AVRCP |
最大通信距離 | 最大15m |
連続再生時間 | イヤホン単体:5時間 ケース込み:30時間 |
ケース満充電所要時間 | 2.5時間 |
充電端子 | USB Type-C Qiワイヤレス充電 |
片耳モード | 〇 |
ハンズフリー通話 | cVc8.0ノイズキャンセリング |
防水規格 | IPX6等級 |
アクティブノイズキャンセリング(ANC) | × |
外音取り込み機能 | × |
Alpha X400は、USB Type-Cでの充電に加えてワイヤレス充電ができるのが最大の特徴です。

さらにAACコーデックに対応しているので、ワイヤレス充電とAACコーデックでの通信を行うiPhoneと組み合わせることでAlpha X400の魅力を最大限に活かすことができます。
また、IPX6等級の防水設計となっているので雨や汗に濡れても大丈夫と実用性も兼ね備えた製品となっています。
VANKYO Alpha X400を使用してみての感想
AmazonでまえまえからVANKYOというブランドについては興味がありました。
ただ、安かろう悪かろうでは安物買いの銭失いになると手を出せずにいたんです。でも、VANKYOのAlpha X400はしっかりとした製品でした。
現時点で購入から2週間程度使用しましたが、故障等はなし。
サウンドはまだ改善の余地を孕んではいるもののパワフルさもあり、デザイン面でも遜色なくとっつきやすい。しかもワイヤレス充電に対応。
そして、このクオリティで4,000円以下という安さ。
VANKYOというブランドは確実に2021年飛躍すると僕は勝手に期待しています。そう、思わされるくらい完成度の高い製品でした。
Alpha X400レビュー:外観・デザイン
それではさっそくVANKYOのAlpha X400実機をレビューしていきます。
まずは外観から。


外箱は比較的シンプルで安っぽさは感じないです。

- 充電ケース
- イヤホン本体
- USB Type-C充電ケーブル
- シリコンイヤーピース(S,M,L)
- 取扱説明書
- 保証書
- サンクスカード
- 操作方法ガイド
付属品はほかのTWSと特に違いはありません。イヤーピースも普通の丸めなシリコンタイプで、USB Type-C充電ケーブルがあって、アダプタは付属していません。

ケースはサラリとしたマットブラックのプラスチック素材。丸みを帯びたスクエアタイプです。
フロントにはVANKYOのブランドロゴ。

AnkerのSoundcore Life P2のケースと比較してみました。若干Alpha X400のケースのほうがコンパクトなようです。
底面にはPSE認証。充電端子はUSB Type-CなのでAndroidユーザーは充電ケーブルを使いまわせるので持ち運ぶ荷物が省けますね。
本機最大の魅力であるワイヤレス充電は5Vに対応していて、充電時間は最大2.5時間とちょっと長め。

でも、しっかりと確かにワイヤレス充電が行えます。ちょっと感動。

ケースにはLEDインジケーターが3つ備えており、点灯点滅をしてバッテリー残量などを可視化してくれます。
充電時のLEDインジケーターのパターンは以下です。
○●●➡0-40%
○○●➡40-70%
○○○➡70-100%

イヤホン本体もケースと同じマットブラックのプラスチック素材。
シンプルな真っ黒で、うどん部分は長すぎず絶妙なコンパクトさです。

購入時には充電端子部分に絶縁シールが貼られているので、剥がしてからケースに戻して充電しましょう。
個人的に絶縁シールを貼っているメーカーってなぜか信頼度が上がるんですよね。
ステムは短めですが、本体部分が少し長めにできているので耳の奥にしっかりと入れることができます。
本体上部にLEDランプがひとつあり、ペアリング時などでこのLEDランプが光ります。

またまたAnkerのSoundcore Life P2と比較してみました。こちらもAlpha X400のほうが少し小さいですね。
耳から出るイヤホンの面積が少ないのは個人的には好印象です。あんまりうどん部分が長いのはダサいですからね。
Alpha X400レビュー:使用感

Alpha X400の実際の使用した感じを操作感、ペアリング、接続の安定性にわけてレビューしていきます。
操作感
Alpha X400は、すべてタッチセンサーで操作を行います。
ロゴよりも上の部分からがタッチセンサー部となっていて、感度は敏感すぎず誤動作等のストレスなく操作が行えます。タッチの際の操作音は特にありません。

再生/停止➡ⓁⓇどちらかを1回タッチ
音量+➡Ⓡを好みの音量まで長押し
音量-➡Ⓛを好みの音量まで長押し
次曲➡Ⓡを2回タップ
前曲➡Ⓛを2回タップ
受話/終了➡ⓁⓇどちらかを1回タップ
拒否➡ⓁⓇどちらかを1秒間長押し
通話切替➡ⓁⓇどちらかを2回タップ
音声アシスタント➡ⓁⓇどちらかを3回タップ
電源ON➡電源が切れている状態で1.5秒間長押し
音量の上げ下げの際が、長押しなのが若干面倒だなと感じました。比較的スッと音量をコントロールしたいときに上げ下げに時間がかかるからです。ダブルタップでスッスッと変えられたほうが僕は好みです。とはいえ、3,000円台イヤホンなのにイヤホン側で音量調節ができるだけでも御の字でもあるんですよね。
それに、手動での電源ONはきちんと1.5秒長押しで立ち上がるのでここも評価ポイントでした。立ち上げの際に悠長にミニ音楽が流れるよりもスッと起動してくれるので好きです。
ただし、イヤホンをケースに収納しても電源がOFFにならずペアリングされたままという症状が目立ちました。音楽が流れっぱなしになるんです。蓋を勢いよく閉めることで対応できますが、ちょっとこれはデメリットポイントですね。
ペアリング
Alpha X400はBluetooth5.0でデバイスとペアリングを行います。初回のみペアリング設定を行うことで2回目以降は電源をONにするだけで自動で接続されます。
Alpha X400とスマホとのペアリング手順は以下です。(Pixel4aで紹介)
- STEP
ケースからAlpha X400を取り出す
ケースからAlpha X400を取り出すと自動的に電源がONになり、ペアリングモードに突入します。イヤホンのLEDインジケーターが白と赤の点滅をすればペアリングモードとなります。
- STEP
スマホのBluetoothをONにする
スマホ側のBluetoothをONにして、ペアリング可能なデバイスを検索します。
[Alpha X400]という名前を見つけて選択しましょう。
- STEP
ペアリング完了
無事にAlpha X400とペアリングが完了しました。

また、Alpha X400のケースにはリセットボタンが設けられています。ⓁとⓇの間にあるボタンがリセットボタンです。
イヤホンをケースに入れてリセットボタンをケースのLEDインジケーターが3つ同時に点滅するまで約10秒間長押しするとリセットを行うことができます。
イヤホンとの接続が安定しない時や片方からしか音が出ないという場合に行うと良くなることがあるので、あると便利な機能です。
接続の安定性
Alpha X400は、Bluetooth5.0、AACコーデックでスマホとペアリングを行いますが、2週間の間接続はほとんど乱れることはなく使用することができました。
通勤時には電車に乗りますが、ここでも大きく乱れることはなく音楽を聴くことができました。10分に1回程度の頻度ではぷっぷっとありましたけどね。
ただ、それでも個人的にはAnkerのSoundcore Life P2よりもAlpha X400のほうが接続は安定していると評価します。余談ですけど、同じBluetooth5.0でも接続の安定性に個体差はあるんでしょうね。
Alpha X400レビュー:装着感
Alpha X400は、カナル型イヤホンに属するので装着感は重要なポイントです。
イヤホン本体は5gなのに対して装着感は軽くサイズも大きくないのでフィット感も感じられます。
ただし、イヤーピースが特に変哲もない硬めのシリコンなので長時間装着していると圧迫感は感じます。
Alpha X400レビュー:音質チェック

Alpha X400の音質は、3,000円台としてはしっかりとした力のあるものでした。
音全体は曇り気味で粒は粗く大きいですが、パワフルさでカバーしているのでギリギリ値段以上の音を奏でていると言えます。
今回僕は、ハイレゾ音源に近い音質を楽しめるAmazon Prime Music HDで視聴をしていきましたが、Alpha X400で再生する場合はHDではもったいないと思いました。解像度がまったく足りていない。
あくまでも「低価格でTWSを楽しみたい初心者向けとしてはおすすめ」といったところです。
低音域・中音域・高音域それぞれについて解説していきます。
低音域
低音域は比較的強めです。楽曲全体を覆うような重低音を楽しむことができるのでベースをガンガン効かせた音質を好む僕は好きな感覚でした。
ただ、ベース系重低音には強いですがパーカッション系だとキレを感じられないのでもう一歩ほしかったですね。
中音域
中音域は低音高音に比べて少し控えめで弱さを感じました。重低音が強いせいか中音域は少し遠くに聴こえます。
ボーカル音よりは楽曲音のほうがキレイで、EDMやクラブミュージックなどに適しています。オーケストラ系の楽曲は透明感にいまひとつ欠けますが、伸びはあるといった印象。
高音域
高音域は圧も感じず比較的ノンストレスで聴くことができました。割とキレイです。
音割れもせず伸びもあってフルートやヴァイオリンなんかの音も鮮明に聴くことができました。
VANKYO Alpha X400レビュー:評価・まとめ
今回は、VANKYOの完全ワイヤレスイヤホン「Alpha X400」についてレビューしてきました。
今回感じたAlpha X400のメリットデメリットは以下です。
- ケースの小ささがあとひと回り小さくあってほしい
- 曇り気味の音質
- ケースに直しても音楽が切れない時がある
- イヤホンがちょうどいいサイズ感
- 重低音重視のズンズンサウンド
- ワイヤレス充電ができる
- 3,000円台
先日レビューしたTaoTronicsのSoundLiberty 97とは対照的に重低音重視の音質なので好みが分かれそうですが、3,000円台でワイヤレス充電に対応したTWSは現時点だと本機くらいなのがポイントかなと。
VANKYO、まだまだこれから伸びそうなブランドなので今後の活躍に注目です。

Bちゃん
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VANKYO Alpha X400
音質は曇り気味ではありましたが、重低音がきいていて低価格にもかかわらずワイヤレス充電もできるので完全ワイヤレスイヤホン入門機としてはおすすめできる製品と言えます。cVc8.0ノイズキャンセリングマイクも搭載しているのでテレワークなどを行う際のサブイヤホンとしてもいいかもしれません。