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2022年8月19日に遂に一般販売が開始されたNothing初のスマホ「Phone(1)」
突如として現れた一風変わったデザインのこのスマホに注目している人も多いことだろう。
スケルトンなボディから見える内部のメカニック感、アイコニックに光るバックライト、すごく目を引くビジュアルだ。
僕もPhone(1)を発表時からチェックしていたけど、正直さいしょに見たときの衝撃は凄かった。なんというか、常識を覆すような見た目のインパクトに興奮したのをおぼえている。実に童心をくすぐるデザインだと思う。
実際に購入し、実機に触れてみての僕の感想を先に述べると、
Nothing Phone(1)は、見た目のインパクトとは裏腹にクセのない使用感のふつうに“使えるスマホ”だった。
今回、メインスマホにしていたPixel4aから乗り換えたんだけど、仕様はほぼPixel4aと変化なくスムーズに慣れることができたのでAndroid間での乗り換えもカンタンだ。
ということで、この記事では翁のメインスマホとして購入したNothing Phone(1)についてレビューしていく。さあ、はじめようか。
ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
ディスプレイ | 6.55 インチ、フレキシブル OLED ディスプレイ Corning® Gorilla® ガラス HDR10+ 10 ビット色深度 2400 x 1080 ピクセル解像度、402 ppi 1,000,000:1 コントラスト比 500 ニト輝度、最大輝度 1200 ニト (capped at 700 nits as per Nothing OS 1.1.2) |
リフレッシュレート | 60Hz~120 Hz |
サイズ | (高さ)159.2 mm×(幅)75.8 mm×(厚さ)8.3 mm |
重さ | 193.5 g |
メモリ+ストレージ | 8RAM+128GB ROM 8RAM+256GB ROM 12RAM+256GB ROM |
メインカメラ | 50 MPカメラ Sony IMX766 センサー F1.88 絞り値 センサーサイズ 1/1.56 インチ ピクセルサイズ 1 µm 焦点距離: 24 mm OIS および EIS 画像安定化 |
超広角カメラ | 50 MPカメラ Samsung JN1 センサー F2.2 絞り値 1/2.76 インチのセンサーサイズ EIS 画像安定化 画角 114 度 ナイトモード マクロ (4 cm) HDR |
フロントカメラ | 16 MPカメラ Sony IMX471 センサー F2.45 絞り値 1/3.1 インチのセンサーサイズ ライブフォト HD ポートレート Google フィルター ビューティーモード ナイトモード 1080p 録画、30 fps |
ビデオ | 4K 録画、30 fps 1080p 録画、30 または 60 fps ライブ Live HDR、30 fps スローモーション (120 fps) ナイトモード (720p/1080p、30 fps) OIS および EIS 画像安定化 ビデオ撮影フォーマット 再生: MKV, MOV, MP4, H.265 (HEVC), AVI, WMV, TS, 3GP, FLV, WEBM 録画: MP4 |
バッテリー | 4500 mAh バッテリー容量 33W PD3.0 ケーブル充電:70 分でフル充電 15W Qi ワイヤレス充電、デュアル充電対応: 120 分でフル充電 5W リバースチャージ 充電器は「Quick Charge 4.0対応機種」のみ |
チップセット | Snapdragon™ 778G+ |
SIMカード | デュアルSIM (nano-SIM) |
SDカードスロット | なし |
生体認証 | ディスプレイ指紋認証 顔認証(顔の一部が隠れていても認証可能) |
防水性能 | IP53 |
OS | NothingOS(Android 12) 3 年間内にAndroidアップデート保証 4 年間内に2ヶ月一回のセキュリティパッチ保証 |
スペック表をパッと見てもよくわからないので、一部目立つ箇所を抜粋すると以下のようになる。
- 6.55インチOLEDディスプレイ
- 背面LED「Glyph」
- バッテリー容量4500mAh
- チップセット「Snapdragon778G+」
- ワイヤレス充電&リバース充電対応
- 120Hzのリフレッシュレート搭載
このあたりが目立ったポイントになるけど、上記項目(リバース充電とリフレッシュレート120Hzなど)を備えたスマホというとSamsungのGalaxyシリーズやXaiomiやHUAWEIの上位機種など10万円を超えるハイエンドクラスが名を連ねる。
さらには、バッテリー容量4500mAhはiPhone13の約1.5倍。
チップセットであるSnapdragon778G+はOPPO Reno 7Aの約1.3倍、iPhone11Pro Maxとほぼ同等の処理性能。(翁調べ)
となると、7万円という価格のNothing Phone(1)はいい塩梅で上質な機能を備えたスマホだと言える。
Snapdragon778G+の特徴に関して詳しく知りたい場合は、以下のQuaicommページリンクを参考にしてほしい。
開封から“体験”を意識させてくるPhone(1)のパッケージはいちど開封すると未開封には戻せない特別かつシンプルな仕様になっていた。
まるで高級なお菓子を開けているような感覚で、特別な瞬間を感じさせてくれる。
本体といっしょに入った同梱物は、ほかとは違ったデザインのSIMピンとUSB-Cタイプの充電ケーブル、そして説明書のみ。
こちらがPhone(1)本体。
おお…これが6.55インチディスプレイ。いきなりだけど、やっぱり大きい。
手持ちのiPhone12と比較してみても断然Phone(1)が大きい。iPhone12がminiに思えるほど小さく見える。
ボタンは右側面に電源ボタン。左側面に音量+-。
電源ボタンと音量-ボタン同時押しでスクリーンショットが撮影できる。
下部には充電用USB-C端子とスピーカーが用意されている。
これまでメインスマホとして使っていたPixel4aからNothing Phone(1)へ乗り換え。
そのときの様子をカンタンに解説しておく。
SIMカードは差し替えるだけで難しい設定などなしに移行できた
僕がメインで契約しているのはワイモバイル(Y!mobile)なんだけど、Pixel4aからNothing Phone(1)へはSIMカードを差し替えるだけで済んだ。
ホーム画面に保存したWEBページなどは再度保存する必要があるけど、アプリ等のログイン情報はGoogleアカウントに紐づけていればスムーズだ。
“ほぼピュアAndroidOS”となるNothingOSだから主な使い方は変わらず
Phone(1)は、Androidスマホになるんだけど、OSは独自カスタムされた「NothingOS」を搭載している。
実際に使用してみたかんじ、ほぼピュアAndroidなんじゃないかと思えるほどシンプルな仕上がりになっている。
Pixel4aはGoogleのスマホということで純粋なAndroidOSを搭載しているんだけど、Phone(1)に乗り換えても使い心地がほぼ変わらずすんなりと馴染んだ。
- 初期状態で無駄にアプリがインストールされていない
- 無駄な機能がないのでメモリ消費も少なく済む
- シンプル
この辺りがピュアAndroidの特徴でもあるけど、NothingOSも限りなく近い。
初期状態でプリインストールされていたアプリはGoogle系アプリ(Google Photo,Playストア,電卓…etc)に加えてNothing独自のレコーダーとカメラアプリくらいなもので、シンプルそのもの。
光る背面「Glyph」がもう最高すぎる
まず一番目立つポイントである背面の光るギミック「Glyph(グリフ)」
強化ガラスの内側には900個ものLEDが内蔵されており、それが各機能にあわせて白く明るく点灯する。
これがもう最高。
『光るギミック…いるか?』という問いかけは愚問だ。
Nothing Phone(1)はこの背面を「ほら見ろ」と言わんばかりにピカピカと光らせたいニーズだけをターゲットにしているスマホといっても過言ではないからだ。(そんなことない)
- 着信時
- カメラ撮影時
- 充電時
- 音楽再生時(シークレット機能)
着信時点灯は、一括設定だけでなく受信者とパターンをそれぞれ個別でも設定することができる。
また、充電時は下部のみわずかに点滅するようになっている。
カメラ撮影時には、照明のひとつとしてGlyphを活用することも可能。
通常のライトもあるけど、Glyphで照らすことで被写体を絶妙な明るさで照らして撮影することができる。Phone(1)だけの機能だ。
さいごに音楽鑑賞時に楽曲にあわせてGlyphを点灯させる「ミュージックの視覚化」機能(イースターエッグ)。これがたまらなく最高の機能だ。
デフォルトでは使えない隠された機能で、一定の条件を満たすことで機能を解放することができる。
イースターエッグを開放させる方法は以下の手順だ。
まずは、電話ダイヤル画面で適当な数字を入力し、その番号を電話帳に登録
登録名は、「Abra」(苗字だけでかまわない)
これで、音楽再生アプリ等でミュージックを流すと、楽曲にあわせてGlyphsがランダムに点灯するようになる
「Abra」の保存履歴等は消してしまってもミュージックの視覚化機能は消えないので問題ない。
ちなみに、この「ミュージックの視覚化」機能は、イヤホンで音楽を流したとしても点灯するらしく、翁は昨日1日電車内でひとりクラブを開催していて辱められたので通常時はオフにしておこう。
6.55インチ大画面&リフレッシュレート120Hzでブログが視やすい
実際に触れるとわかる、6.55インチは圧倒的に視やすい。
WEBページをみても、アプリを見ても1ページあたりの情報量が多くてスワイプ量を最小限に抑えられるから目も疲れにくい。
今回初体験だったんだけど、リフレッシュレートも120Hzのぬるぬる動作はとにかくQOL向上感が強い。
明るく高解像度、明暗表現にすぐれたHDR10+を採用しているので映画など動画もかなりキレイに視聴することができた。
長年5.8インチディスプレイのPixel4aを使ってきたけど、いちど6.55インチのNothing Phone(1)に慣れるともう小さめスマホには戻れない感がある。
物足りなさを感じる。
ディスプレイ指紋認証×顔認証の快適ロック解除がラク
ディスプレイ内指紋認証も快適だ。
画面下部のポイントに親指をさっと添えるだけでスマホロックを解除することができる。
認証速度も「ンッポン」といったかんじで解除されるので、体感は割とはやい。
画面がオフの真っ暗状態でも指を添えるだけで指紋認証が反応するのでわざわざ電源ボタンを押さずにロック解除ができるのはスマートで個人的には好き。
指紋認証といっしょに顔認証ロック解除機能も併せることができるので、指操作がもたつくシーンでもスムーズにロック解除ができる。
ちなみに顔認証はマスクをしていてもロック解除なほどの性能だ。
いっぽうでNothing Phone(1)にも残念なところがちらほら存在した。
ここからは個人的に感じたNothing Phone(1)のデメリットを解説していく。
片手操作がしづらい
情報量が多くみやすいサイズのPhone(1)だけど、幅が75mmもあるのでやっぱりiPhoneやPixrl4aと比べると片手でスムーズに操作ができるとは言えない。
親指でTwitterのフッターメニューの一番左ホームボタンが押せないもん。
何事も慣れてしまえばどうとでもなるけど、落とすリスクは高くなるので対策は必要だと思う。
- スマホケース
- スマホリング
この両方かどちらかをいっしょに購入するのをおすすめする。
【追記】ちなみに、スマホバンドの「SleekStrip」という商品を貼り付けてみたところ、Nothing Phone(1)の片手操作がかなり快適になった。
外観は損なうけど、使い勝手を改善したいという人は参考にしてみてほしい。
Suicaなどの「おサイフケータイ機能」には非対応
電車通勤などでスマホを使って改札を通るのが日課な僕のような人間からすると大きなデメリットとなる。
ただ、NFC対応の決済システムやペイペイなどのバーコード決済は問題なく使えるので、まだよし。
イヤホンジャックが存在しない
Phone(1)には、イヤホンジャックが存在しない。
僕は有線イヤホンは使わないタイプだけど普段から有線イヤホンを使っているという人にはデメリットだろう。
ただ、ポイントとしてPhone(1)はBluetoothバージョン5.2をサポートしているからワイヤレス接続には強い。
現状最新のバージョンで、最近の完全ワイヤレスイヤホンに多いより大容量なデータを通信できるのが特長。
コーデックに関してもAAC,aptXだけでなくaptX HD,LDACにも対応しているから、ハイレゾ対応のハイエンドクラスの完全ワイヤレスイヤホンに対応することができる。
- 独自背面LEDライト『Glyph』が最高にファッショナブルでかっこいい
- 特大6.55インチOLEDリフレッシュレート120Hzの快適ディスプレイ
- それでいて絶妙に持ちやすい重さ
- ハイレゾ音源対応のワイヤレスオーディオが使える
- ワイヤレス充電&リバース充電が使える
- 片手操作には不向き
- オーディオジャック非搭載
- スピーカー音質はそこまでよくない
ということで、新たに購入したNothingのスマートフォン「Phone(1)」についてレビューしてきた。
見た目のインパクトがいちばんだけど、性能面でも抑えるところをきちんと抑えたうえに手頃な価格という素人目でみてもバランスがとれたコストパフォーマンスに優れた機種だと思う。
思い切って買ってよかった。
7万円という価格にしてはミドルスペックらしくない性能を備えているので、僕みたいにこれまで低価格帯のスマホを使っていた人にはもってこいな使い心地だ。