MUSE HiFi「M5 Ultra」レビュー。真空管W搭載Bluetooth接続もできるポータブルDAC

MUSE HiFi「M5 Ultra」レビュー。真空管W搭載Bluetooth接続もできるポータブルDAC

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

MUSE HiFiからポータブルDAC/AMP「M5 Ultra」が登場した。

JAN6418真空管をデュアルで、またQualcomm QCC5125チップセットも備え持つ有線/無線両刀DACとなっている。

3.5mm・4.4mmの出力に対応。有線イヤホンだけでなくヘッドホンもLDAC、aptX Adaptive接続で楽しむことができる。

ドングルDACとはちがうのかって?

安心してください。格がちがうんです。

この記事の著者

ジャパニーズガジェットブロガー

おきな

プロフィール

ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

この記事は、メーカーからの提供品を基に敬意を持って忖度なしに正直実機レビューしていきます。

MUSE HiFi M5 Ultra

冒頭でも書いたように、MUSE HiFi M5 Ultraは真空管を搭載したポータブルDAC/AMPだ。

前提として、僕はMUSE HiFiどころか、この手のサイズ感のDACにも触れたことがないんだけど、M3、M4とM5 Ultraは本気で5種目となるらしい。

内容としては、JAN6418軍用グレードの小型直熱五極管NOS真空管をデュアルで搭載。

ただ、真空管ベースのアンプには周囲の電磁波や無線機器の影響を受けやすくてノイズが入るらしく、それを防ぐためにM5 UltraにはMUSE HiFiとESS共同開発されたES9038Q2M DACチップセットの「6418カスタム」というアーキテクチャを搭載しているんだって。

これによって電流ノイズだとかが大幅に抑えられてクリーンな音を楽しめるんだとか。

バッテリーは3000mAh。QCとPDによる急速充電にも対応しているのはアツい。

付属品は本体、ケーブルのほかに専用レザーケースとType-C to Type-Aアダプタ、ライトニングOTGケーブルも同梱されていた。iPhoneユーザーもつかえるじゃん!

こちらがMUSE HiFi M5 Ultra。

筐体はチタニウムグレーっていうのかな?アルミ合金製で指紋の付きにくい研磨加工がされている。

前後ろの面にはガラスパネル。フロント上部にはディスプレイがあってドット文字がエモさを出してる。

初代iPodのようなサイズ感で、フロントに透けて視える回路が男心をくすぐるよねぇ。

左サイドにはウィンドウがあって、VTモード時に真空管が内側から暖かい光を灯す。

これが最高にエモい!レトロっぽさがあってヴィンテージ好きの僕にもハマった!

右サイドには物理ボタンが6つ用意されている。

Gain設定やフィルター変更、モード切替や音量調節まで基本的操作はすべてこのボタンから行える。

設定各種
  1. USB/Bluetooth切替
  2. Gain(低・中・高)
  3. フィルター切替(全7種)
  4. 真空管モード/トランジスタモード

底面にはインターフェース。

給電用Type-Cポート、データ転送用Type-Cポート、4.4mmバランスジャック、3.5mmジャックが用意されている。

特別に「-翁-」の刻印も入れてもらった。やばい。
数台限定というアクリルに包まれたJAN6418真空管ディスプレイスタンドもいただいた。これは所有欲を満たすなぁ…

音楽体験をひっくり返す音質

MUSE HiFi M5 Ultraの音質は真空管モードとトランジスタモードで若干質感が異なる。

まず、真空管モードでのサウンドはとにかく半端なく音場が広い。

それはもう素人でもすぐ「おほぉ!えぇ?!広!」と言っちゃうレベル。

各音域の一体感が増してまるでドームコンサートに参加しているくらいに音がぐわっと広がってボーカルが際立って、まるで壮大な楽曲の渦の中に身を投げることができる。

音質ぜんたいもフラット傾向でまんべんなく主張があり聴きやすい。レコードサウンドまではいかないものの、それに近しいくらいにかなり滑らかで暖かみがあって長時間聴きたいと思えるサウンドだ。

特に低音ミッドベースや中音ボーカルが暖かい。いっぽうでその他パーカッションや高音系は線が細くキリっとしていてメリハリがあるぞ。

ギターの音なんかが非常に瑞々しくてリアルさを感じられる。ONEOKROCKやB’zなどの激しいロックであっても反応は速く音圧が乱れることなく一貫してパワフルに味わえる。

アンパンマンのうたですらエグい高解像

一方でトランジスタアンプに切り替えると、寒色系に変わる。というか原音に近い質感に戻るという表現が正しいのかな?

全体的にタイトでスッキリめ、でもデティールは細かい。

透明感と明瞭さはそのままに、低音はキレがよくなりミッドベースが明確になり高音はハッキリする印象だ。

ワイヤレス接続では解像感は落ちるも音場の広さは維持

ワイヤレス接続での音質も確認してみた。

Pixel8ProとLDAC接続で。

さすがにスマホ有線接続のときほどの解像感ではないけど、中音ライクなサウンド傾向なまま広い音場感を維持していて音質はいいままだ。

Kiwi EarsのKE4(低ゲイン)で聴くと、完全ワイヤレスイヤホンでは到底味わえないクオリティのサウンドに溺れることができる。

明瞭極まったボーカルとギターの弾力、全体を包み込むベースラインと全ての音の分離してるのに調和しきった具合がもう涙が出るほど美しい。

ただし、通常のBluetooth完全ワイヤレスイヤホンと比べて接続可能な距離はけっこう短い。LDAC接続でなくとも5mくらいでプツンと切れた。

とはいえこのデバイスを使うとすればスマホと接続してだろうから問題とはいえないっしょ。

使ってよし、飾るだけでもよしなポータブルDAC

MUSE HiFi M5 Ultraは、音楽を感動体験に変えるレベルで広大なサウンドステージと圧倒的解像感をもった優れたDACだった。

Bluetooth接続でも真空管サウンドが味わえ、しかも見た目もなんだか無駄にかっこいい。

持ち歩きで使うだけじゃなく家でも最高サウンドが楽しめるDAC/AMPだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください