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最近キーボードに興味津々な翁(@okinalog)です。
昨今大盛り上がりな印象のカスタムメカニカルキーボード界隈。その中でも、多機能性よりもデザインと触感の美しさに特化した異色のモデルChosfox Vero75を今回は特別に提供してもらった。
このキーボードは見た目からもわかるとおり、流行りのノブやディスプレイなど派手なギミックはスパッと削り落とし極限までシンプルさを追求した「ミニマリズムの極致」とも言える1台。
翁はまださすがにキースイッチやキーキャップのカスタムまではできないけど、キーボード初心者の目線からガジェット好きにも響くよう本音で徹底的にレビューしていく。
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ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
商品提供:Chosfox
Chosfox × Masro「Vero75」

| Vero75 | スペック |
|---|---|
| レイアウト | 75%英字配列 |
| サイズ | ヨコ327.5mm×タテ135.8mm 厚み(手前)16mm、(奥)25mm |
| 形状 | ロープロファイル(低背) |
| 筐体素材 | アルミニウム合金 |
| マウント方式 | ガスケットマウント |
| 接続方式 | Type-C、Bluetooth5.0、2.4GHz |
| ホットスワップ | 対応 |
| 対応OS | Mac / Windows |
| バッテリー | 3600mAh |
| VIA / QMK | 対応 |
| バックライト | RGB |
| カラー | シルバー、グレイ |
| 価格 | 199ドル(記事執筆現在) |
Vero75のデザインコンセプトは設計したMasro氏のnoteから読み取るに“途切れない形”をベースとしている。
「連続性」「一体感」「滑らかさ」の3つを主軸として、素材から構造まで細部に至るまで構想を練りに練ったようだ。
面と面の境界を極限まで減らした滑らかな曲線シルエットと、ロープロファイルタイプながらガスケットマウントを採用することで剛性と柔軟性を両立し安定した打鍵感を訴求。
「形は単純、だけど確かにデザインがある。」シンプルながらしっかりと主張のあるビジュアルのキーボードとなっている。
シンプル×ロープロファイルといえばLofreeのFLOW 2が出てくるけど、FLOW 2とVero75とでは同じロープロファイルキーボードでも満たすニーズが少し異なる。
- FLOW 2:持ち歩くこともできる携帯性も兼ね備え
- Vero75:デスク据え置き入力作業特化
この違いは大きくて、Vero75は持ち歩くには向かずデスク据え置きで120%の能力を発揮するキーボードとなっている。

翁のデスク環境では、わりかしレトロで無骨なデザインのアイテムのほうが親和性が高いと思っていたんだけど、実際のところVero75が鎮座したデスクでも馴染む。

ほかのアイテムとの統一感という点では必ずしもマッチしているとは言えないけど、でも決して邪魔はしていないよね。何気なくあるけど、たしかにしっかり主張されている感がある。
それでは、実際の使用感等レビューをしていこう。
無駄を削ぎ落した上質でミニマルなデザイン
ビルドクオリティ

筐体はCNC精密加工によるアルミニウム合金製でどの面からみても丸みを帯びていて可愛らしいシルエットとなっている。

全体的に非常に上質で、一切ざらつきやバリなどはなくサラッと指が流れていくくらいには滑らか。例えるなら赤ちゃんのほっぺたみたいな、ついつい指で撫でたくなるくらいにマットできめ細やかになるよう表面加工処理が施されている。
手を置いたときのデザインもVero75はほかと違う。
一見、単なるフラットで均一に並べられたキー配列っぽいけど、実は中央と上のほうとでキーに若干の傾きに変化がつけられている。

肉眼では確認しづらくて、解説も難しいんだけど手持ちのメモリーカードを滑らせてみたところ、いちばん上部(F1等が並ぶ列)のプレート境界線だけメモリーカードがぶつかるレベルに角度が上がっているのがみてとれた。


本当にわずかだけど、確かに角度がついていることが分かる。

これによって、中央から上部までなだらかに指を持っていくことができるというか、手首に負担をかけずに指をアクセスさせることができる感覚だ。エルゴノミクス形状ってこういうことだよねと(Masro氏の狙いが違ったらごめん)
また、本体底面のフットレスト部分も特徴的。


よくみる飛び出し式の脚ではなく本体からにょきっと盛り上がりがあり、大きく分厚い滑り止めがびったりと貼られている。これによってVero75には5度の傾斜で固定されるよう設計されている。
この5度も、Masro氏いわく“打鍵時の自然な手首角度と、見た目のよさの両立を可能にするための値”らしい。エルゴノミクスデザインの製品で見た目にもこだわるって聞いたことないよ、変態すぎるだろ。

本体の重量は約1kg。キーボードとしてはめちゃくちゃヘビー級。
Vero75を手に持ち上げた瞬間、「明らかに上質で高級なものを持っている」と実感させられる質感。このビルドクオリティはもはやキーボードの域を超えてる。

Type-Cポートは本体中央上部に配置。
ボタン系は底面に接続方式を切り替えるトグルがあるだけ。

ノブやダイヤルなどといったサブアクションツールは削り落とされ非常にシンプルなデザインだ。

キーキャップ

キーキャップは清潔感のあるホワイトをベースにちらほらとパステルカラーを散りばめていて軽やかな配色となっている。
中央が凹み、適度に傾斜がついた形状となっているため押し込みやすくタイプミスが減る印象。
素材はカスタムメイドの高純度PBT製キーキャップを採用しているらしい。しかもロープロファイルのキーキャップとしては分厚い部類らしい。
印字は昇華転写タイプで摩擦につよく、PBTと組み合わせることで油分によるテカリが目立ちにくくなる。

実際にキャップをよくみると、印字が表面に乗っている感じではなくまるでタトゥーみたいに表面少し深いところまで染み込んでいるような風合いだ。しかも黒ではなくて少し青が入った淡い紺っぽいカラー。
昇華印字というとたしかREALFORCEが採用していた印字方式だよね。となれば長期間ハードに使い倒しても印字が消える心配はなさそうだ。
キースイッチ
Vero75に採用されているキースイッチは、Kailh Choc V2ってやつ。リニアタイプのPOMスイッチ。

ロープロファイル用スイッチで、通常のメカニカルスイッチに比べて圧倒的に薄く構造も十字軸ってことで軸ブレの少ない安定した打鍵を実現させてくれるキースイッチを採用している。
押下圧は50±10gf。押し込みは少し重めででも反発がほどほどに強め。例えるならLofreeの初代FLOWと近い。
ちょっと調べたところ、Choc V2はV1よりも汎用のMX系キーキャップと互換性があるらしいから、キーキャップを交換したりもできるらしい。キーキャップの交換は翁も前々からやってみたかったから、機会があればキーキャップを買ってカスタマイズしてみたい。
話を戻すけど、Vero75はロープロファイルで静音性重視の打鍵感になってるからLofree FLOWシリーズにハマった人はすんなり馴染むと思う。ただし、本体重量はFLOWの2倍くらいの重さなので打鍵感は似て非なるもの。
FLOWよりも安定感のある打鍵感を体験できるだろう。
馴染みあるようで唯一無二な打鍵体験
打鍵感

Vero75の打鍵感は、キーボードにあまり詳しくない翁でも分かるくらいに一貫して静音性を重視した質感となっている。
ただし、Vero75の打鍵感は未だ体験したことのない均一な反発と打鍵音が特徴。
というのも、Vero75は本体そのものが過去触れてきたキーボードのなかでいちばん重量級で、タイプしたときに本体が一切ブレない。
“動かざること山の如し”とはこのことで、まるでデスクに備え付けられたキースイッチを押し込んでいるかのように素直に指の圧力を筐体に沈み込ませることができる。

さらにはガスケットマウントを含む何層にも重ねられたプレートの恩恵で無駄な衝撃やブレが完全に吸収され削がれ、キースイッチとサシで向き合うスタイルを実現している。
“キースイッチの特性をしっかり味わえるキーボード”ってところか。
打鍵音

打鍵音は、押し込み圧力によって異なるけど静音タイプのスイッチということで軽めに押し込むとポコポコ、しっかり圧力をかけて押し込むとカタカタとした打鍵音が返ってくる。
「タイピングが静かすぎて打鍵感に刺激がない、物足りない」って感じにはなりにくいのがVero75の魅力と感じた部分だ。
一般的にはスペースバーの打鍵音は中央と両サイドで若干なり打鍵音が異なったりするらしいけど、Vero75はどの部分を押しても一貫してポコポコとした打鍵音となっている。

反発もある程度強いから、軽く押し込むだけでも入力でき、レスポンスが速いおかげでほかのキーボードよりも高速で踊るようにタイピングすることができる。
キーボードに詳しくなくても分かる、Vero75はアツい

Vero75はそのビジュアルのシンプルさとは裏腹に、デザイナーの愛と熱意がヒシヒシと伝わってくるキーボードとなっていた。
単なる見た目の良さだけでなく、ここまで満足度の高い安定した打鍵感を生み出すのは緻密な計算なくして成しえないものだ。絶対に。さらにはそれがキーボードに詳しくないこの翁にでさえ感じ取れるんだから、それだけVero75の完成度は高いと言える。
というか、プロダクトコンセプトがしっかりしている製品に触れるって、やっぱり最高だよ。
- 長文入力作業が多くて、一貫性のある安定した打鍵感を得たい人
- 夜間静かなタイピングを行いたい人
- しっとりとした軽快さのある打鍵感がほしい人
- キーボード単体の美しさだけでなくデスク全体でみてしっかり主張のあるデザインのキーボードを探している人
- 白デスク環境の人
このあたりに当てはまる人は投資の価値がある製品だと思う。
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