純正HDDしかサポートしない?SynologyのNAS「DS225+」を買って大失敗したの巻

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YouTube動画を撮り始めていよいよPCのストレージが悲鳴をあげだしたから人生初のNASを導入した。

大容量ストレージを搭載可能でPC、スマホ、家族間でもデータや画像、動画の共有が楽にできる“おうちクラウドストレージ”的アイテムだ。

いろいろ見漁って比較したりしたところ、初心者にも扱いやすいと評判のSynology製NASをチョイスした。

HDDとスイッチングハブ、合計10万円くらいの買い物。

ただ、これがあれば撮影した動画の移動もスムーズになるし、家族で契約中のGoogle One(2TB)やiCloud(2TB)分の費用を浮かせることができるようになる。

れっきとした投資になる。

が、設置直後に‟文鎮”と化した。

使い物にならない。というか、使えない。

理由は明白で「DS225+が純正HDDしかサポートしていない」から。

3年後くらいには笑い話にできそうだけど、現時点では非常に切羽詰まった状況なので記録しておく。

この記事の著者

ネオジャパンデスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

Synologyは「DS225+」から純正HDDしかサポートしなくなった(現時点)

なぜこんな事態に陥ったかといえば、そもそも旧モデルDS224+まではSynologyはふつうにWDとかSeagateのHDDをサポートしていた。

それがDS225+になって旧に純正HDDしかサポートしないという方針になったのが原因。

これ、かなり炎上するレベルの変更だと思う。

Appleが「iPhoneをApple純正ケーブルでないと充電させません」って言ってるのといっしょなレベルだよね。

それがことHDDになってごらん、単価はケーブルの比じゃないのは言うまでもない。

DS224+まではサードパーティ製に対応していた
こちらDS225+の互換リスト。あんらぁ~Synology一択…

この方針変更の理由としては、純正製品だけに絞ることでトラブルを回避し、トラブルシューティングにかかる人件費を削減することができるところにあるだろう。

とはいえ、一気に一択に絞るのはどうかと思うけど。

今回抱き合わせで買ったのはDS224+まで対応していたWDの「WD60EFPX 6TB」

現時点では、今後認証されたHDDは発表されるらしいけど、それがいつなのか、どのメーカーの製品なのか不透明すぎる。

僕はいまNASが必要なんだ。

「DS225+の仕様をきちんと事前に確認しておけばよかったじゃん」と言われるとそこまでで、それがすべて。それは僕がいちばん分かってる。

サポートしない=まったく使えない

で、こちらが実際にNASとして使える状態まで持って行ったDS225+(のWindows向けOS)のトップ画面。

本来であれば、ここから最初に‟プール”というのを作成してフォルダをつくったり、その中にデータをバックアップしたりができるんだけど、サポートされていないHDDを搭載しているのでプールの作成ができない。

プール作成はすべてのNAS作業の大前提段階ってことで、NASすべての機能が使えないことを意味する。

「サポートはされていなくても最小限のデータ移行くらいできるだろう」と甘く見ていたところはあったにはあったんだけど、完全に打ちのめされた。

WD、TOSHIBA、Seagateもよくこの路線変更納得したな…。

純正HDDは高い

とにもかくにも、この後の僕の選択肢としては2つ。

  • 純正HDDを買う
  • DS225+を売る

純正HDDを別途購入するのがいちばんスムーズではあるんだけど、そもそもSynology純正HDDはとにかく他社製に比べて高い。

6TB 3.5 SATA仕様→25,791円。

DS225+といっしょに買ったWDのWD60EFPXは同じ6TB→24,462円。(購入時は22,000円くらいにセールしていた)

差額1,000円とはいえ、また新たに2ベイ分買うとすると25,791円×2=51,582円。

そんな予算はない。

とはいえ、DS225+を売るにしてもこんなじゃじゃ馬を求めるユーザーがいるのかというところ。破格値で売ってしまっては損だ。

となると最適解なのは純正HDDを買って何事もなかったかのようにDS225+を使用してレビューすること。

なんなんだこの悔しいという感情は。

時を戻すならコレを買う

今回の一件は高い勉強代として、もし予めDS225+が純正HDDしかサポートしないことを知っていたなら、UGREENのNASyncを買ってたと思う。

知り合いブロガーもこぞって太鼓判を押している注目株。

4ベイモデルならDS225+よりも単価こそ高いものの、拡張性や転送速度などスペック的には圧倒的に高品質だ。

また、有識者たちからの情報だとQNAPのNASは信頼性が高いという。

ただ、ざっくり調べたかんじだとちょくちょく英語表記だったりするらしいから、できればきちんと日本語に対応した製品のほうがストレスは少なそうだなと思う。

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QNAP
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あとはTerraMasterのNAS。

QNAPほど歴史のあるNASメーカーではなくて、レビュー情報もけっこう少ないから万が一の際に問題解決に手間がかかりそうなのが不安要素だけど、創業2010年ってことでUGREENよりは実力がありそう。

あとめっちゃ安い。

結論:Synology DS225+は初心者におすすめとは言えない

ということで、SynologyのDS225+は純正HDDしか使うことができないことを証明した。

改めて言うけど、Synology DS225+は純正HDDでしかNASとして使えない。

安価なHDDも選べる仕様のNASと比べると割高なHDD一択に縛るDS225+の仕様は“できるだけ出費を抑えたい”という初心者には到底おすすめできない。

はじめてNASを買う際は必ず互換性リストを確認することを徹底してほしい。

さて、純正HDDはなんとか手配するとして…使えないとわかったHDDはどうしようか。

【追記】結局、購入元に事情を話して返品要請を行ったところ快く受理してくれたので返品のはこびとなった。振り出しに戻り改めてNAS探しの旅にでることとなりそうだ。

16 COMMENTS

MerryGoSound

>さて、純正HDDはなんとか手配するとして…使えないとわかったHDDはどうしようか。

USB HDDとしてNASに接続すれば良いと思います。RAID組んで保護するほどではないデータを格納すれば、Synologyのサービス下で使えます。

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MerryGoSound

通常の外付けHDDはUSBでPCに接続しますが、私が申し上げたのはUSBでNASに接続して使う、ということです。

返信する
はあ?

いや、この変更は散々騒がれてただろ。知らないほうが悪い。クーリングオフもクソもない。

「WD、TOSHIBA、Seagateもよくこの路線変更納得したな…。」このあたりがもう痛々しい。いちNASメーカーがHDDメーカーにそんな了承を取る必要はない。あまりにもNasというものを理解していなさすぎる。悪いこと言わん、普通の外付けHddにしておけ。

翁 (おきな)

あのー、そもそもSynologyが悪い!俺に罪はない!なんて言ってないですよね。
知識がないままNASを買って失敗した体験談を記事にして同じ困った状況に陥る人に注意喚起する記事なので知識のある方向けの記事じゃないですよ。
ただ、外付けHDDをおすすめしてくださるお気持ちはありがたく頂戴します。

G

炎上するレベルの変更、っていうか既に無茶苦茶炎上したあとなんだけど……
よく調べもしないで数万レベルのものをポンと変えるのだけは羨ましいわ

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翁 (おきな)

コメントありがとうございます。
そう、そもそもその炎上も仕様もしっかり調べきらずに買ったのが悪いのは言うまでもないんでいいんですが、こんなとこで皮肉言ってる暇があったらその分働いて稼いだらいいと思いますよ!

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通りすがり

近年のまあまあ良いWifiルータは大抵USBでストレージを接続する機能が付いてる
それにガチャベイとかを繋げればなんちゃってNASの出来上がり
企業とかでないのならわざわざ割高なNASを買う必要性って薄いと思う

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翁 (おきな)

コメントありがとうございます。たしかに企業ではないんですが、純粋に教えてほしいんですがなんちゃってNASと割高NASの違いってなんですか?

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通りすがり

テラマスターのD4-320などのNASに見えて違う物があります。お気をつけて。

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