TANCHJIM NORAレビュー|これは売れるわ!見た目と音にギャップがない清涼感MAXなIEM

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この記事の著者

デスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな38歳/ ブロガー歴8年/ レビュー数390品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数8,200人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

非常に快適な装着感と、洗練されたビジュアル、ハーモニアスで清涼感のあるサウンド。

低音の爆発力はないものの、繊細な中音と清らかな高音、全体をとおして誰しもやさしさと暖かみでリラックスしながら聴くことができるのがNORAの強みだ。

最近ゲーミングデスクにTANCHJIMのイヤホンがある写真をよく見かけててかなり気になってたんだけど、納得のクオリティだった。

このイヤホンは面白いわ。

商品提供:TANCHJIM

TANCHJIM NORAの特徴

TANCHJIM NORAの特徴は以下のとおり。

  • DMT5構造シングルダイナミックドライバー:上位モデルORIGINと同系統の駆動方式。低歪みかつ高精細な再生を実現
  • DLC振動板+PUエッジ:PUエッジが不要振動を抑え、DLCドームが高域の伸びと応答性を向上
  • 半開放型音響チャンバー設計:音の横方向拡散を抑制し、自然な響きと滑らかな高域を両立
  • モニター用途特化のチューニング:誇張を避け、楽器の倍音やボーカルのブレスまで正確に描写
  • 高透過PC樹脂ハウジング+金属フレーム+サファイアガラスフェイスプレート:クリスタルのような外観と耐傷性を両立。白デスクとの相性が抜群
  • 3.5mm/4.4mm交換式プラグ:接続環境を選ばない。バランス接続で本領発揮するタイプ
  • 超軽量・人間工学設計シェル:TANCHJIMの中でも最小クラス。長時間装着でも耳への負担が少ない
  • 発売日2025年11月28日/実売14,000円台:1万円台前半の有線IEMとして仕上げの完成度が高い
  • インピーダンス16Ω/感度約125dB/周波数応答2〜48kHz:かなり鳴らしやすい

スペックを一言でまとめると「透明感を音と見た目の両方で成立させたモニター系IEM」。

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TANCHJIMと言えば以前、同社4Uをレビューしたけどあっちは音質を変えられるギミックが搭載されていたりしていた。いっぽうでNORAはそういったギミックはなく純粋に音楽を楽しむモデルになっているのが特徴だ。

体験レビュー|TANCHJIM NORAをデスクで使った所感

10日間、デスクで使い続けた感想を3つの切り口でまとめる。

外観・装着感|「軽い」と「透ける」が両立している

開封した瞬間からNORAの筐体の美しさに見とれる。

本体は透明な樹脂シェルとステンレスとキズに強いサファイアガラスを組み合わせたフェイスプレートというシンプルながらも上質な構成。

中のドライバー構造が見えるのがいい。

ケーブルも透明被膜の銀メッキ線で、絡みにくいのが個人的に好きだ。

机の上に這わせても視覚的に重くならない。これは地味だけど効いてくる。

デスクセットアップにこだわると、ケーブル類の存在感って意外と無視できないからね。

この線の細さは繊細さとかを表現するのに効果的だと思う。

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4.4mmと3.5mmのプラグ交換式を採用してくれているのもポイントとしては大きい。

装着感は、コンパクト設計が効いている。

耳に入れたあとの収まりがいいし、軽量だから長時間つけてもぜんっぜん疲れない。今も3時間連続でつけてるけど全然痛くない。

イヤーピースで固定するタイプなので、自分の耳穴に合うサイズを選べば密閉感も問題ない。

音質|清涼感のある透き通ったフラットサウンド

NORAは、全体をとおして滑らかさと繊細さ、ニュートラルで暖かみを感じられるDDらしいまとまりのある音質になっている。

定位はしっかりしているけど過度に強調する感じはなくて、フラット気味のチューニングで特定の帯域が出しゃばってこない印象だ。

高音の伸びはよくて、ピーク感も無理に押さえつけた感じもない。

必要以上の音を押し出さないけど、パイにかぶりついたときのような、まとまりと清涼感があって非常に爽快感を感じられる音色に仕上がっている。

モニターイヤホンらしさよりも音楽を楽しむためのIEMだ。

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Vaundyの「怪獣の花唄」みたいに音数の多い曲だと、ちょっと抑え気味になる+団子っぽくなるから勢いのあるバンド系楽曲とはあまり相性がいいとは言えない。

いっぽうでボーカルにレイヤー感のある楽曲だとNORAの中音の強みがふんだんに味わえる。

miletの『hanataba』とか、玉置浩二の『ファンファーレ』とかは特にヤバい。泣けるほど。

キラキラ系の楽曲もPerfumeの『ポリリズム』とかYOASOBIの『夜に駆ける』とかっていういわゆるキャッキャした電子音は僕は苦手で普段好きになれないんだけど、NORAではすんなりと聴ける。

それは中音のニュートラルさ・透明感と高音域の清涼感さがいい塩梅で調整してくれているからだろう。

男性ボーカル・女性ボーカルどちらでもイケる。

男性ボーカルなら米津玄師や久保田利伸、back number、サカナクション、藤井風あたりは全く問題なく楽器音にも埋もれず感情を表現していたかんじだ。

女性ボーカルならLiSA、milet、宇多田ヒカル、ヨルシカ、aikoあたりは感情を感じとりやすかった。

NORAのドライバー役割

低域:DDらしいキック感はあるけど、あくまで楽曲の土台程度の沈み込みと締まり感。ミッドベースのメロディ強調

中域:温かみがあり滑らかで聴きやすいギター、ボーカルが自然な距離感で定位。アクセント強調で感情移入しやすい。

高域:DLC振動板由来のニュートラルな伸び。ピークなしで抜けが綺麗

鳴らしやすさ・DAC相性|上流で化けるタイプ

NORAは比較的鳴らしやすいIEMだけど、体感だとDACで音質がけっこう変わった。

iBassoのDC04U、MUSE HiFiのM6 Double、TOPPINGのDX5iiといろいろ試してみて、それぞれでNORAの印象はまた違った。

個人的にいちばん変化を楽しめたのがMUSE HiFi M6 Doubleとの組み合わせ。

音場がグッと広がり、ギターの弾力感がブーストされて定位も鮮明になり、もともと暖かくて聴きやすいNORAのサウンドに明確な楽器音の存在が浮き出てきた。

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これはNORAがDACの素性をそのまま反映するタイプだってことかなと思う。

とくにM6 Doubleみたいな真空管搭載DACとは相性がよくて、暖色系極まるんだろう。

それが証拠にやや寒色系で元気でハキハキしたサウンドになるiBassoのDC-EliteとかDC04Uとかだとここまでの感動は感じられない。

気になった点|正直に言うと

NORAは暖色系でフラット寄りのモニター傾向だから、「ドンシャリでガツンと来る低音がほしい」とか「分析的で元気で淡泊なサウンドが聴きたい」みたいなニーズには応えない。

ハキハキサウンドではないから、ハードロックをキレッキレで聴きたいって人には物足りないかもしれない。

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あとこれは希望なんだけど、せっかく交換式プラグで取り回しやすいケーブルでビジュアルもいいんだからType-C端子を付属してほしかったなと。

エントリークラスのでもいいからDAC内蔵のType-Cプラグが付属していたら出先リスナーにめっちゃ推せたのになと思う。

比較|DUNU Kima2と迷うならどっち?

同じアンダー2万円の1DDという条件で、NORAとDUNU Kima2を比較してみた。

項目TANCHJIM NORADUNU Kima2
価格帯約14,000円約19,990円
ドライバーDMT5構造1DD(DLC振動板)1DD(DLC複合振動板)
筐体透明樹脂+ステンレスフレーム+サファイアガラスフェイスプレートステンレススチール(サンドブラスト仕上げ)
重量感超軽量やや重め
音のキャラフラット・清涼・透明暖色・厚み・ボーカル重視
得意ジャンルジャズ/アコースティック/J-POP全般歌唱力J-POP/女性ボーカル/LIVE音源
接続性3.5mm/4.4mm交換式3.5mm/4.4mm Q-Lock Mini

DUNU Kima2レビュー|2万円以下で筐体と付属品が価格を超えてくるシングルDD IEM

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どちらも中音が特徴的な音質を持っていて、ただ似てはいない。

Kima2は滑らかなボーカルが最前列でパーカッションとかスネアドラム、ヴァイオリンといった中高音系が続く。全体的に明るめでさっぱりとしたサウンドだ。金属筐体ならではの反響感も味わい深い。

いっぽうでNORAはもう一段落ち着きがあってメロディを丁寧に鳴らしてくる。Kima2よりも楽器音の角が丸くやさしさを感じることができるサウンドだ。

筐体デザインもまったく真逆のキャラクターなので、いっそビジュアルの好みで選んでもいいかもしれない。

「白デスクや透明感のあるセットアップに溶け込ませたい人」→NORA

「金属筐体の重厚感とボーカルの厚みを楽しみたい人」→Kima2

価格差はあるけど、選ぶべき方向が違うから直接的なライバルというより共存する関係に近い。

翁の評価

NORA
音質
中音の精度、爽快感、清涼感、DACで変わる暖色サウンド、リラックスできる。解像度あと一歩
 (4.5)
音場
一般的だけどDAC次第でけっこう変わる
 (3)
装着感
小型なシェル、不満点のないフィット感と軽さで長時間の視聴ができる
 (4.5)
ビルドクオリティ
透明樹脂+メタルの組み合わせがまったくやらしくなくて清潔感がある。ケーブルとの一体感が◎
 (5)
独自性
正直ORIGINとビジュアルは似ている。ただDACで音色が大きく変わる×1.5万円で買えるってのは楽しみ甲斐があっていい
 (5)
総合評価
白デスクや透明感のあるセットアップを構築している人には刺さるIEM。暖色に強いDACを持っているならなおさら
 (4)

こんな人に向いている/向いていない

向いてる人
向いてない人
  • 白デスクや透明感のあるセットアップを構築している人
  • フラットで誇張のない暖かみのあるサウンドが好きな人
  • 据え置きDACやそれに準ずるドングルを持っている人
  • 長時間装着しても疲れにくい軽量IEMを探している人
  • 視覚と聴覚の整合性に価値を感じる人
  • ドンシャリで迫力のある低音が欲しい人
  • 分析的でパキッとしたサウンドが好きな人
  • スマホ直挿しで完結させたい人
  • 金属筐体の重厚感を求める人

FAQ

Q1. TANCHJIM NORAはスマホ直挿しでも鳴る?

鳴ります。インピーダンス16Ω、感度125dBで鳴らしやすいタイプ。ただNORAの本領は上流の質をそのまま反映するところにあるから、スマホ直挿しだと「フラットだけど普通」で終わる可能性が高い。最低でも3.5mm/4.4mm対応のドングルDACを用意したい。

Q2. モニター用途って書いてあるけど、リスニング用途でも使える?

問題なく使える。誇張のないチューニングだから「派手さがない」と感じる人もいるけど、ジャズ・アコースティック・ボーカル曲との相性は抜群。長時間聴いても聴き疲れしない。

Q3. イヤーピース交換で音は変わる?

変わる。NORAは音源やイヤーピースの変化を素直に反映するタイプ。付属のイヤーピースで好みじゃなかった場合、低反発ウレタンやサードパーティ製のシリコンに変えるだけで印象がガラッと変わる。

Q4. DUNU Kima2と価格差5,000円分の違いはある?

ある。ただし方向性がまったく違うから「どっちが上」という比較じゃあない。NORAは透明感と清涼さ、Kima2は厚みとボーカルの艶。自分のデスク環境と聴く音楽ジャンルで選ぶのが正解。価格差は素材の違い(透明樹脂 vs ステンレススチール)にも反映されている。

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