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この記事では、メーカーから無償提供してもらった1MOREのオープンイヤーイヤホン「S30」について、趣味でガジェットをレビューしているガジェットブロガー翁が実機レビューしていきます。
当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
音質がよくて尚且つ外出先でも周囲の音が聞き取りやすいオーディオって、実用的で魅力的ですよね。最近話題の“オープンイヤーイヤホン”がまさにソレで、新しいオーディオのカタチとして今注目されています。
そのうちのひとつ1MOREの「Open Earbuds S30(以下、1MORE Fit SE S30)」は、快適な装着感としっかりと高音質を併せ持つオープンイヤーイヤホンのひとつです。
9,999円とオープンイヤーイヤホンのなかでは中堅の価格で、装着感と音質に振ってるタイプのイヤホンのように感じます。
さあ、はじめようか。
ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
今回レビューする「Fit SE S30」は、1MOREが販売する“耳を塞がないイヤホン”(オープンイヤーイヤホン)です。
1MOREというと、このブログでも完全ワイヤレスイヤホンをレビューしたことがありますね。周りと被らない独特の上品さをデザインに落とし込んだ製品が多いブランドです。
スペック
Bluetooth | 5.3 |
操作方式 | タッチセンサー |
再生時間 | 単体10時間 ケース併用最大30時間 |
充電形式 | USB Type-C (ワイヤレス充電・急速充電:非対応) |
防水規格 | IPX5 |
ドライバー | 14.2mmDLCダイナミックドライバー |
マイク | MEMSマイク×計4基 |
ケースと本体の外観
こちらが1MORE Fit SE S30のケースと本体の外観。ケースは樹脂製でちょっとチープ感があるけど、本体は意外とスッキリしててデザインとしては高級感を感じられます。
こちらがイヤホン本体。バッテリーは本体側(耳の前に来る方)に搭載していてフックは細く柔らかいシリコン製の“悟飯を吸収した魔人ブウ形状”(勝手に命名)。
完全ワイヤレスイヤホンのケースと比較するとこんなかんじ。大きい!重さはケースと本体ぜんぶで80g。まだ薄いからポケットにはすっぽり入るのが救いですね。
色気と迫力のあるサウンド
オープンイヤーだからと、ポッスポスの低音とシャカシャカの中高音を予想していたんですが、実際のところいい意味で裏切られるうれしい展開。
低音はパンチがありパーカッションも層が厚く中高音も潤いと色気があってしっとり。音場もやや広めでこれならスポーツをしながら音楽にも没入することができそうです。
ちなみに、Amazon Music Unlimitedではドルビーアトモスサウンドで視聴したほうがより立体感を楽しむことができました。(普段は有線イヤホンだとドルビーアトモスは変な音質になるので使わないんですが、オープンイヤーイヤホンに関してはかなりプラスに変化するようです)
そして、周囲の聞き取り具合はというとオープンイヤーという予想をいい意味で裏切らない。小鳥のさえずりや近づいてくる車の走行音、こどもからの呼びかけ、そういった自分に向けられる音をきちんと聞くことができます。
もちろん音量をあげすぎると比例して聞こえづらくなりますが、屋外なら40%、室内でなら音量30%くらいで再生すれば音楽もしっかり楽しめながら周りの音も快適に聞くことができます。
ただ、デフォルトではFit SE S30側から音量調節はできないので注意です。操作としては、2回タップで受話応答と再生停止・3回タップでアレクサなどの音声アシスタント起動だけ。
イヤホン側で音量操作をできるようにするには、1MOREのスマホアプリ側から操作設定で音量設定機能を割り当てる必要があります。
長時間の装着でも耳が痛くない
実際に装着した雰囲気はこんなかんじ。結構かっこよくないですか?フェイス部分が高級感あって、お上品ですよね。
オープンイヤーイヤホンの醍醐味はその装着感の軽やかさにあると個人的に勝手に考えているので、装着感がよくなかったら持ってる意味はない!ってちょっと厳しめに構えていたんですが、意外にも軽やかでぜんぜん痛くならない。
フックの部分が柔らかいシリコン系素材だからか、ぜんぜん重たい感覚もありませんね。
ただ、カナル型イヤホンとちがってホールド性は高くないので、タッチセンサーでの操作はあまり快適とは言えません。タップするとどうしてもイヤホンもブレる感覚があります。気になる。
とはいえこれ以上装着感が増すと耳に圧迫感を感じそうだし…今後どう進化していくのか注目ですね。
バッテリーの持ちは必要十分
せっかく持ち歩く系のガジェットだし、頻繁に充電が必要だと困りますが、Fit SE S30はけっこうバッテリー持ちがいい。公式では片耳10時間、ケースも合わせると最大30時間の連続再生が可能と謳っていますが、おおよそそのくらいでしょう。
通勤時か家事のときくらいしか使わないので実際には2週間くらいは充電しなくてもつかえるから十分な容量な印象。
急速充電とかワイヤレス充電には対応していないのでいちど充電が切れると面倒くさいけど、スマートウォッチほどすぐ必要ってものでもないので許せるかな。
接続面がちょっと不安材料
実際に使用している日々のなかで気になったのが、接続面の不安定さ。
「よし、S30で音楽を聴きながら記事を書こう!」とケースを開けてスマホと接続しようと思っても、なかなか接続されないときがある。
ほかの完全ワイヤレスイヤホンなんかだと、いちどスマホとペアリング処理をすれば次回以降はケースを開けたりイヤホンを取り出すだけで勝手にスマホと接続されるんだけど、S30はそれがされない。だからその都度、ケース裏のリセットボタンを長押ししてS30をペアリングモードにして、スマホと改めて接続するーー
いつもではないにしても、頻繁にコレがあると結構ストレス。改善されるといいな…
- 周囲の音をしっかり聞き取れる(予想通りに)
- 厚みのあるサウンド(予想以上)
- 長時間付けても快適な装着感
- 高級感のあるデザイン
- ケースサイズが大きい(ただし薄いからポケットには入れやすい)
- 接続の安定性が不安定なときがある
- イヤホン側での音量調節ができない
- ワイヤレス充電・急速充電に非対応
ということで、今回は1MOREのオープンイヤーイヤホン「Fit SE S30」について実機レビューしてきました。
オープンイヤーイヤホンいい!ナチュラルに外音が聞き取れるって快適!
音量調節とかイコライザーなどアプリ経由でしか変更できないところもあるので使い勝手は満点とは言えませんが、ドルビーアトモスでの高解像な音質と耳が痛くならない装着感ってのは大きなメリットです。というかこの2つが満たされてれば文句なしですよね。
ギリ1万円で買えるし、ほかと被らないオーディオを探しているなら要チェックです。