Haylou S40先行レビュー|3D空間オーディオ機能搭載LDAC対応ワイヤレスヘッドホン

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シャオミグループの1社、Haylouから新たにワイヤレスヘッドホンが登場するということで事前に提供してもらったので先行レビューしていく。

本機はLDACハイレゾワイヤレス認証を受けたANCワイヤレスヘッドホン。

最新のBluetooth6.0に対応し、加えて最大90時間使えるロングバッテリー搭載、2台同時接続にも対応、折り畳み式とバランスのとれたスペックで販売価格は8,000円程度とのことだ。

ワイヤレス接続:Bluetooth6.0

Bluetoothプロトコル:A2DP v1.3.2、AVRCP v1.6.2、HFP v1.8

通信範囲:20メートル(バリアフリーのオープン環境)

バッテリー容量:650mAh

再生可能時間:90時間(ANCオフ)

充電時間:約2.5時間充電

サイズ195.3mm × 173.4mm × 83.7mm

Bluetoothプロトコル:A2DP / AVRCP / HFP

カラー展開:ネイビーブルー / ベージュ

この記事の著者

ネオジャパンデスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

9月17日の発売日から1カ月間、20%オフクーポンによる新発売セールを実施するらしい。「7,989円→6,391円」

この記事は、メーカーからの提供品を基に正直に実機レビューしていきます。

ただ音質がいい“だけじゃない”多彩なサブ機能で遊ぶ

S40は昨今のLDACに対応したANC搭載ってだけのワイヤレスヘッドホンとはちょっと違う。

低価格帯ヘッドホンとしては少し珍しくちょっとしたサブ機能が豊富に搭載されている。

  • ただ立体なだけじゃない3D空間オーディオ搭載
  • クイック会話モード搭載
  • USB有線接続に対応
  • 折り畳み式を採用
  • アプリ内ホワイトノイズサウンド搭載

3D空間オーディオを搭載

僕の認識だと、「3D空間オーディオ」というとAmazonPrime Musicにあるような“ただ奥行が伸びたように感じるサウンド”を想像するけどS40に搭載された3D空間オーディオは一味違った。

6軸ジャイロを搭載していて、モードオンと同時に楽曲の定位が正面に固定され、右を向いたり後ろを向くとあたかも音源がそこに実在するかのように楽曲が左や後ろから聴こえてくる。

ライブ音源なんかを聴いていれば、さながらライブ会場に自分が立って鑑賞しているかのような感覚で音楽を楽しむことができる。

クイック会話モード搭載

ANCヘッドホンをつかっている最中に人から話しかけられて、渋々ヘッドホンを外して「なに?」と聞く。そんなシチュエーションはけっこうざらではないだろうか。

S40はそのへんに対しての解決策となる“クイック会話モード”という機能を搭載している。

具体的には、ヘッドホン右側面をグッと長押しすることで一時的に外音取込機能に切り替えるというもの。

もちろん、しっかりとした会話を求められたときや音楽を爆音で再生していればこの機能の恩恵は大きくはないけど、そうでなければ意外にも使いやすい機能だ。

こどもなんかから「これなんて読むの?」なんて言うライトな質問ならこの機能で対応することができる。

USB有線接続・マイクに対応

S40はType-Cによる充電に対応しているから端子もType-Cなんだけど、この端子をPCやスマホに繋ぐことで有線接続での音楽鑑賞も行うことができる。

音質のほどは後述するとして、3.5mmイヤホンジャックのなくなった昨今のスマホでも手軽に有線接続が行えるのはうれしい特典。

ケーブルはType-Cならすべて使えるというわけではないようで、付属のUSBケーブルでは使えたが手持ちの何らかのデバイスに付属していたUSB-Cケーブルでは認識されなかった。

ちなみに有線接続時でもANCのオンオフ切り替えは可能だ。

また、S40には脱着式のマイクも付属している。

ゲーミングモードも搭載しているし、FPSなどをプレイするなら意外と重宝する仕様かもしれない。

折り畳み式を採用

S40は割とコンパクトに折りたためる設計となっている。

ありきたりではあるけど、畳めないヘッドホンより畳めるヘッドホンであるほうが圧倒的に持ち運び時に便利だ。

ただ、欲を言えば持ち運び用のポータブルケースか巾着を付属してほしかった。

アプリ内ホワイトノイズサウンドを搭載

S40はスマホアプリもしっかり用意していて、プリセットサウンドを切り替えたりANCのモード切替を行えたりときちんと機能を取り揃えている。

そのなかでも少し変わった機能として、ホワイトノイズサウンドを搭載している。

小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、強風の音など景種類、3分~5分程度の心を落ち着かせることを目的とした自然サウンドをアプリ経由で流すことができる。

ふつうのポップスやロック楽曲に飽きて、ふとリフレッシュしたいなというときにサッと流せるのは意外とうれしい機能だ。

音質は“もちろん”いい

  • 低音:ミッドベースからサブベースまで深くキレよく力づよい仕上がり。ロックと相性良すぎ
  • 中音:ボーカルは楽器音としっかり分離されていてややしっとりめ。距離感は1歩遠いといった具合
  • 高音:刺さらないレベルで余分にキラキラはせず、でも華がある

万人ウケするような、“低音に迫力があり高音も煌びやかでしっとりとしたサウンド”だ。

8,000円以下クラスとしては申し分ない仕上がり。

デュアルドライバーの恩恵で音の分離感が顕著で奥行がありデティールの繊細さが目立つ。Imagine Dragonsの『Enemy』なんかは力強いドラムのキック感と鮮明で活き活きとしたギターの分離具合が気持ちいい。

解像度はLDAC対応のヘッドホンに抱く予想を良くも悪くも裏切らないってレベル。

ボーカルはやや余韻がありサウンドステージを広く感じさせている印象がある。ややおとなしめな仕上がりで、元気ハツラツ!っていうよりも少し澄ましたお嬢さんってかんじだ。

2万円以上クラスのイヤホンやヘッドホンを聴いたことのある人間からすると厚みがもう1歩ほしかったりはするけど、そうでない人が聴けばまず満足のいく音質だと思う。

それ以上に分離感とあわせてのライブ感のほうが魅力的だ。

アプリにはジャンル専用のプリセットも用意されているからクラブサウンドからEDM、ポップス、ジャズ、ヒップホップまで遜色なく楽しめる。

また、同価格帯のEarFunのTUNE PROやSOUNDPEATSのSpace Proと比較してみたところ、個人的な好みも入ってるけど体感としてはTune ProSpace Pro>S40となった。

EarFun Tune Pro卓越した空間表現力で自然な奥行と立体感を楽しめる
SOUNDPEATS Space Proメリハリがあり元気ハツラツ!だけど分離具合もしっかり
Haylou S40全体的にしっとりしておとなしめなデティール重視

ただ、9月23日から1カ月間新発売セールということで20%オフクーポンが発行される。7,989円→6,391円になるのであれば全体的なコスパでみるとS40はめっちゃ魅力的だ。

また、さきほど紹介したType-CによるUSB接続時の音質だけど、これがよかった。無線接続時よりも断然高音質となっている。

ボーカルは良い近さまで近くなって、楽器音との分離も申し分ない。

全体的な解像感もグッと増して、中音域に厚みと豊かさが付与される。

無線時よりも圧倒的に楽曲に厚みと彩りが増す印象だ。有線でここまで音質が向上すると、逆に無線には戻れんほど。

ANCも自動から風切り音カットまで用意

S40には3つのANCモードが搭載されている。

通常のノイキャンでは、ノイキャンレベルを3段階で調整可能。最大-50dBのノイズを低減する。

最大時の実際のノイキャン性能はしっかりとしていて、アンダー1万円クラスのヘッドホンとしては不満のないレベル。

車の走行音や別室で流れているテレビ、洗濯機の音などを一掃することができる。

レザー調のイヤーパッドで密閉率が高いのもプラスになっている。

アダプティブANCでは、周囲の音レベルにあわせて自動でノイキャンレベルを調節してくれる。

ただ、アダプティブANCはアプリからしか切り替えることができない。

屋外で使用する場合は風切り音カットモードが便利だ。

そよ風程度でもヘッドホン本体にあたると「ボーボー」と風切り音が鳴るが、この機能をオンにすることでスッと静寂に切り替えることができる。

ただし、この機能もアプリからしかオンオフできないので少し残念なところだ。

黒・白どっち買う?

そんな音質も機能面もしっかりと充実した実力派S40は、アイボリー調のホワイトとマットなブラックの2色展開。

ブラックは定番的というか安定なかんじで、マットブラックの風合いが安っぽさを感じさせないし落ち着きがあっていい。

ホワイトはシャンパンゴールドをアクセントとして、1年通して使えるであろうエッセンシャルなカラーにまとまっている。

個人的には、最近ナチュラル系のアンニュイなアースカラーに惹かれる傾向にあるから、ホワイト推し。

ただ、流行り廃りがないのはブラックだから長く使うなら…ブラックか。

どちらを選んでもお上品ではあるから、どっちを買うか迷うところだ。

いずれにしても、8,000円以下でここまで高性能かつ多機能ならはじめてのワイヤレスヘッドホンには最適だ。

9月17日の発売日から1カ月間、20%オフクーポンによる新発売セールを実施するらしい。「7,989円→6,391円」

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