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イヤホン、ヘッドホンと閉鎖的かつ引きこもり的にしか音楽を嗜んでこなかった翁がついに部屋全面で音楽を楽しむことができるようになりました。
完実電気よりKantoのアクティブスピーカー「YU4」着弾です。
シンプルミニマルなデザインと、文句なしのサウンドクオリティ、初心者にも扱いやすい使用感がすっかり翁を虜にしました。
僕の愛機BOSEのSoundLink Mini Ⅱなんてぜんぜんひよっこ。比べ物にならない。
さきにちらっと理由を言うと、YU4、低音と高音の強弱を付属のリモコンでサッとカスタムできちゃうんですよ!
はい、そしてYU4の魅力はこれだけじゃない。
Kanto YU4の特徴
- フォノプリアンプ内蔵だからレコードプレーヤーと直で接続できる
- ウーファー搭載
- シンプルなデザイン
- リモコン付属
- ひとつのノブであらゆる操作が可能
- Bluetooth対応でスマホ、PC、タブレットなどとワイヤレス接続で使える
ってことで、
『デスク上に一切の妥協なくいい音を鳴らすオシャレなスピーカーを設置したい』
『TVと繋いでポップコーンをつまみながらNETFLIXを映画館さながらに楽しみたい』
『レコードプレーヤーに挑戦したいけど、スピーカーに迷ってる』
なんて思っている方はぜひ最後までご覧ください。
さあ、はじめようか。
ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、メーカーからの提供品を基に実機レビューしていきます。
まず、今回レビューするKantoのYU4は据え置き型のアクティブスピーカーというタイプのものです。
アクティブスピーカーとは、音声信号を増幅するアンプというものを内蔵したスピーカーのことを指します。プレーヤーとカンタンに接続ができ、かつ高音質さが特徴です。
昨今のデスク据え置きタイプのスピーカーのほとんどはこのアクティブスピーカーにあたります。
そのなかでもレアな“フォノプリアンプ”も内蔵したのが、このKantoのYU4です。
ここでいう“アンプ”と“フォノプリアンプ”の違いについては、あとあと解説します。
その他YU4の主な特徴は以下のとおりです。
- 4インチKevlarウーファー搭載
- アナログオーディオ・光デジタル入力にも対応
- Bluetooth(aptX,AAC)対応
- スタイリッシュなシンプルデザイン
- リモコン付属
- ひとつのノブであらゆる操作が可能
YU4はいわばスピーカーに求めるものはすべて詰まってる優等生といったところ。
カラバリは、マットホワイト、バンブー、ウォルナット、マットブラックの全4色。
外観
こちらがYU4の外観。
表面はさらっとした塗装が施されていて高級感が溢れ出ている。
ここまでシンプルなデザインならどんなデスク、棚にもあいますよね。
設置・接続方法
YU4の付属品は、YU4アクティブスピーカー(左)、パッシブスピーカー(右)、リモコン、単4電池、電源ケーブル、スピーカーケーブル、3.5mmAUXケーブル、底面用ラバーインシュレーター、説明書
セットアップ方法については、取扱説明書の表記もわかりやすかったので説明書どおりに行えばカンタンに済みます。
スピーカーケーブルの+-を確認しながらアクティブスピーカーの端子に挟み込み、電源ケーブルを接続すれば設置は完了。
とくに初期設定などはなし。
強いて言うならさいしょのBluetooth接続時の設定くらい。
ラバーインシュレーターは接続の前、さいしょに貼ってしまいましょう。
クセのないクリアーなサウンド
YU4は、Bluetooth接続、有線接続どちらでも対応しているのが特徴ですが、そのサウンドは一貫して透き通っていて上質。
どんな楽曲、どんなアーティストでも遜色なく原音忠実なサウンドで再現してきます。
まず試したのは、BluetoothとスマホでaptX接続してのワイヤレスサウンド。
冒頭のアコギの入りから高解像さが分かる。弦をはじく弾力までイメージングできるほど。
そこからアコギの主張はそのままにキレとテンポのいいドラムとハイハットのリズムが加わり、あっという間にサビ。
ボーカルは明確に前面にでていて分離感、奥行きまで感じられますね。
ベースがあまり主張がなかったので、リモコンのBASS+ボタンをポチポチして調整。グイっと低音が持ち上がってきて一気に迫力満点に。
ワイヤレス再生では除外されていたかのように中音がムクッと顔を出して、高音はより明瞭に、全体的にさらに高解像にグレードアップ。
やっぱり有線は最高やで。
レコードプレーヤーでアナログオーディオを楽しむ
冒頭でも書いた“フォノプリアンプ”を内蔵したYU4ですが、これはレコードプレーヤーとの直接続ができることを意味します。
通常、レコードプレーヤーやターンテーブルとの接続には、レコードプレーヤー+プリアンプ+スピーカーという組み合わせが必須です。
ですが、YU4にはこのプリアンプが内蔵されているので、別途プリアンプを買うことなくレコードプレーヤーと接続ができちゃうのです。
なんてプリアンプメーカー泣かせなスピーカーなんでしょう。
さて、そんなことはさておき、レコードプレーヤーとの接続で奏でるYU4のサウンドはどうなのか!
今回、この記事のメインミッションとして完実電器さんに与えられたのが『YU4×レコードプレーヤー(レコード盤)』によるアナログサウンドの魅力の発信です。(※金銭的授受はありません)
生まれてこのかた、物心ついてからレコード盤のサウンドなんて体感したことのない(実家にあったものはすべていつぞやに捨てたとのこと)僕が、人生ではじめて自分でレコード盤を吟味して購入してみました。
選んだのは、『ビートルズの20グレイテストヒッツ』『チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調 悲愴』『中森明菜のBEST AKINAメモワール』の3枚。
完全に“知ってる”と“聞いたことがある”に頼ったジャケ買いです。
プレーヤーはおなじく完実電気さんから貸し出してもらったregaのPlana 1MK2 60Hzモデル。
組み立て自体は3分程度でできました。
部品が少なくて組み立てやすいねRegaのプレーヤーは。
接続は、有線で赤と黒のケーブルをそれぞれブスッと挿すだけ。
レコードプレーヤーの一部は東日本・西日本で電源周波数っていうのが60Hz・50Hzと違いがあって、ここを間違えると故障の原因になったりレコードの回転数にかかわってくるので注意してね
ってことで、さっそくレコードを聴いていきます。
レコードをパッケージから取り出して
プレーヤーを起動し
針を落とす…
…。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーわ、やっっっっっっっっっっっっっっっっば…
なにこの滑らかで味のあるサウンド…!奥ゆかしいというか、コクがあるというか、あたたかみがあって…
デジタルなサウンドにはない空気感と、プツプツ…というレコードらしさを強調する音。エモい。
“Sentimental”
よく、母くらいの歳の諸先輩方には「レコードは音だけじゃなく体験が味わい」と聞いてきたものですが、こういうことか。
最近じゃ宇多田ヒカルや藤井風、Adoや椎名林檎なんかも積極的にレコード盤を発売していると聞く。
世界的にレコードへの熱が再沸してきているっていうのも、これなら納得です。
めちゃめちゃ場所をとるけど、コレクションしたくなるな…。
なんて効率と逆を行く幸福感なんだ…。
ほんとにレコードプレーヤー欲しくなったし、プリアンプなしですんなり接続ができちゃうYU4の魅力はここにあるね。
リモコンの存在がYU4を超絶扱いやすくしてくれる
YU4の扱いやすさを最大限に底上げしているのが、この付属のリモコンです。
一見ふつうのリモコンで、実際ふつうのリモコンなんですが、あるとないとでは陸上選手がスパイクを履くか履かないかくらいちがいます。
個人的かつ翁ニーズの面からYU4最大の魅力だと感じるのが、冒頭でも触れた低音(BASS)と高音(TREBLE)の強弱をカンタンに一瞬でチューニングできること。
BOSEのサウンドは力強い低音が特徴的で、うま味でもありますが、いつもかつも低音バイブスがんがんほしいわけじゃあないんですね。
しんみり癒されたいときもある。
そんなときにすんなり低音を抑えて明瞭な高音で癒してくれるYU4にすごく包容感を感じたわけです。
このあたり、刺激と勢いたっぷりの同級生よりも精神的にも金銭的にも安定した年上社会人の男性に魅力を感じるJKにすごく共感します翁。
あとは、我が家はマンションなので、低音があまりにも強すぎると上下近隣のお宅に響いてご迷惑をおかけして、最悪の場合騒音問題で理事会にかけられてしまうなんて事態にもなりかねないわけです。
ただ、YU4なら日中は低音マシマシ夜は低音抑えて~なんてことができるんですね。
- 電源オンオフ
- 各モード(RCA,AUX,OPT1,OPT2,Bluetooth)の切替
- Bluetoothリセット&ペアリングモード
- 音量調節
- 低音・高音調節
- ミュート
- 左右スピーカーの出力バランス調節
- 曲戻り・再生停止・曲送り
モードの切替や音量調節など基本的な操作は本体唯一のボタンで行えますが、本体をそうそう触るものでもないのでリモコンがあると格段に使い勝手がいいですね。
専用スタンド「SE4」があればさらに満足度アップ
今回YU4といっしょに専用スタンドを提供してくれるということで、いくつか選択肢をもらい検討した結果「SE4」をチョイスしました。
正解だったと自画自賛しています。
というのも、今回僕はYU4をデスク上モニター両サイドに設置する前提でいたんですが、「SE4」を設置したYU4がちょうどデスクに座った翁の耳の高さをジャストだったんです。
実際スタンドありなし両方で聴き比べをしてみましたが、スタンドありのほうが圧倒的に音がよく聴こえました。
このスタンドだけでも9,980円と、ニンテンドースイッチのソフトより全然お高いんですが、
理屈的にもカンチレバー設計と厚さ2.0mmのシリコンスピーカーダンピングが共振を吸収し、クリーンで歪みのないサウンドにしてくれますし、
デスク天板の面積を限りなく埋めることなく設置ができるし、
なによりスピーカー自体を持ちやすくなるのであったほうが10倍いいと思います。
ここまでYU4の魅力について触れてきましたが、ではYU4以外のスピーカーではいけないのか?
そんな疑問を抱くかたもいると思います。僕もそう思います。
そこで、似たようなスペックとデザイン特徴をもつスピーカーとの比較表をつくってみました。参考にしてみてください。
スピーカー | Kanto YU4 | Edifier R2000DB | Audioengine A5+ Wireless | Kanto YU2 | KEF LSX2 |
---|---|---|---|---|---|
フォノプリアンプ | |||||
Bluetooth | |||||
アンプ | |||||
リモコン | |||||
低音/高音調節 | |||||
インターフェース | RCA,AUX,光デジタル,USB-A | RCA,AUX,光デジタル | RCA,AUX | RCA,AUX | RCA,USB-C, 光デジタル,HDMI ARC |
サイズ(タテ×ヨコ×奥行) | 27.3×15.5×21.6cm | 34.5×19.8×26.7cm | 27.0×18.0×20.0cm | 17.8×10.7×15.2cm | 24.0×15.5×18.0cm |
価格 | 59,800円~ | 69,998円~ | 75,790円 | 34,800円~ | 178,200円~ |
メリットデメリット
こんなひとにおすすめ
結論、Kanto YU4は“欠点のないスピーカーがほしいひと”におすすめです。
まず、スピーカー初心者の僕の目線で唯一気になる点は、価格。
ぱっと見59,800円はかわいい値段とは言えません。
ワイヤレススピーカーなら安定安心のAnkerなら4,000円くらいからもあるし、据え置きPCスピーカーなら3,000円くらいからもあります。
ただ、大事なのはスピーカーになにを求めているかです。
- プリアンプを別途買わずにレコードプレーヤーと接続できること
- Bluetooth接続ができること
- 多彩豊富なインターフェース(接続端子)
- サブウーファーも内蔵していてリモコンで低音高音の出力をハッキリと調節できること
- 設置接続がカンタンなこと
- デザインのシンプルさと上質さ
- 感情にうったえるほどの高音質
- 価格以外の弱点がないこと
と、ここまでスピーカーに求める機能を網羅していることを考慮すると59,800円は安い。
Bluetoothスピーカーならバッテリー搭載だから数年でヘタるし、ウーファーを内蔵していないものもあれば低音高音のチューニングをできないモノも多い。
とくにフォノプリアンプ内蔵とリモコン付属で洗練されたデザインのスピーカーが60,000円以下というところが分かれ目でしょうね。
ちょうど同条件を満たすスピーカーがないからね。
据え置きスピーカーなんてそうそう買い替えるものでもないし、一歩背伸びしてでも損はないのがKanto YU4かなと。