iBasso「DC04Pro」レビュー。1.5万円4.4mmバランス接続対応アンプ回路も搭載した小型DAC

iBasso「DC04Pro」レビュー。1.5万円4.4mmバランス接続対応アンプ回路も搭載した小型DAC

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この記事では、MUSINから提供してもらったiBasso AudioのポータブルDAC「DC04Pro」について、使用感や音質への変化を20本以上のインイヤーモニターに触れてきたガジェットブロガー翁が実機レビューしていきます。

当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。

iBasso Audioの「DC04Pro」は、優れたオーディオ品質を謳うCirrus Logic社MasterHIFIラインのDACチップ「CS43131」と独立したアンプをデュアルで搭載する小型のDACです。

お値段15,840円。

iBasso Audio DC04Pro

スマホ直挿し、シングルエンド接続でのみ音楽を聴いてきたひとにとって、オーディオ体験の新しい面を魅せてくれる優れた音質をほこるポータブルDAC。

それが、DC04Proです。

オーディオファン初心者の殻を脱ぎ捨てて新しいステージに入りたいと考えているなら、まじでおすすめです。

さあ、はじめようか。

この記事の著者

ジャパニーズガジェットブロガー

おきな

プロフィール

ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

旧モデルはこちら

iBasso「DC04Pro」の概要

今回レビューするのは、ポータブルオーディオプレーヤーやインイヤーモニターを輩出する中国のブランドiBasso Audioのポータブルアンプ「DC04Pro」

ロスレスハイレゾ音源に対応したポータブルアンプです。

主な仕様は以下です。

  1. Cirrus Logic社製オーディオDAC「CS43131」デュアル構成
  2. 独立した4wayフルバランスアンプ回路「RT6863」をデュアル構成
  3. ボリュームコントロールボタン搭載
  4. 専用アプリ対応
  5. 3.5mm、4.4mmデュアルコネクタ仕様

DC04Proは、デジタルオーディオファイルを処理して高品質なサウンドに変換することができるチップ「CS43131」をデュアル構成で搭載しています。

また、強力なアンプ「RT6863」もデュアルで構成していて、32Ωのインピーダンスに対して最大280mWを出力できるため、抵抗の大きいインイヤーモニターやヘッドホンもしっかりと高音質で駆動することができるのが魅力です。

DC04Proのスペック

筐体:アルミニウム
サイズ:59mm×23.4mm×12.1mm
重量:21g
DACチップ:CS43131×2
PCM:最大32bit/384kHz
DSD:Native DSD 256(DSD 11.2MHz)
入力端子:USB Type-C
出力端子:3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス
3.5mmシングルエンド出力
THD+N:0.00018% (300Ω負荷)
出力レベル:2.0Vrms(32Ω負荷)
      2.0Vrms (300Ω負荷)
S/N比:127dBA
ダイナミックレンジ:126dBA
周波数特性:20Hz~40kHz ±0.5dB
出力インピーダンス:<0.2Ω
4.4mmバランス出力
THD+N:0.00013% (300Ω負荷)
出力レベル:3.0Vrms(32Ω負荷)
      4.0Vrms (300Ω負荷)
S/N比:131dBA
ダイナミックレンジ:128dBA
周波数特性:20Hz~40kHz ±0.5dB
出力インピーダンス:<0.4Ω

参考:iBasso Audio公式サイト

パッケージ

DC04Proのパッケージには、Type-C to Type-COTGケーブルとType-C to Type-Aアダプタが付属しています。

開封してすぐにスマホに装着することができます。

外観

DC04Proは、DC03Proとおなじ評価の高いアルミニウム合金製のボディです。

両面パネルには強化ガラスパネルを採用し、耐久性に優れた上質で洗練されたデザインとなっています。

本体にあるのは、ケーブル類のポートとボリュームコントロールボタンのみのシンプルな構成です。

DC03Proとの比較

DC04ProとDC03Proのおおきな違いについて表にしてみました。


DC04Pro

DC03Pro
搭載DACチップCS43131×2CS43131×2
アンプ回路Ricore製「RT6863」非搭載
出力端子3.5mmシングルエンド
4.4mmバランス
3.5mmシングルエンドのみ
重さ21.5g10.1g
サイズ(ヨコ×タテ×厚さ)59×23.4×12.1mm49.5×21×8.1mm
価格15,840円9,900円
  1. 4.4mmバランス接続ができるようになった
  2. 物理ボタンが3倍ほどに大きくなった
  3. 本体サイズがひとまわり大きくなった
  4. 重さが2倍ほどになった

細かい数字の面はよくわからないとして、はっきりとした違いは、4.4mmのバランス接続に対応していることと、アンプ回路を搭載していることですね。

この2つが組み合わさることで、小型ながらもよりノイズの少ない安定した高音質を実現することができるということになります。

ただ、いっぽうでサイズに関してはDC03Proよりもひとまわり大きくなっています。重さも倍。

バランス接続を必要としていないということであればDC03Proをチョイスしたほうがお荷物感がなく使えるハズです。

PC、Android端末はもちろん、iPhoneでもつかえる

DC04Proは本体とケーブル類をそれぞれ分離できる脱着式のDACです。

付属のOTGケーブルはType-C to Type-Cですが、Type-C to Lightningに交換すればiPhoneやiPadでもDC04Proを使用することができます。

ただし、相性がいいという話ではないようです。

具体的には、DC04ProをiPhoneに接続して使用しようとするとデバイス側の音量は最大値で固定される仕様なようです。

また、デバイス側からは音量調整ができず、DC04Proからのみ音量調節ができるそうです。

iBasso「DC04Pro」を実際につかってみた

iBasso「DC04Pro」を実際につかってみた
翁(おきな)
翁(おきな)

ここからは、実際にiBasso「DC04Pro」を使用して感じたことをレビューしていきます。

音質への変化は顕著。透明感、高解像、スピード感が増す

スマホ直挿しからDC04Pro経由の再生に切り替えることで、音質へはしっかりと変化がみられます。

実際に直挿しとDC04Pro経由とで聴き比べるとわかりますが、楽曲全体の解像度とシャリ感が増しキック力が強化されクリアーで心地いいサウンドが楽しめます。

音質への変化は顕著。透明感、高解像、スピード感が増す
翁(おきな)
翁(おきな)

相変わらず聴きはじめの最初の瞬間は感動ものだよ!

DC03Proとおなじデュアル構成のCS43131DACチップが採用されているので、DC03Proと音の傾向は似ています。

順当に粒立ちが細かくなり嫌なノイズが研ぎ澄まされたクリアーなサウンドです。

4.4mmバランス接続で歪みがさらに低減されクリアーなサウンドに

手持ちのなかで4.4mmバランス接続に対応したイヤホンはRAPTGO HBB HOOK-Xがあったので、試してみました。

バランス接続でリスニングすると、シングルエンド接続と比べて圧倒的にノイズと歪みが低減されます。

4.4mmバランス接続で歪みがさらに低減されクリアーなサウンドに

RAPTGO HBB HOOK-Xは平面駆動タイプのIEMでもともと抜け感がよく解像度もたかいのが魅力ですが、バランス接続になるともう最高の極みですね。

低音は無駄にパンチの利いた重たいものではなくなり、エレキベースの解像度もかなり向上しているように感じます。

分離感もやや増しているように感じます。

翁(おきな)
翁(おきな)

これだけの高音質なら厳しいストレス社会でも自分だけの世界を保っておくことができるようになるよ!

操作のしやすさは健在。アプリでさらにつかいやすくなってた

DC04Proの筐体には、サイドに音量調節用の物理ボタンが搭載されています。

これによって、スマホをわざわざ触らずラクに音量を調整することができるようになっています。

ノールックでボリュームコントロールできるのは相変わらず使い勝手がいいな

DC03Proでも対応していたiBassoオリジナルのスマホアプリ「UAC」にDC04Proも対応しています。

ボリュームコントロールのほかに【LRサウンドバランス】【デジタルフィルター】【ゲイン】【出力切替】が操作でき、新たに【ECOモード】も実装されていました。

「iBasso UAC」は現在AndroidOS専用となっています。

iBasso「DC04Pro」レビューまとめ

ということで、今回はiBasso AudioのポータブルDAC「DC04Pro」について実機レビューしてきました。

メリット
  1. DC03Proほどではないけど小型
  2. スマホノールックでボリュームコントロールができる
  3. 3.5mm、4.4mmそれぞれの接続ができる
  4. 解像度があがってノイズが減って高音質になる
  5. OTGケーブル脱着可能でAndroidやiPhoneなどさまざまなデバイスで使える
デメリット
  1. DC03Proよりは高価になってる(当然)
  2. サイズは旧モデルDC03Proよりひとまわり大きい
  3. iPhoneでは使えるけど難あり

高級感のあるアルミニウムボディに、「CS43131」DACチップとRicore製アンプチップ「RT6863」をそれぞれデュアルで構成、ECOモード対応にバランス接続までできちゃう。

10年の歴史をもつiBasso Audioらしいコストパフォーマンスに優れた製品でした。

iBasso「DC04Pro」はこんなひとにおすすめ

iBasso「DC04Pro」はこんなひとにおすすめ
  • バランス接続対応の小型DACを探しているひと
  • ハイインピーダンスをもつIEMやヘッドホンを持っているひと
  • OTGケーブルが脱着可能なDACがほしいひと
  • スマホ直挿しからステップアップしたいひと
  • バランス接続デビューしたいひと

DC04Proのミソになるのは、DC03Proにはないアンプ回路の存在です。

フリスク以下のこの小ささで最大600Ωくらいのハイインピーダンスをほこるヘッドホンでも駆動させられるらしいので、ドンピシャリなのは初心者というよりちょっと玄人寄りのひとでしょうね。

“今のイヤホンの音質に慣れてきて、物足りなくなってきた。変化がほしいな”ってひとは今が絶好の機会かもしれません。

バランス接続もできるから、今後挑戦できる範囲が広がることにもなりますしね。(沼へいざなう)

なので、もしインピーダンスの高いIEMを持っておらず、バランス接続にそこまで興味をそそられないのであれば15,000円を出す必要はありません。

音質に関しては旧モデルDC03Proでも十分に高音質を体験できるし、ひとまわり小さいから邪魔にならないので予算が気になるひとは9,900円のDC03Proがおすすめです。

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