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有線イヤホン界隈では既に認知度の高いKiwi Earsから、新たにモニターヘッドホンが登場したということで実機レビューしていく。
最近はイヤホンだけじゃなくDACやヘッドホンも輩出しだして、幅広く展開しだしたKiwi Ears。
今回レビューする「Ellispse」も、Kiwi Earsらしい安定したデザイン性とパフォーマンスを発揮していていると思う。めちゃコスパはいいよ。

50mmPU+PEK複合振動板ダイナミックドライバーとN42高性能マグネット、CCAWコイルを組み合わせることでクリアーで高品質なサウンドを実現。オープンバック設計を採用することでステレオスピーカーのような音楽体験を提供するとしている。
「特にメーカーにこだわりはないけど、音質のいい有線ヘッドホンがほしい」って人にはおすすめしたい。
さあ、はじめようか。
ドライバー:50mmPU+PEK複合振動板ダイナミックドライバー
インピーダンス:32Ω
感度98dB
再生周波数帯域:20-20KHz
ケーブル:3.5mmステレオプラグ(脱着式)、長さ3m
重量:270g

ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、メーカーからの提供品を基に敬意を持って忖度なし正直に実機レビューしていきます。
シンプルながらも存在感と包容力のあるデザイン
Ellispseはシンプルながらもエッジの利いたちょいレトロなデザインだ。
最近のヘッドホンはスッキリし過ぎている印象なのでこのくらいの渋さがあってもいいと思う。



ビルド、特にハウジング部はけっこうな大きさで、耳全体を軽々とすっぽり覆う。包み込まれている感がすごく心地よくて、音楽を流していなくても着けていたくなるほどだ。
ヘッドバンド部とイヤーパッドはフェイクレザーなので肌触りはソフトで密閉感もまずまず。


側圧も絶妙にちょうどよくて、長時間つけていても全く痛くなったりはしなかった。
総合してEllispseの装着感は非常にいい。
ニュートラルで落ち着きのある癒しサウンド
Ellispseは派手さのないニュートラルなサウンドになっている。
無駄な着色はせずありのままの楽曲を楽しめるヘッドホンだ。

というのも、高音は無駄に尖ったり華やかさとかがなくスッと伸びていくかんじ。
中音域の厚みとあたたかさにフォーカスしている印象で、全体的に落ち着いた質感に仕上がっている。
低音域はミッドベースよりもサブベースのほうが主張があり、力強さも申し分ない。

スタジオモニターというだけあってリスニング系ヘッドホンと比べて分離も音像も鮮明な印象だ。
かといって分析的かというとそういうわけでもないのがEllispseの面白いところで、低音~中音域は解像感がそこまで高くは感じずあえてのボワっとさが雰囲気を演出していて抜けがよく聴きやすくなっている。
以前レビューしたHarmonickDyneの「Black Hole」も50mm大口径DD搭載で半開放型のヘッドホンで低~中音域が際立ったサウンドだったけど、Ellispseはもうすこし低音と高音が落ち着いているから、悪く言えば暗いサウンドだけどよく言えばムーディなサウンドだ。
だからたとえば、藤井風の『満ちてゆく』とか、Mrs.GREEN APPLEの『Dear』とかメッセージ性重視のサウンドでは雰囲気が増してすごく染みる。
もっといえば80年代90年代の洋楽ポップスとかは空気感とか分離の良さが際立ってなお染みるからおすすめだ。
ゆったりまったり健やかなサウンドをおうちで楽しみたい人向け

オープンバック設計を採用した大口径ドライバー搭載ヘッドホンということで、予想の斜め上をいく開放的で見通しのいいクリアーなサウンドが楽しめる1本だったと思う。
聴けば聴くほどハマっていくニュートラルさが個人的にはすごく好きで、なにも考えずただ音楽を楽しむ時間にぴったりなヘッドホンだ。
懐メロなんかを好んで聴くって人で有線イヤホン買ってみたいなと思っている人はぜひチェックしてみてほしい。