Kiwi Ears Septetレビュー。DD,BA,PZT,平面磁気ドライバーまで搭載した無敵IEM

Kiwi Ears Septetレビュー。DD,BA,PZT,平面磁気ドライバーまで搭載した無敵IEM

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どもども~翁(@okinalog)です。

今回はKiwi Earsの最新モデル「Septet」をLINSOULから提供してもらったので実機レビューしていく。

  • DD、BA、平面磁気、ピエゾ(PZT)合計7つのドライバーを1つのイヤホンに詰め込んだ夢のハイブリッド構成
  • オープンバック、5wayクロスオーバー設計
  • 3.5mmと4.4mmジャックを交換切替可能
  • 0.78mm 2pinリケーブル仕様
  • ポータブルケース付属

7つのドライバー搭載ってだけですごいんだけど、実際の音質もえげつなかった。

まじでKiwi Ears過去イチの衝撃

手持ちイヤホン全部売ってSeptet錬金する価値あり。

この記事の著者

ネオジャパンデスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

この記事は、メーカーからの提供品を基に敬意を持って忖度なし正直に実機レビューしていきます。調べもの以外の記事製作には一切AIは使わず、また、メーカーとの金銭のやりとりや記事内容への指示も一切受けておりません。

Kiwi ears Septetについて

今回のSeptetはKiwi Earsが2年を費やしてかたちにした力作とのことで、7つのドライバーで構成されるハイブリッド仕様をオープンバック設計と5ウェイクロスオーバー設計と組み合わせることで音の分離と空間表現力を強化した設計となっている。

5ウェイクロスオーバーってことで、単に各ドライバーのボリューム確保だけでなくしっかりと各ドライバーをそれぞれの音域に独立させて真価を発揮できる構造。

Kiwi Earsの本気度が伺える。

【スペック】

ドライバー:10mmダイナミックドライバー/バランスドアーマーチュアドライバー×4基/平面磁気ドライバー/ピエゾドライバー

その他構成:5wayクロスオーバー

周波数応答:8Hz-30kHz

インピーダンス:15Ω

感度:95dB

ケーブル:5N OCC、0.78mm 2pinプラグ 3.5mm-4.4mm交換式ジャック

平面磁気ドライバーとPZTドライバーの構成はこのブログだとRAPTGOの「HOOK-X」とKiwi Ears「QUINTET」以来か。

ただ、Septetはさらに10mmダイナミックドライバー1基とバランスドアーマーチュアドライバーを4基も搭載しているので、搭載ドライバー数ではSeptetのほうがポテンシャルは高そうだよね。

本体デザイン

こちらが実際のSeptet。

デザインは意外にも質素で、特段奇抜さは感じられない。

逆にこのシンプルに素材感を押すデザインのほうが大人しく上品さを演出している気がする。

オープンバック設計(開放型)ということでフェイスプレートにはホールが開けられていて、イメージとしては開放型ヘッドホンの小型版ってかんじ。

ケーブルは3.5mmと4.4mmを切り替えることができるモジュラー式を採用。すばらしい。

この価格としては必須っぽい印象だけど、期待をはずさないところはさすが。

コネクタは0.78mmの2pin仕様。

編み込みタイプだけど以外にもサラサラしていて絡みにくく取り回しやすいケーブルだ。

音質レビュー

Kiwi ears Septetの音質は、各ドライバーの特性をふんだんに味わうことができる卓越したクオリティとなっている。

予想できうる“オープンバック設計”の期待を裏切らないかつ高解像明瞭サウンドってかんじだ。まさに開放型ヘッドホンを小型化したようなイメージで相違ない。

まずはじめに、視聴につかったDAC「DC-Elite」と「Nunchaku」でSeptetの質感はまったく別物に仕上がっていたから、その点も踏まえて解説していく。

どちらにも共通していたのは、圧倒的見通しのよさ

やっぱりオープンバック設計ってことで音の響き具合が独特で、底打ち感のないどこまでも音が流れていくような抜け感がSeptetの基盤と言えそうだ。

音質傾向としては寒色でもなくやや暖色寄りでゆるめなU字ドンシャリだろうか。

DC-EliteとSeptetの組み合わせで際立っていたのは、力強く深く太い低音。

パンチとキック力がありドラムも活き活きとしていて迫力は半端ない。

中音はニュートラルで豊かさもあり、ボーカルはめっちゃクリアーで垢ぬけていて聴きやすい。このあたりは4基のBAとMPTの繊細さがあてられているんだろうな。デティールの豊かさがまじで凄みを感じる。

そして楽曲全体に華やかさと明るさを付与している高音域。

線が細く、でも鋭くはなくて滑らかで、清らかな中高音が体内に溜まった憎悪とか鬱憤とか闇と膿をデトックスしてくれるかんじだ。

Clean Bandit feat.Zara Larssonの『Symphony』聴いてみ?ボロボロ涙出るから。

これだよ、ピエゾはこの高音がたまらなくクセになる。

各分離具合も4種のドライバーで構成されているにもかかわらずまとまりがあり違和感を感じないところはKiwi Earsのエンジニアの腕のすごさを実感する。

で、Nunchakuとの組み合わせでは迫力のあった低音ベースのサウンド傾向から一変、中高音をベースとした癒しサウンドになる。

パンチのあった低音がかなり控えめになり、中音の透明感が強調され、高音は伸びがよくなり音場も広がり完全に神聖なサウンドに色を変える。

DC-Eliteではライブハウスで聴いていたClean Bandit feat.Zara Larssonの『Symphony』が、ドームコンサートになったような感覚だ。

まとめ

メリット
デメリット
  • 7つのドライバーによる高解像、広い音場が味わえる
  • オープンバック設計で超抜けのいい快適なサウンド
  • クセのないシンプルなデザイン
  • 3.5mmと4.4mmのジャックが付属していて交換可能
  • DACによって雰囲気がけっこう変わる
  • 感度がやや低めのため低出力なDACだと音量を取りづらいかも

とんでもないもんが出たなというのが正直な感想。

QUINTETなんて比じゃないぞこれ。

7つのドライバーを搭載しているってだけでじゅうぶん魅力的なんだけど、それを5ウェイクロスオーバー設計でしっかりと活かし、なおかつオープンバック設計でずっと聴いていられるほどの抜けのいいサウンドに仕上げたって…Septetはバケモノだね。

音は間違いないし、デザインもクセがなく万人ウケする。

数年は通用する商品だと思う。

特にQUINTETを気に入ったって人はSeptetは絶対気に入るはずだ。

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