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先日YouTube動画にてレビューしたデスク上PCスピーカーKanto YU4。
とにかく音質がよく大満足だったんだけど、唯一PCと直接接続がまだできていなくてせっかくなので前々から気になっていた光デジタルケーブルでの接続を試してみることにした。
モニター出力に使っているLINDYのHDMIケーブルの質感が気に入っていることもあって今回の光デジタルケーブルもLINDYに提供してもらったので実際に導入してみての感想をレビューしていく。
PCスピーカーへの光デジタルケーブル接続が気になっている人は参考にしてみてほしい。
ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、メーカーからの提供品を基に実機レビューしていきます。
そもそも論、僕は光デジタルケーブルについてほとんど知識がない。
ただ“光デジタルケーブルはなんとなくイケてる”
っていう漠然とした興味しかなかったので、「光デジタルケーブルとはなんなのか?」「メーカーごとの違いとかはあるのか?」などについてネットやAIを使って軽く調べてみた。
結果みえてきたのは、
- 一般的なプラグの形状は「光角型プラグ」
- プラグの素材で耐久性に強弱がある
- 接続距離が長くても音質劣化がしにくい
- ケーブルを曲げちゃうと音質が顕著に劣化する
- 内部光ファイバーの質の良し悪しで価格が大きく異なる
けっこうマニアックで生きていくには必要なさそうな情報ばかりではあったんだけど、音にこだわるオーディオマニアとしての経験値は得られそうなかんじだ。
で、LINDYのプレミアムゴールド光デジタルケーブルはこの中でもプラグに金メッキを採用していて腐食に強く、Dolby5.1やより深みのあるDTS 5.1 / 6.1 / 7.1とかにも対応していて、PS3、Xboxなどにも接続可能というところがポイントみたいだ。
内部光ファイバーはPMMAといって要はプラスチック素材なのでグラスファイバーと比べると曲げに強い、とのこと。
価格はAmazonにて3,000円程度と、オプティカルケーブルとしては激安でもなく高級というわけでもない位置だ。
>LINDY「GOLD LINE」をレビュー。4K120Hz、8Kにも出力できるHDMI2.1対応ケーブル(と便利な変換アダプタたち)
デジタル信号を伝送するとはいっても光デジタルケーブルの接続は挿すだけでカンタン。
僕の接続環境だと、自作のPC背面にある角型端子とスピーカー背面にある同端子にケーブルを挿すだけだ。
ただ、先述したように光デジタルケーブルは曲げに極端に弱くて、内部ファイバーを通る光信号が乱反射してしまうことで音が劣化する。
だから、PCからスピーカーまでの配線整理をいちばん慎重に行った。
配線整理についてはYouTube動画で解説しているので、気になるひとは参考にしてみて。
実際にオプティカルケーブルでPCから直で楽曲を流した時と、スマホにUSB DACを接続してスマホ楽曲を流した時とで音質の違いを比較してみた。
今回比較に使ったのは、iBasso DC-EliteとNothing Phone 2aを組み合わせたAUX接続。
それぞれ同楽曲を交互に再生しながら比較してみて、オプティカルケーブルでのPCサウンドのほうが全体的に音のバランスがよく出力されている印象で、ムラや歪みがない明瞭なサウンドだった。
特に違いを感じたのはバックコーラスの分離具合や主張具合、サブベースの迫力、音場の広さだ。
サブベースの迫力はDC-Eliteのほうが強くパワフルさを感じられたけど、その分中音が凹み気味になった。
その点LINDYの光デジタルケーブルは迫力は均一な分音場が広く感じられる。
とはいえ、音の違いはほんとうに聴き比べてやっと分かるレベルの違い。
結局両者ともKanto YU4から出力すると感動するレベルに明瞭なサウンドだ。
つまりKanto YU4がすばらしいスピーカーだということを再認識した(ちがうそこじゃない)
使い勝手でいえばPC直で再生する方が操作もしやすいしバッテリーの心配もしなくていいので、総じてLINDYの光デジタルケーブルによるPC直接続のほうがデスクPCとしては活用しやすいだろう。
結局、どこまでこだわるのかっていうところになってしまうのがオーディオ機器の面白いところ。
音質については正直他社のケーブルと比較してみないと何とも言えないんだけど、少なくともPCと直で接続して不満のないサウンドを楽しむっていう僕の目的は果たせた。
“光デジタルケーブルに変えて音質は変わるのか?”という問いに対しては、音に肥えた人だけが分かるレベルの細かい部分なので変わるといえば変わるし、変わらないと言われればそれまでだ。
このあたりは有線イヤホンといっしょで沼なので、追求すればするほど深みにはまっていくだろうな。