ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM

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この記事では、Volkchoi Japanより提供してもらったIEM「ARTTI T10」について、イヤホン好きな翁が実機レビューしていきます。

当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。

VolkchoiオリジナルブランドARTTI最初のIEM「T10」は、14.2mmの平面駆動ドライバーを搭載したモデルです。

お値段Amazonで10,199円。

ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM

1万円台でも平面駆動ドライバー搭載のイヤホンが手に入るようになってきたんですね。

平面駆動ドライバー搭載のイヤホンは個人的に音が好みで、力強い割に見通しと抜けがよくて心地いいサウンドを放つんですよね。

T10も例外ではなく、1万円台とは思えないサウンドに仕上がっていました。

さあ、はじめようか。

ARTTI「T10」
低音
 (4)
中音
 (4)
高音
 (4)
サウンドステージ
 (4)
定位感
 (3.5)
ビルドデザイン
 (2)
総合評価
 (3.5)
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ARTTI
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この記事の著者

ネオジャパンデスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

ARTTI「T10」の概要

ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM

14.2mmの大口径平面駆動ドライバーを採用したT10。

極薄のダイアフラムと平行に配置されたデュアルマグネットが強力な磁束を生成しスピード感を強化。限りなく歪みの少ないサウンドパフォーマンスを誇ります。

ビルドは人間工学に基づいた耐久性とフィット感を考慮した設計。

UVハンドリング技術を備えた頑丈なPC素材を採用し、つや消しメタルのフェイスプレートが強調されたデザインとなっています。

カラーバリエーションはオフホワイトの1色展開のみ、プラグは購入時に3.5mmと4.4mmを選択でき、付け替えはリケーブルでしかできない仕様となっています。

ARTTI T10のスペック

周波数応答:20Hz-20KHz

インピーダンス:16.5Ω

感度:96dB/mW

ケーブル:4芯216ストランドオーストラリア高純度銀メッキ線0.78mm2pin

パッケージ

T10のパッケージは1万円台としては不満のない豪華さとなっています。

本体・イヤーピース2種・冊子類とは別に専用のケースが付属しています。

ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM
ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM

ケーブル

T10のケーブルは、太めのホワイト&グレーの編み込みタイプで0.78mm2pinのリケーブルが可能な仕様となっています。

高純度の銀メッキを施した無酸素銅線4芯で滑らかな高音域を実現しているとのこと。

今回僕が提供してもらったのは3.5mmイヤホンジャックですが、購入時は4.4mmのバランス接続プラグのものも選択が可能となっています。

外観

ARTTI T10のシェルはシングルダイナミックドライバー構成のIEMとしては比較的大きめのサイズ。

シェルの7割は樹脂シェルで、ややチープさを感じる雰囲気ですが片側3.4gとかなり軽量なのが強みです。

ノズルは手持ちのIEMのなかでは長めの部類で、やや浅めのイヤーピースとの相性がよさそうな形状です。

ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM

ARTTI「T10」を実際につかってみた

ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM
翁(おきな)
翁(おきな)

ARTTI T10を実際につかってみて感じたことをレビューしていくで!

視聴環境

プレーヤー:Pixel8Pro(DAC経由)

DAC:iBasso DC03Pro

ストリーミング:Amazon Music Unlimited

平面駆動ドライバーらしい見通しのいい高音質

T10の音質は1万円台とは思えないクオリティです。

傾向は弱ドンシャリで、トゲのないまろやかさと平面駆動ドライバーらしい抜けのよさと伸びが特徴です。

14.2mmサイズドライバーの力強さと樹脂シェルならではの独特なハウジングが「音楽聴いてるー!」という満足感を与えてくれます。

低音はいやらしさのない力強さと深さを持ち、沈み込みを堪能できるレベル。ウーハーを利かしたスピーカーのようにずっしりと芯まで響きます。

中音はニュートラルな印象で、主張はきっちりされていて凹みや欠けは感じられません。粒立ちのいい解像感がすごい癒してくれます。

ボーカルも自然な近さで男性ボーカル女性ボーカルどちらでも変幻自在に適応した音をだしてます。

高音はスッキリとキレがよく、でも伸びもほどよくあり、明瞭さも申し分なし。ピーク感もいっさい感じられない余裕のある質感です。

Jung Kookの『Seven』なんかはすごく相性良かったですね。高音の裏声の部分が歪みもなくスーッと美しく流れ込んできます。

ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM

通常1万円台のIEMだと中音が凹み気味だったり、低音の沈み込みに不満を感じたりとなにかしら気になる点が感じられることがありますが、T10にはそういった気になる点が感じられないのが凄いところ。

欲をいえばキレ感が高価格帯モデルに比べると劣りますが、それは気になるひとのほうが少ないでしょう。

得てして1万円台としては完成度の高い仕上がりです。

音場と定位感

T10は音場が価格帯としては広く感じられる印象です。さきほども書いたように樹脂シェルならではのハウジングがいい塩梅で体感の音場を広げているように感じます。

分離具合に関してもバランスよくボーカル・楽器音と分離されていて各楽器も奥行をもって表現されています。

定位性はバランスドアーマーチュアドライバーを採用したモデルに比べるとやや劣りますが、不満には感じられないのでゲームで使わなければ気にならないレベルかと。

おすすめのイヤーピース

T10付属のイヤーピースは一般的なシリコンタイプ。

個人的に最適だったのは、AZLAのSednaEarfit MAXです。コレ最高の組み合わせでした。

T10の粒立ちのよさを倍増させ、滑らかさに磨きがかかりました。

あわせてSednaEarfit MAXは刺激性の限りなく少ないタイプのイヤーピースなので長時間T10を楽しむのに最適でした。

こちらもチェック!

ARTTI「T10」とほかのイヤホンとの比較

今レビュー中のKiwi EarsのOrchestra Liteと比較してみました。

8BA構成のハイブリッド仕様というとんでも解像度なIEMのOrchestra Lite。

価格としてはOrchestra Liteのほうが圧倒的に高価(36,800円)なんですが、驚くことに音質に関してはT10も負けてない。むしろT10のほうが好みというひとがいるかもしれません。

Orchestra LiteはT10よりもさらに見通しがよく、解像感や低音の沈み込みは圧倒的に高品質な音質のIEMです。

ただ、各音域ぜんたいのバランスとまろやかさがT10のほうが優れているように僕は感じました。

翁(おきな)
翁(おきな)

そのくらいT10は聴きやすいやさしいサウンドなんよね。

ARTTI「T10」レビューまとめ

ARTTI「T10」レビュー。1万円14.2mm平面駆動ドライバー搭載ほぼ満点なIEM
メリット
  • 片側3.4g(イヤーピースなし)の軽量シェル
  • 抜けのよい高音とやさしく深い低音
  • 音場が広くミニスピーカーのよう
  • ケースが付属する
  • 1万円台で手に入る平面駆動ドライバー搭載IEM
デメリット
  • ビルドデザインがややチープ

ということで、今回はARTTI T10について実機レビューしてきました。

1万円台で手に入る平面駆動ドライバー搭載IEMということで、音質だけとれば満点のハイクオリティイヤホンでした。3万円をこえるKiwi earsのOrchestra Liteと互角にわたるくらいですから、コスパがいい。

ビルドデザインについてはもう少し高級感がほしかったですが、そうなると1万円台では実現不可能でしょうから、コスパ重視かこだわるかどちらを取るかですね。

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