Juzear×KOTO Nebulaレビュー|パワフルだけど聴き疲れないどこか落ち着くサウンドを放つIEM

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この記事の著者

デスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな38歳/ ブロガー歴8年/ レビュー数390品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数8,200人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

今回は、Juzearから新たに登場したIEM「Nebula(星雲)」について実機レビューしていく。

1DD+3BA+1プラナーのトライブリッド構成。

以前レビューした同社Defiant(鳴神)に平面磁気ドライバーが追加された上位版にあたる。

価格は21,800円。先に結論から言うとこの価格でこの品質はふつうにバケモノ。オーディオマニアはもちろんのこと有線イヤホン初心者にもおすすめできるクオリティの製品だった。

商品提供:HiFiGo

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Juzear×KOTO×HiFiGoまさかの三者コラボが実現

Nebulaは、「Juzear」というイヤホンメーカーとイヤホンレビューYouTuberかじかじ氏のブランド「KOTO」、オーディオECサイトを運営するHiFiGoの三者が共同で開発したプロダクト。

Juzearは2016年創業の中華IEMブランドで、もともとカスタムIEMを主力にしている会社。フェイスプレートの美しさとマルチドライバー機のまとめ方に定評があって、日本では主にHiFiGO経由で流通している。

つまり、非常に豪華なコラボって話だ。

実はKOTOコラボプロダクトとしては第2弾目。前作「DUNU×KOTO ITO」がライブハウス寄りの重低音特化だったのに対してNebulaはその対極を狙ってきたってところ。

まったりがっつり長時間音楽に浸かっていたい人におすすめできる1本だ。

どこか懐かしさすら感じる滑らかさと力強さを兼ね備えたバランスサウンド

そんなNebulaのサウンドは、表現力の豊かさと解像感、そしてずっと聴けるバランスのよさが目立つ。

身ひとつ宇宙空間に放り出された状態で星雲をみつけて「ほえ~キレイ~」って見とれてるような、そんなどこか落ち着くような状況を音にしたような質感だ。

抑えるところを抑えた重低音のパンチ力と自然で嫌味のない至極滑らかで乾き気味な高音、厚みがあり高解像で明瞭な中音の組み合わせ。さながら白みそで作った味噌汁って感じ。懐メロとの相性がバツグン。

空間表現とか臨場感はNebula搭載の1DD+3BA+1平面磁気のトライブリッド構成がきちんと効いてる印象。PerfumeとかYOASOBIといった電子音中心の楽曲でもキンキン感を最小限に抑えつつ分離された音がしっかりと流れ込む。

凛として時雨の『unravel』を聴いても全く頭が痛くならないあたり、高音域の調整が施されているのが分かる。

セカオワの『Habit』では、歌詞の意味をじっくりと考えさせられるくらい中音ボーカル主体っぽいけど、その実、各楽器音の解像感はかなり高水準。

スピード感のある楽曲でもテンポが乱れず、でも明るくしすぎず絶妙に聴きやすい滑らかさに変換しているところが、長時間視聴に向いてる。

Defiant(鳴神Gaming Edition)と比べると、分離感は鳴神Gaming Editionは強い。明確だ。ただ、スネアのインパクトやサブベースの太さはNebulaが強くメリハリがある。楽曲がテンションに直結するのは後者のほうだ。

本機は、かじかじ氏が日本チャート用にチューニング指示を出しているとのことだけど、洋楽を再生するとNebulaの真価が垣間見える。

ボーカルの表現力、高音域のクリアー具合、楽器ひとつひとつの音の勢い、全体をとおして2万円台とは思えないクオリティ。

“Nebula”の名にふさわしい幻想的なデザイン

これがマットブラックなデザインだったとしたら、このイヤホンの音の評価はまた違っていたかもしれない。

僕個人のデスク世界観的にはマットブラックのほうが合うけど、音を中心としてみるならこのNebulaのビジュアルはとても的を得ている。

サウンドの印象をNebulaと決定づけるフェイスプレートのデザイン。

厳密には、プリントされたイラストの上からレジンで立体感と艶やかさを出しているだけなのだけど、このフレアというのかライトストリームというのか分からないけど、よく再現しているなと思う。

筐体は樹脂による3Dプリント製。耳へのフィット感も申し分ない。

個人的には高音があと一歩

あとほんの少し高音が主張されててもよかったかなと思った。

今のままでも十分なクオリティだけど、高音が控えめすぎてややもっさり感というか厚みが目立ちすぎているように感じる。高音があとほんの少し前に出れば清涼感と神聖さが増していたんじゃあないかと思う。

まあでも、そうなると今度は刺さり気味になる危険性もある。絶妙に印象に残るサウンドというところを狙っているチューニングだとすれば、非常に計算高い。

付属品は?

Nebulaのパッケージに同梱されていたのは、3種類の形状の異なるイヤーピースとレザー調のケース、布巾と交換用プラグ。

4.4mm・3.5mmをセルフ変更できるのはうれしい。

ただ、初心者が買うと検討する2万円台パッケージとしてはやや簡素気味な内容。

特にケースは本体のクオリティとは反して質素でやや窮屈なものだ。逆を返せばその分のコストを本体側にまわしているわけだろうから、そこはトレードオフな部分とも読める。

かじかじ氏のサイン入りプロマイドでも入っていればNebulaへの感情移入がしやすかったかなと思う。

翁の評価

Nebula
音質
肉厚と解像感が絶妙。ニュートラルで長時間向き。ただし高音の主張は控えめ
 (4.5)
音場
トライブリッド構成による奥行き表現が2万円クラス以上。派手じゃなく自然な広さ
 (3.5)
装着感
3Dプリント筐体が耳に素直に収まる。2週間毎日使っても痛くならなかった
 (3.5)
ビルドクオリティ
フェイスプレートの映え、付属ケーブルの完成度が価格を超えている
 (4)
独自性
トライブリッド構成で「肉厚×ニュートラル×奥行き」で2万は他にあまりない。
 (4)
総合評価
長く付き合える1本
 (4)

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