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今回は、DunuのKima Classicについて実機レビューしていきます。
高密度金属合金製でモダンなビジュアルのKima Classic。ビジュアル的には直線的で真面目なサウンドが楽しめそうですが、実際のところ見た目の想像をいい意味で裏切らないオシャレなサウンドをもったIEMでした。
さあ、はじめようか。
ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、Dunuから提供してもらったインイヤーモニター「Kima Classic」について実機レビューしていきます。
Dunuというブランド、僕も知らなかったのでいつものようにGoogle Bardに聞いてみました。
「Dunu は、2011 年に設立された中国のオーディオ会社です。高品質なイヤホンとヘッドホンを専門としており、その製品は優れた音質と革新的なデザインで知られています。Dunu は、IEM (In) を含むさまざまな種類のイヤホンを製造しています。耳モニター)、カスタム IEM、およびヘッドホン。同社の製品は、エントリーレベルからハイエンドまで、さまざまな価格帯で利用できます。
もう少し調べてみると、Dunuは有名オーディオメーカーのOEM/ODMを製造していたらしく、その技術をもって独自のブランドを開発・販売している実力派ブランドとのことでした。
で、現在はサウンドアースって会社がDunu公式としてDunu製品を取り扱っているようです。
そんなDunuのKima Classicには、前身モデルにKimaがありKima ClassicはKimaをベースに再設計された改良版とされています。
外殻はいっしょですがサウンドスタイルに変更がなされていて、バランス型だったKimaに対してKima Classicは低音と高音の存在感を増し鮮明で立体的なポップス向きなサウンドに最適化されているらしい。
- ダイアモンドライク(DLC)振動板搭載
- N52 ネオジム(NdFeB)磁気回路
- 共振抑制型デュアルチャンバー
- マイクロコントロールエアフロー搭載フロント&リアチャンバー
- 高密度合金ハウジング
- 高純度単結晶銅シルバーコートケーブル採用
再生周波数:5Hz-40KHz
インピーダンス:32Ω@1KHz
感度:108dB
ケーブル:1.2m4芯高純度単結晶銅+銀メッキ0.78mm2pin 3.5mmプラグ
パッケージ
高級感のある化粧箱のなかには、オリジナルの目を引くカラーのハードケース、3種類のイヤーピース、ファイバー製のシートなど、1.4万円としては豪華な付属品となっていました。
外観
Kima Classicのシェルは独自の高密度金属製で、手にすると分かる上質さと高級感があります。
表面はサンドブラスト加工によってさらりとマットに磨き上げられていて、カラーもどんなファッションでも邪魔をしないおしゃれさがあります。
大きさとしては比較的小さめで、片側8.2gとかなり軽い。ノズルも短めなので耳の小さい日本人には好まれるであろうサイズ感。
ケーブルは0.78mmの2pin仕様、高純度単結晶銅銀メッキケーブルの3.5mmジャック。
パラパラとして取り回しやすいお上品なビジュアルでシェルの見た目とはあってます。
実際にDunu Kima Classicを使ってみての感想を正直レビューしていくでぃ!
収まりのいい装着感
装着した様子がこちら。シェルはやっぱり平均よりも1まわり小ぶりで収まりがいい。
見た目の割にかなり軽いので長時間つけてても重みも感じないし、高評価です。
ノズルも短めなので、イヤーピースによって遮音感もまったく変わる印象です。個人的にSpinFitのCP100+やW1のように筒が長めのイヤーピースでいちばん密閉感を得られました。
ビジュアルからの想像を裏切らない清々しいサウンド
Kima Classicのサウンドは、V字の強寄り弱ドンシャリで直線的なすっきりとしています。
シェルの雰囲気にあった音質とでも言いましょうか。解像感があり絶妙に聞いてて清々しい気持ちになるサウンドです。デュアルキャビティの設計の恩恵かただ元気なだけでなく空気感もリアルな仕上がり。
その他感じたことを端的にまとめたのが以下です。
- ピアノの音が明瞭
- ボーカルが近い
- 低音はしっかりしているけどアタック感は控えめで心臓までは届かないかんじ
- Jason Deruloの声が泣けるくらい聴きやすい
- スピード感があり余韻がなくさっぱりして躍動感がある
- 中~高音域が目立つ&明瞭
- 音場は価格帯としては標準的
- 雑味がない歪みがない=クリーンという表現がぴったり
分離と定位についてもはっきりとしていて、たとえばTemplayの『今世紀最大の夢』なんかは顕著に楽器の分離感を体験できます。いろいろな楽器音があらゆる方向から流れてきてまさにミニマルな世界を再現しているのが分かります。また、この曲は一見歌詞が分かりづらい楽曲ですがそれもはっきりと聞き取りやすく奏でてくれます。
ASMRとかをよく聴きながら寝るってひとにはかなりおすすめなサウンドスタイル。
また、クラシックで言えば『ハバネラ(カルメン)』なんかも音場の広さと定位感をしっかり体験できます。この曲についてはさらに高音の明瞭さも味わえました。
同価格帯でKiwi earsの「QUARTET」よりさらに解像感を増したってかんじ。分析的で後味がよくさっぱりとして明瞭。それがKima Classicのサウンドです。
おすすめのイヤーピースは
Kima Classicには3種類のイヤーピースが付属しています。なので、サードパーティ製イヤーピースを特に必要とはしません。
3種類のイヤーピースの特性(体感)は以下のとおりです。
- カラフルなイヤーピース:低音が強調され分離感が増す
- 黒いイヤーピース:ボーカルが近く感じ、音場が広くなる
- 円柱形のイヤーピース:低音が大幅に凹む反面ボーカルと中音域が極端に協調される
とはいえ、形状も装着感もそれぞれ違うので、自分の耳にもっともフィットするイヤーピースをチョイスしたらいいと思います。
こちらもチェック!
- 高級感があるのに軽い金属製シェル
- シンプルながらもファッショナブルな配色デザイン
- クラシックでも生で聴いているかのような分離感と定位感
- 歌詞も聞き取りやすいほどボーカルが近く鮮明
- ぜんたいてきにクリーンで透明感のあるサウンド
- 豪華な付属品
- 音場はそんなに広くはない
ということで、今回はDunuのインイヤーモニター「Kima Classic」について実機レビューしてきました。
第一印象というのは大事なもので、シェルのデザインで音質を勝手に想像してしまうものですが、Kima Classicはその想像をいい意味で裏切らないクオリティの高いサウンドをもつイヤホンだなというのが僕が感じた感想です。
立ち上がりもはやくキレも良く、分離感や直線的な音の傾向がすばらしい出来栄えでした。
DunuのIEM、今後も機会があればレビューしていきたいなと思います。
ビジュアルが気に入ったというひとはぜひお試しあれ。