TINHIFI T5Sレビュー。一聴から満点!鈍器で殴られるような低音と卓越した分離感をもつIEM

TINHIFI T5Sレビュー。一聴から満点!鈍器で殴られるような低音と卓越した分離感をもつIEM

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中華イヤホンのなかでも存在感をはなつTINHIFIから久しぶりの新作が登場しました。「T5S」です。

T5からブラッシュアップされた改良版ということですが、僕はT5を知りません。ただ、それを差し置いてもT5Sはさいしょの1曲目から圧倒的完成度で僕の心をつかんで離さない。

装着感、デザイン、臨場感、サウンドディテール、あらゆる面において完成度が高い!

過去最高のTINHIFIです。

さあ、はじめようか。

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TINHIFI T5S
低音
 (5)
中音
 (4.5)
高音
 (4)
臨場感
 (4.5)
解像度
 (4.5)
デザイン性
 (5)
総合評価
 (5)
この記事の著者

ジャパニーズガジェットブロガー

おきな

プロフィール

ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

この記事は、TINHIFIより無償提供してもらったインイヤーモニター「T5S」を正直レビューしていきます。

TINHIFI T5Sの概要

T5Sの素晴らしさを語るにあたり、まずはTINHIFIについて知る必要があります。というのも、T5Sは単体でも素晴らしい完成度なんですが、これまでのTINHIFI製品を知っているひとがいちばん感動をおぼえるんじゃないかと僕は思うからです。

「Tin HiFi は、2018 年に設立された中国の深センを拠点とするオーディオ会社です。高品質で手頃な価格のイヤホンを専門としています。Tin HiFi イヤホンは、優れた音質、快適な装着感、スタイリッシュなデザインで知られています。

Tin HiFi は、ダイナミック ドライバー、バランスド アーマチュア ドライバー、静電ドライバーなど、さまざまな種類のドライバーを使用したイヤホンを幅広く提供しています。同社は、さまざまな価格帯のイヤホンを提供しており、エントリーレベルのオプションからハイエンドのオプションまで、あらゆる予算に対応しています。

このブログでも過去、C2・C3・T4 Plusなど触れてきました。どれもそれぞれAmazonでの評価も高くオーディオファンから支持を得ている実力派ブランド。

調べる限りT5Sの前身であるT5も評価がかなり高く、T3、T4などよりも装着感も改良され聴きやすいサウンドだと賞賛されています。


そして進化したT5Sの特徴が以下のとおりです。

  1. ユニークなブラッシュ仕上げのドラゴンフェイスプレート
  2. ビッグデータを分析して設計された人間工学に基づいたCNC5軸高精度加工ビルドデザイン
  3. 次世代ウルトラリニアダイアフラムを採用
  4. プレミアムなオーディオファイルケーブル採用

T5Sでは、特殊な音響設計と日本製CCAW軽量振動コイルを組み合わせ振動膜の非線形歪みを現象させ、高い忠実度を実現。

3つのナノ素材で構成される独自のトッピングダイアフラムを採用し剛性と柔軟性のバランスを調整。よりクリアで性格なサウンド体験を提供するようつくられています。

TINHIFI T5Sのスペック

周波数応答:-

インピーダンス:32Ω

感度:103dB

ケーブル:エナメル銅線+銀メッキ混合高品質0.78mm2pin 3.5mmプラグ

パッケージ

相変わらず豪華なTINHIFIのパッケージ。“MARS”と表記されたパッケージのなかにはレザー調のスポンジに包まれたT5Sのシェルがお目見え。高級感半端ない。

付属品もオリジナルフェイクレザーケースのほかにイヤーピースが3種、ノズルフィルターと交換に使うピンセットなども同梱されていました。

なかでもポイントなのは低反発形状記憶イヤーピースが1サイズ同梱されていることでしょう。

外観

『ブラッシュ加工されたドラゴンフェイスプレート』って、日本語としてはあまりよくわからないんですが、フェイスプレートはたしかにざらッとした研磨が施されたアルミ合金でやや高級感あり。TINHIFIのロゴは見る角度によって青や緑色に変化するのが遊び心を感じます。

重さは片側7.9gと想像以上に軽い。

そしてT5Sの魅力といえるこの形状。数千という膨大なユーザーデータを基に設計されています。

ケーブルは28本の0.06mmエナメル銅線と54本の0.05mm銀メッキ銅線を交えた高品質仕様で、取り回しやすくとても質感のいいものが付属しています。

Kiwi earsの「MELODY」と比較すると一見似ているけど装着部分がぜんぜん違うのが分かります。装着感はもちろんT5Sのほうが圧倒的にいいんです。

TINHIFI T5Sを実際につかってみてのレビュー

翁(おきな)
翁(おきな)

実際にTINHIFI T5Sを使ってみての感想をレビューしていくでぃ!

視聴環境

プレーヤー:Pixel8Pro(DAC経由)

DAC:iBasso DC03Pro

ストリーミング:Amazon Music Unlimited

つけていることを忘れるレベルの装着感

いままでのTINHIFIではいちばん装着感が優れたT5S。しっかりデータに基づいたってのが役立ってるのがわかる最高のフィット感。

少々サイズの合ってないイヤピだとしてもズレにくいくらいに耳にシンデレラフィット

重たくパワフルな低音と、高水準にバランスのとれたサウンド

T5Sを視聴しての端的な印象は以下のとおりです。

  • バットで殴られるような威力の低音
  • ボーカルの距離感が目の前
  • アコギの音色が最高に気持ちいい
  • 各楽器の分離感がえぐい
  • コーラスのハモリ具合もえぐい
  • 各楽器の定位(音の位置)も鮮明に分かる
  • 高音が清らかで明瞭、もう少し煌びやかさがほしい
  • かすかに余韻があって音場が広く感じる

まず目立つのがバットで殴られているかのような威力のある深い低音。ボゴッて重たいのくらったような感じ。たとえば低音が特徴のロディ・リッチの『The Box』を聴いてみてください。やばいですから。

中音やボーカルも解像感が高く空気感もあっていい。たとえばbuck numberの『冬と春』を聴くと、まずボーカルの距離感が近いことがよくわかります。そしてアコギの音色がしっかりと切なさを孕ませた表現をしていることが伝わってきます。

つぎに、Mr.Childrenの『シーソーゲーム』、生歌のようにボーカルが近くハイハットがキレよくさっぱりと曲全体を引っ張っていて爽快感MAX。各楽器の分離感はやっぱり半端ないですね。

ぜんたいを通してT5Sはやっぱり寒色系ですね。輪郭が細く鮮明で分析的サウンドです。よく言えば新鮮さがあるサウンドです。特に90年代の人気曲なんかをT5S経由で聴くとあの頃の記憶とはまったく品質のちがう感覚で聴けて楽しいですよ。

そして、T5Sは過去のTINHIFIイヤホンのなかで最もレイヤー感の再現度が高いイヤホンです。似た音域でも音が潰されたり隠されたりすることなくしっかり出力されている。

中音の楽器音、ボーカルのハモリ具合、定位性がC2,C3,T4 Plusよりも格段に高く、そして一貫性のあるサウンド傾向にまとめられているので違和感を感じさせない自然でリアルなサウンドに仕上げています。

おすすめのイヤーピース

僕イチオシのSpinFit OMNIとの相性は間違いないですね。はずさない。

低音の強力さもそのままに、中音の主張具合も増していいかんじです。比較的どんなイヤーピースでも合いますねT5Sは。

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ほかのイヤホンとの比較

つい最近、約15,000円の1DDモデルDunu Kima Classicをレビューしましたが、T5SはこのKima Classicとぱっと見似たサウンドです。分離感と明瞭なサウンドがよく似ています。

ただ、T5SはKima Classicよりもぜんたいの輪郭がまろやかで優しく、もう少し低音に力強さと深さ温かみがあるように感じます。そしてやや大人しめ。Kima Classicはもう少し寒色がつよくハキハキとしていて分析的です。

音場ではT5Sのほうがやや広く感じるけど、Kima Classicのほうがややフレッシュさがありますから、なかなか選びきれない2択です。

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TINHIFI T5Sレビューまとめ

メリット
  1. 優れた分離感と定位感
  2. クセのない無難にオシャレなビジュアル
  3. 鈍器で殴られるような強力な低音
  4. 各音域隠れることなく再現度の高いレイヤー感
  5. つけてないかのような装着感
デメリット
  1. 高音にもう少し煌びやかさがほしい

ということで、今回はTINHIFIのインイヤーモニター「T5S」について実機レビューしてきました。

一見クセのないビジュアルですが耳へのフィット感もよく、一聴してすぐに最高のIEMだと分かるサウンドクオリティ。ほどよい温かさと丸みのある、でも解像感にすぐれたこの音質は間違いなくTINHIFI最高の仕上がりです。

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