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ASUSのゲーミングブランドROGから発売されているゲーミング完全ワイヤレスイヤホン「Cetra True Wireless Speednova」を提供してもらったのでレビューしていく。
Bluetoothでの接続が一般的な完全ワイヤレスイヤホンのなか2.4GHz帯接続に対応したゲーミングデバイスらしい特徴を持っているのが最大の魅力だ。
それでいて独自Dirac Opteo技術を採用し24bit 96kHz（2.4GHz接続時）の高音質を併せ持つというハイスペック具合。
AIノイズキャンセリングと骨伝導ユニットを組み合わせた骨伝導AIマイクも搭載し、ワイヤレス充電にも対応しているとかもう完全ワイヤレスイヤホンとしては完全体では？
ただし、値段が約3万円と高価なのが気になるポイント。
そこで、Cetra True Wireless Speednovaが販売価格に見合った魅力を持った製品なのか確認していきたい。
さあ、はじめようか。
ネオジャパンデスクセットアッパー
翁（おきな）
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳／ ブロガー歴7年／ レビュー数330品以上（うちイヤホン180種類以上）／ Xフォロワー数5,100人突破／ YouTubeチャンネル開設（奮闘中…）／ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中／ 普段はサラリーマン／ 4児の父／ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、メーカーからの提供品を基に敬意を持って忖度なし正直に実機レビューしていきます。
 Cetra True Wireless SpeedNova |  Cetra True Wireless | |
|---|---|---|
| 接続方法 | Bluetooth® 5.3 | Bluetooth® 5.0 |
| コーデック | Bluetooth®: SBC, AAC | SBC, AAC |
| 低遅延 | 2.4 GHz mode with ROG SpeedNova wireless technology | Bluetooth® mode with gaming mode |
| ドライバー周波数 | 20 Hz – 20 kHz | |
| ANCテクノロジー | ANC (強 / 低) | |
| バッテリー寿命** Bluetooth™モード | 4.5 + 17時間 (ANC On) 5.5 + 21.5時間 (ANC Off) | |
| 急速充電 | 5分充電で60分駆動 | 10分充電で90分駆動 |
| マイク | 骨伝導 AIノイズキャンセリングビームフォーミングマイク | ビームフォーミングマイク |
| マルチポイント接続 | ||
| イヤホンのRGBライティング | ASUS Aura RGB | |
| 脱着検出 | ||
| 耐水レベル | IPX4 | IPX4 |
| マルチプラットフォームの互換性 | Bluetooth®: PC、Mac、Nintendo Switch™、モバイルデバイス | PC、Mac、Nintendo Switch™、モバイルデバイス |
本機最大の武器はなんといっても2.4GHz帯接続に対応しているところだろう。
2.4GHz接続なら規格上1～10msとそのへんのBluetoothよりも圧倒的に低遅延になる。
信号の干渉にも強いし、接続の安定性も担保することができる。
実際YouTubeにアップされている遅延確認用動画で検証してみても、誤差は0に等しいレベルだった。
煩わしいケーブルから解放されていながら有線イヤホン顔負けの超低遅延さはなかなかに魅力的だと思う。
これだけの低遅延ならFPSでも難なくプレイすることができそう。
接続は付属しているドングルをスマホやPCなどに挿すだけ。
Bluetoothのように接続設定画面を開く必要がないだけにかなりカンタンで手軽だ。
唯一気になったのは、2.4GHzのUSBドングルを収納する先がない点だ。
せっかく持ち運べる2.4GHz帯対応完全ワイヤレスイヤホンなのに、ドングルを収納できないとなると紛失の原因になりかねない。
肝心の音質は、値段の期待を裏切らない納得のいくクオリティだと思う。
少なくともAmazon Music Unlimitedでの楽曲はどれも文句なく聴くことができた。
デフォルトのサウンドだと、いたってフラットで粒立ちがよく有線イヤホンを聴きまくってる翁（おきな）からしても高解像を実感できるレベルだ。
力押しなド迫力というよりも分析的な繊細さが目立つ音質になっている。
アプリ側でイコライザー調整やベースブーストをオンにすれば低音のパンチもしっかり引き出すことができるからカスタマイズ性も申し分ない。
また、本機は“Dirac Opteo”技術を採用していて、アプリ側でコレをオンにすることでより奥行とレイヤー感のあるサウンドに一変させることができるところが面白い。
ボーカルも前面に出ていて鮮明だし、楽器音の分離感と層の重なり具合はさすがのゲーミングイヤホン。左右前後からの音の波が心地いい。
ゲームモードや映画モードなど特色も変えることができる点も含めて音質のよさはたしかだ。
公式では超低遅延と音質のよさを大々的に推しているけど、マルチペアリングとANCにもしっかり対応しているところを伝えたい。
Bluetooth×2台／Bluetooth×1台+2.4GHz×1台 の最大2台のデバイスに同時接続することができて、PCでゲームをしててもスマホへの着信に即座に対応することができる。
本格ゲーマーにはありがたい機能ではないだろうか（知らんけど）
また、アクティブノイズキャンセリングもあると便利な機能。
大して強力なものではないけど、注意力を削ぐような小さなノイズはスパッと切り捨てられるので集中したい場合は便利だ。
強度も弱・中・強・アンビエントの4種備えているから状況に応じて使い分けられるだろう。
Cetra True Wireless Speednovaを買うか否かのターニングポイントとなるのはここ。
本機はあくまで完全ワイヤレスイヤホンであり、それ以上ではないということだ。
バッテリーを搭載していて、充電は不可避。
カジュアルに5～6時間ゲームをするくらいなら全く問題はないだろうけど、長時間時間を忘れるレベルで没頭するユーザーには怪訝されるかもしれない。
そういう意見には反論できかねるので無難に有線ゲーミングイヤホンをチョイスしよう。
ただ、5分間の充電で60分使える急速充電に対応しているし、ワイヤレス充電できる点は面倒な充電作業の敷居を低くはしてくれる。
充電環境が整っているデスクを持っているならCetra True Wireless Speednovaは問題ないけど、そうでないなら安価な有線ゲーミングイヤホンのほうが適正かもしれない。
ポータブルゲーミングデバイスとの組み合わせはどうだろう。
Cetra True Wireless Speednovaのよさを最大限に引き出せるんじゃあないだろうか？
たとえばAYANEOのPocketシリーズやASUSのROG Ally X、もちろんゲーミングスマホも含む小型で持ち運べるタイプのゲームデバイス。
ポータブルゲーミングデバイスも、完全ワイヤレスイヤホンも持ち運べるコンパクトさが魅力のデバイス。
デスクから離れた環境でもデスクトップPC顔負けのプレイを目指すって感じであればCetra True Wireless Speednovaの遅延の無さと音質は活かせるだろう。
ということで、販売価格3万円のゲーミング完全ワイヤレスイヤホンCetra True Wireless Speednovaは持ち運び便利な完全ワイヤレスイヤホンで2.4GHz接続を最大限に活かすことができる環境下にいるユーザーをターゲットにした製品だということがわかった。
ゲームにわかの翁（おきな）から見ても、完全ワイヤレスイヤホンとゲームという組み合わせは意外と分厚い壁が隔たっているように思える。
それでも、Cetra True Wireless Speednovaはゲームのみならずリスニング用途としても納得のいく実力を持ったTWS。
その音質は有線イヤホン顔負けなので、プレゼントなどには喜ばれること間違いなしだろうなぁ。
とかなんとか言ってるけど、翁（おきな）はまだゲーム業界にはつま先を入れただけの新参者。
Cetra True Wireless Speednovaの潜在的なニーズがまだ隠れている可能性は大いにある。
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