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デスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな38歳/ ブロガー歴8年/ レビュー数390品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数8,200人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
8月末に新発売となったMOONDROP「竹III-CHU3」を提供していただいた。
10mmアルミ-マグネシウム合金ドーム複合振動板を搭載した1DD構成イヤホン。価格は4,950円と手ごろな部類のIEMとなっている。
僕自身、MOONDROPはQuarks以来。(PRはお初)

あれは価格破壊的な超コスパイヤホンだったから買って4年経った今でも気に入って使ってるけど、竹III-CHU3はどうかな~。おじさんもう耳肥えてるよ~?
ってかなり余裕綽々で挑んだら見事に驚かされたから感想をレビューしていく。
商品提供:MOONDROP CO.,Ltd.
シェル、予想以上に小さい

まず竹III-CHU3が親しみやすいのは、本体が至極小さいところからくる。
本体が宣材写真のイメージよりも一回り小さい。しかも、それなのにフルメタルシェルなのでずっしり重みがあって、小さいのに重厚感がある。街中でモデルさん実物に遭遇して「あーたま、ちっさ!」のあとに「オーラ半端ないわ」ってなったときと同じ感動を得られる。

デザインもオールブラックのなかにシンプルなプリントがされているだけなので、クセもない。接しやすい。
5,000円台のIEMっていうとプラスチッキーでチープさ溢れ出てるモデルが多いけど、竹III-CHU3はデスクにポッと置いてもモダンみがあるというか、様になる。これリケーブル次第では高級感出るぞ。

装着感も良好。
重量はそこそこあるけど、シェルが小さいから耳へのおさまりもよくて重さも感じない。変に浅い深いもなく快適だ。

美音。ハードロック以外5,000円台敵なしの美音

実際に竹III-CHU3を2週間ほどびっちり使ってみた。
- デバイス:Pixel8Pro
- DAC:iBasso DC07Pro
- ストリーミング:qobuz
- イヤーピース:SpinFit OMNI
そこから分かった竹III-CHU3の音質は、美音。そう美音。音楽を、楽曲問わず美しく聴くための音。
え、これ5,000円以下?10,000円台でしょ?ってくらい完成度が高い。異常事態よこれ。
ライブ音源よく聴く?あ、それなら竹III-CHU3だわ。
- 低音:キックも弾力があってインパクトは十分。ベースラインも追いやすい。頸椎に響く感覚が寝起きにすんごい効く
- 中音:瑞々しさと張りが感じられる滑らかで優しい音。解像度も申し分なし。ボーカルは10,000円台クラスの聴きやすさ
- 高音:ほどよい主張、伸び・余韻がよく自然で刺さり感は皆無。特にヴァイオリンと相性が抜群
音場は価格帯としては広めで、ほどよく残響音を堪能できる。ライブ音源なんかで特に活きる。玉置浩二の『メロディー2005LIVE』とかは竹III-CHU3の特性を最大限に感じることができた。アコギの解像感とボーカルの空気感が余韻とともに味わえた。
全体的に暖色傾向で、あたたかみと滑らかさがあるから平成あたりの楽曲でエモさを感じる。
高橋ひろの『アンバランスなKissをして』とか『太陽がまた輝くとき』は胸アツだった。ボーカルの甘い声がスッと脳を溶かしていく感覚がたまらない。ほどよい残響感がマッチしていて幼少期思い出してしんみりしちゃったな。
ボーカルは男女問わずイケる。個人的には絢香、Aimer、Adoあたりの声が肉厚でほどよくドライでリアリティに感じたし、男性ボーカルなら藤井風、スピッツ、福山雅治あたりが感情移入しやすかった。

弱点でいえば、ヒップホップとハードロックはちょっと相性が良くないなと感じた。
ヒップホップだと重厚感はすごく良さげに出力してくれるんだけど、あと一歩解像感が物足りない。全然聴けるけどね。
ロックに関してはONE OK ROCKとか凛として時雨の楽曲はやわらかい温かみのある竹III-CHU3のサウンドだと鋭さに欠けるというかもっさり感を感じてしまう。同じ『unravel』でも凛として時雨の楽曲じゃなくて、少ししっとり系のAdo版のほうが相性がいい。Ado版ならエレキの音色が際立ってすごく美しかった。
どっちにしても、これまで5,000円台のイヤホンから数万円するイヤホンも体験してきた僕からしても竹III-CHU3の音質は異常。
ちなみに竹III以前のモデルは低音は弱めだったらしいから、旧モデルを持ってる人のほうが感動は大きいかもしれないね。

DUNU Titan Xと比較してみた

まずは個人的に5,000円台で超お気に入りなDUNUのTitan Xと聞き比べてみた。
YOASOBIの『夜に駆ける』では、ボーカルの位置に最大の違いがある。竹III-CHU3は終始ボーカル主体でギターやピアノ、ベースが追っかけてくるのに対してTitan Xはボーカルと同じくらいに楽器音が強調されていて、特にサビでの盛り上がり方が違う。
竹III-CHU3は楽器は楽曲を支えるもので、ボーカルとの距離感が程よくあって奥行を感じられるし「音楽を聴いてる!」って感じ。一方でTitan Xはボーカルもギターもドラムもピアノもドッと押し寄せてくるから迫力があるというか感情を揺さぶる感じだ。
勢いのあるサウンドを求めるならTitan Xのほうがノれるし、お腹いっぱいになる。
迫力以上に美音のほうがほしいという人とか、デスクで集中力を削がない音を求めるなら竹III-CHU3がおすすめになる。
気になるところ
ケーブルの質感はちょっとチープ

ケーブルの質感は個人的にこんなもんかって感じだけど、もう少し上質なものだとうれしかったなとは思う。本体があまりに小さくて重厚感あるだけに、ケーブルとのギャップが目に付いちゃう感じ。
ただ、ここからが面白いところで、
今回試しに手持ちのNICEHCKのモノにリケーブルしたけど、バケモノに化けたの。本体のポテンシャルめちゃ高いと思った。
苦手だったハードロックもすんっごい聴きやすくなった。ONE OK ROCKも凛として時雨の楽曲も。

0.78mm 2Pin対応だからリケーブルの選択肢もいくらでもあるし、ここは弱点というより「伸びしろ」として捉えてほしい。
ノズル交換は不可

旧モデルのことをちょっと調べた感じだと、旧モデルはノズルの交換ができたらしい。竹III-CHU3はノズルの交換はできないから交換の前提でいる人は注意したほうがいい。
まとめ

久しぶりに5,000円台IEMで「おわ!当たりだこれ」って思えたの素直にうれしい。
美音でも装着感がよくなかったらそこまで感動はしなかっただろうから、筐体サイズからもうはなまるモデルだと思う。
これからインイヤーモニターデビューします!って人はまず竹III-CHU3からいってみよう。もちろん最初にQuarks買ってみてからアップグレードでもいいと思う。
既に1万円以上クラスのIEMを持ってるユーザーも竹III-CHU3を体験すれば「イヤホン、値段だけじゃない」ってのが実感できることだろう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | 水月雨(MOONDROP) |
| 型番 | 竹III – CHU3 |
| 発売日 | 2026年8月27日 |
| 定価 | 4,950円(税込) |
| カラー | シルバー / ブラック |
| ドライバー構成 | 10mm 高性能ダイナミックドライバー |
| 振動板素材 | Al-Mg合金振動板 |
| ハウジング素材 | 亜鉛合金 |
| ノズル | 真鍮製CNC(径拡大・一体構造/取り外し不可) |
| コネクター | 0.78mm 2Pin |
| プラグ | 3.5mm ステレオミニプラグ |
| 再生周波数帯域 | 12Hz-50kHz(IEC61094, Free Field) |
| 有効周波数帯域 | 20Hz-20kHz(IEC60318-4, -3dB) |
| 音圧感度 | 118dB/Vrms(@1kHz) |
| インピーダンス | 16Ω±15%(@1kHz) |
| 全高調波歪(THD) | ≤0.1% |
| 受賞歴 | 2026 VGP SUMMER 金賞 / コスパ大賞 |




