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7Hzより新たにコスパモデル「EULA ULTRA」が登場したということで提供してもらったので実機レビューしていく。
ドライバー:10mm+8mm LCP DD
インピーダンス:19Ω
感度:108dB
ケーブル:0.78mm qdcタイプコネクタ、OCC銅製ケーブル
まず、このブログでは7Hzのイヤホンは過去2本「SONUS」「LEGATO」とレビューしてきた。
どちらも方向性は違えど価格以上にクオリティが高く、界隈での人気も高いモデルだった。
ただ、そのなかでもEULA ULTRAは1,2を争うおすすめモデルと言える。
正直5,000円台でここまでハイクオリティなサウンド体験ができるなら、3万も4万もする完全ワイヤレスイヤホンを買うのがバカみたいにすら感じる。
穴馬見つけた!ってかんじだ。



ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、メーカーからの提供品を基に正直に実機レビューしていきます。
デザインと装着感
デザイン





装着感
まずEULA ULTRAの装着感は良好。
樹脂製のシェルは軽いし、小さめなのでイヤーピースさえ耳にあっていればフィット感は申し分ない。

ケーブルもqdc系のプラグタイプなので個人的に相性もよく長時間つけていても耳が痛くなったりはしなかった。
音質

ELUA ULTRAは全体的にエネルギッシュで量感も多く鮮やかな音質なんだけど、それ以上に気に入ったのは独特な質感。
ELUA ULTRAは非常にエモいサウンドに強い傾向にチューニングされている。
中音に厚みがあり全体的にまろやかで優しい耳当たり。中高音らへんがドライ気味でシンバルなどの音がさっぱりしていて90年代の懐メロと特に相性がいい。すごくノスタルジックな気分にさせられる。
透明感は高いので古臭いってかんじではなく「初対面なのになぜか落ち着く人に出会ったとき」みたいな感覚だ。
もちろん最近の楽曲でも高音質で楽しめる。
価格帯としては驚くほど分離に長けていて、DaftPunkなんかも滑らかに鮮やかに味わえる。
詳しく解説していく。

低音
ELUA ULTRAの低音は力強さと深さが目立つ。
それでいて力押しってかんじではなく楽曲全体を牛耳ったりせず引っ張っていく。
ベースラインもブーミーにならず滑らかさがあって輪郭は明確。でも暖かさがあり優しい。YESの『Owner Of A Lonely Heart』なんか最高。
滑らかで粘度のあるベースラインとパーカッション系のドライ感とギターのタイトさが絶妙に混ざり合って、まるで具沢山なたまごかけご飯を食べてるみたいに満足度がたかい。
中音
全体的にやや凹み気味ではあるけど温かみと厚みがあり楽曲に豊かさを付与している。5,000円台のイヤホンでここまで中音に厚みをつけているイヤホンも珍しいきがする。
ボーカルの距離感や空気感がけっこう高いタイプ。前過ぎず、遠くも感じない絶妙な距離感だ。
Desreeの『Life』とかやばい。
メッセージ性の高いボーカルを主軸に、ヴァイオリンとピアノの組み合わせが力強く再現されている。
高音
高音は変に色付けされてなくて自然な質感。トライアングル系の音が非常に線が細くキラキラ心地いい。
刺さらないギリギリまで主張されてる分、長時間の視聴に向いていて華やかさがあり特に女性ボーカルが映えるサウンドとなっている。
セリーヌ・ディオンの『My Heart Will Go On』なんかの90年代楽曲らしいエコー具合がELUA ULTRAの余韻と掛け合わさってエモさ100倍。
サウンドステージと定位
サウンドステージ(音場)は余韻があるぶん同価格帯イヤホンよりもやや広めに感じる。
この余韻が80~90年代の楽曲と特に相性がよく、ひときわノスタルジックにさせる。
また、この価格帯では異常なほど定位と分離が目立っていて、終始奥行のあるサウンド体験ができる。そこはデュアルドライバーの恩恵ってかんじだ。
特にバラードと相性がよくて、バックストリート・ボーイズの『As Long as You Love Me』なんか、もう、24年も前の楽曲なのに最近の楽曲かのように鮮明で自分の歳を忘れるレベル。
比較と位置づけ

同じ価格帯で人気の Kiwi Ears Cadenza や EPZ Q1 Pro と比べると、ELUA ULTRAの立ち位置がよく見えてくる。
こんな人におすすめ
- Kiwi Ears Cadenza
→ フラット寄りで自然。長時間聴いても疲れにくく、モニター的なバランスが魅力。
→ ただし迫力や厚みは控えめで、エモさよりもニュートラル志向。 - EPZ Q1 Pro
→ 明瞭感と解像度を強調したチューニング。シャキッとした音で、現代ポップスやEDMに強い。
→ その反面、温かみや余韻は少なめで、懐メロとの相性は限定的。 - 7Hz ELUA ULTRA
→ ナチュラルに力強い低音と広めの音場で、90年代のバラードや懐メロが“エモく”響く。
→ コスパ的にはCadenzaと同等ながら方向性はまったく別。
つまり、
- ナチュラル派ならCadenza
- 解像感重視ならQ1 Pro
- エモい懐メロ重視ならELUA ULTRA
と選び分けられるのがポイントだ。
まとめ

7Hz ELUA ULTRAは「安いのに高音質」の枠を超えて7Hzの実力を実感させられる1本となっている。
5,000円台という価格を考えると、音の洗練具合・音場の広さ・装着感の良さなどあらゆる面で抜群にコスパがいいと言える。
カジュアルにワンランク上の高音質を手にしたいのであればおすすめだ。

