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スマホでのストリーミングサウンドをより高音質で楽しむことができるになる小型のUSB DAC。
USB DACを噛ませるだけでスマホのサウンドが簡単に高音質に変わる。
スマホ×ドングルUSB DAC×有線イヤホンと差し込むだけで完結するから知識もいらない。
この記事では、僕の手持ちのおすすめドングルUSB DAC4種類を紹介していく。
スマホ×有線イヤホン沼に手をだしはじめたという人は参考にしてみてほしい。
ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
※有線イヤホンを使ってみたいなと興味があるひとは、まずは「有線イヤホン素人の僕が15本以上触れてみて分かった【初めての1本】におすすめな5選」を参考にしてみてください。
USB DACとは、PCやスマホなどとUSB接続しデジタル信号をアナログ信号に変換するツールのことを指す。
なかでもスマホと接続し携帯しやすいサイズ感になったものを“ポータブルDAC”“ドングルDAC”“スティックDAC”などと呼ぶ。
価格としても据え置きDACに比べて安価なものが多く、操作も音量調節くらいと使いやすいのがポイントだ。
たまに大きいサイズの据え置きDACを持って電車に乗っている人も見かけるけど、僕はあれはちょっと特殊枠として認識している…
そんなドングルDACに個人的に思うメリットデメリットは以下のとおり。
取り回しやすく使い勝手がいいドングルDACだけど、モデルによってはスマホとの接続部分に使うOTGケーブルが脱着できないものがあって、そうなると断線が命取りになるので注意が必要。
OTGケーブルといえば、通常この手のドングルDACはType-C to Type-Cで構成されているのでiPhoneユーザーでライトニング端子の人は別途ライトニングケーブルへの変換アダプタなどを手配しないといけないのにも注意しておこう。
ドングルDACは小さいのが魅力であり必須条件ともいえるんだけど、バスパワー仕様のためスマホのバッテリーを消費してしまうのも難点ではある。
いっしょにモバイルバッテリーを用意してもいいかもしれない。
ということで、僕の手持ちのドングルDACを4種類紹介していく。
iBasso「DC03Pro」
MONOの消しゴムより小さいサイズのDC03Pro。
小さいながらも高性能CS43131DACチップをデュアルで搭載し100段階のボリューム調整が可能。
ドラムのキック力が増しボーカルが前面に出てきてしっとりと暖かみのあるやさしいサウンドに仕上がる。
専用アプリにも対応しているから、ゲインのレベルや音量、音質もカスタムできるのがポイント。
4.4mmバランス接続には対応していないけど、本体がとにかく小さいのでスマホと接続して外での使い勝手を重視するならDC03Proがおすすめだ。
>iBasso「DC03PRO」レビュー。本体から100段階の音量調整が可能なハイレゾ対応3.5mmジャック対応ポータブルDAC
iBasso「DC04Pro」
DC03Proの上位モデルにあたるDC04Pro、似ているようで全く違う次元のクオリティ。
3.5mm、4.4mmどちらにも対応していて、デュアルDACに加えてフルバランス回路構成のデュアルアンプを搭載した進化する音質を特長としている。
ボーカルの解像感が増し優れた分離感と定位感、広くなった音場がたまらない。高音の伸びがよくなり中音の厚みが特に増すためぜんたいてきにまとまりが出て聴きやすいサウンドに変わる。
DC03Proよりは重量が増すのでスマホに繋いでポケットにしまうと存在感を感じるようにはなるけど、同様物理ボタンとアプリに対応していてバランス接続にも対応しているので、いろいろ迷わず買いたいという人はこれを買っとけば間違いない。
>iBasso「DC04Pro」レビュー。1.5万円4.4mmバランス接続対応アンプ回路も搭載した小型DAC
SUPERTFZ「DECO.5」
ハイレベルなオーディオフォーマットを再生するためにUSBオーディオブリッジCT7601PRを採用しており、低消費電力でありながらよりHi-Fiサウンドを楽しめる1本。
音像がくっきりとし定位感が増す印象で、寒色で明瞭なサウンドを味わえる。
航空グレードのアルミニウム合金をCNC切削加工とアルマイト加工が施されていてすっきりとしたフォルム。デザイン性でみればいちばんクセのないビジュアルだ。
物理ボタンが搭載されていて、音量のほかにゲインのハイ/ローを切り替えることができる仕様となっている。
また、USB1.0、2.0両方の規格に対応しているのでニンテンドースイッチなどのゲーム機とも接続が可能なのも魅力ポイント。(ボリューム+ボタンを押しながらゲーム機と接続することでUSB1.0モードになる)
Kiwi Ears「Allegro」
小型ゲーム機のようなビジュアルのKiwi ears Allegro。
3.5mmシングルエンドに加えて4.4mmのバランス接続にも対応。
4種のなかで最も音に味付けを実感したのがこのDAC。
ベースと中音に厚みが増しハイハットなどの音が粒立ちよくシャープになるためぜんたいてきに爽やかで解像感が楽しめるサウンドに変わる。
接続時のホワイトノイズがまったくないのも魅力のひとつ。
注意点としては、出力電力が高くないので高インピーダンスのヘッドホンなどに接続すると音量を出しにくいというところと、4.4mmバランスジャックは窮屈で挿し込みはけっこう硬めなところ。
ちなみにコントローラーのようなボタン部分は押すことができない見た目だけのデザイン。
iBasso DC03Pro | iBasso DC04Pro | SUPERTFZ DECO.5 | Kiwi Ears Allegro | |
DACチップ | CS43131×2 | CS43131×2 | Cirrus Logic CS43198×2 | Cirrus Logic CS43131 |
出力 | 3.5mm | 3.5mm 4.4mm | 3.5mm 4.4mm | 3.5mm 4.4mm |
サンプリングレート | PCM:384KHz/32bit DSD:11.2MHz | PCM:384KHz/32bit DSD:11.2MHz | PCM:768KHz/32Bit DSD:256 | PCM:384KHz/32bit DSD:256 |
周波数特性 | 20Hz-40KHz | 20Hz-40KHz | 20Hz-80KHz | 20Hz-40KHz |
S/N比 | 127dB | 125dB/130dB | 125dB/130dB | 123dB |
出力電力 | 98mW/32Ω | シングルエンド:550mW バランス:650mW | シングルエンド:125mW/32Ω バランス:240mW/32Ω | シングルエンド:70mW/32Ω バランス:155mW/32Ω |
サイズ (ヨコ×タテ×厚み) | 49.3×21×8.2mm | 59×23.3×11.9mm | 52.8×20.4×11.9mm | 46×27.8×13mm |
重量 | 10.3 | 22.1g | 15.7g | 23g |
APP | ||||
ケーブル |
正直なところ、USB DACそれぞれでの音質の違いは聴き比べをしないと明確には分からないレベルなのでデザインと機能性に絞って選んだほうがいいと思う。
持ち運びに向いた小型なDC03Pro~なのか、シンプルなデザインのSUPERTFZ DECO.5か~みたいなかんじだ。
個人的にひとつだけ残すとしたら、iBasso DC04Proかな。いちばんバランスが取れていてアプリに対応していて不具合が少ないから。