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ここ数年で耳にすることが増えた「MiniLED・量子ドットモニター」
従来の液晶モニターよりも高画質・高コントラストな映像表現が得意な次世代ディスプレイ形態だ。
ただ、MiniLED・量子ドットモニターは「プロゲーマーや映像制作者向けの高級品」って印象があって、普段はブログを書いたりたまにYouTube動画編集したり映画観たり程度な僕には宝の持ち腐れだろうと思っていた。

どもども、ゲームは好きだけど最近全然プレイする時間を確保できない翁(@okinalog)です~。

そんななか、ご縁あってMiniLEDと量子ドットを採用したモニターTitan Armyの「P275MV-A」(64,800円)が我が家にやってきて使ってみてるんだけど、
結論ぜんっぜん宝の持ち腐れじゃなかった。
むしろ液晶モニターを使っているユーザーからすれば順当にグレードアップを実感できるほど、ゲームメインでないユーザーでも満足のいく製品だったので解説していく。
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ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、メーカーからの提供品を基に忖度なし正直に実機レビューしていきます。
Titan Army「P275MV-A」の概要
Titan Army(タイタンアーミー)は、2014年に設立された中国・深センに拠点を持つShenzhen Century Innovation Display Electronics CO.,Ltd.が展開する海外はeスポーツ向けゲーミングモニターのブランド。
おなじ傘下にはコスパに優れたモニターを展開しているブランドINOCCNが存在していて、兄弟ブランドという関係性となっている。

で、そんなTitan Armyの「P275MV-A」はMiniLEDと量子ドットという2つの技術を採用した27インチ4Kモニター。
- MiniLED:従来のLEDバックライト小型・高密度化し、画面を1,000以上のゾーンに分けて明暗を細かく制御する技術。暗部は沈み込み、明部は眩しいほどに輝くことでコントラストが大幅に向上
- 量子ドット:ナノサイズの半導体粒子を使って純度の高い赤・緑・青を生成し、広色域で色の再現性を高める技術。HDR映像でも色が濁らず鮮やかに描写可能
- 1152ゾーンローカルディミング:1,152個の制御ゾーンを持ち、暗明を明確に分離。立体感のある映像に
- DyDsモード:バックライト制御を最適化するモードで、ゲーム・映画・写真など用途ごとに暗明表現を自動調節し視認性と没入感をUP
- フリッカーフリーDC調光バックライト:画面のちらつきを抑制し長時間使用での目の疲れを軽減
- HDR1000:最大1,000ニトの輝度に対応。HDR映像の白飛びや黒潰れを抑えリアルに再現
- デュアルモード:4K@144Hz-FHD@288Hzを切り替え可能


僕も勘違いしてたけどMiniLEDと量子ドットはまったく別のシステムで、MiniLEDは明暗を、量子ドットは色彩を担当していて、この2つの組み合わせによって「黒はより黒く、色彩はより鮮やかになるモニター」っていうこと。
加えてその他機能も組み合わさると、もはやゲーミングモニターというかふつうに高水準な機能を備えた4Kモニターっていうことになる。
スペック
パネル | 27インチIPS&QDLED(量子ドット) |
ディスプレイ表面 | ノングレア |
色域カバー率 (CIE1976) | DCI-P3 99% Adobe RGB 99% sRGB 99% NTSC 95% |
色深度 | 8bit + Hi-FRC |
解像度 | 4K(3840×2160) |
最大輝度 | SDR時450nits HDR時1000nits |
コントラスト比 | 通常時:1500:1 DCR時:2500000:1 |
応答速度(GTG) | 通常時 14ms OD時 4ms MPRT 1ms |
表示色 | 10億色 |
アスペクト比 | 16:9 |
最高リフレッシュレート | Display Port出力 4K@144Hz / Full HD@288Hz HDMI出力 4K@144Hz / Full HD@288Hz |
インターフェース | 2x HDMI 2.1 2x DP 1.4 1x Audio Out |
VESA | VESAマウント(100x100) |
スタンド | チルト:-5°~+20° ピボット:90° 上下昇降:120mm スイーベル:±25° |
サイズ | 614mm x 229mm x 518mm(スタンド含む) 614mm x 66mm x 364mm(スタンド除く) |

類似するスペックのモニターというと、現時点ではXiaomiのG Pro 27iっていうモデルがP275MV-AとおなじMiniLED・量子ドットを採用したモニターがあって、あちらは49,980円と一見もっと安いように見えるけど、画質が2K。
さらにFPSに限って言えば、24インチ高リフレッシュレートなほうが効果ありとよく言われてるみたいなので27インチのP275MV-Aのスペックはやや理想とは異なるかもしれないけど、「グラフィック重視のアクションゲームなどもプレイするよ」っていうユーザーにとってはちょうどいい価格なのかもしれない。


外観










Titan Army「P275MV-A」実際の使用感レビュー
リアルな色彩で没入感UP

これまで使っていたBenQ「EW2880U」(従来の液晶IPS)と比較して、まず感じたのは映像の深みがダンチ。
HDRオン時の色彩は派手すぎず、ほどよい暗さと淡いグラデーションの表現がよりリアリティさを表現している。
肉眼で視るよりも美しいとまで思えるほど圧倒的映像美を体験することができる。

よく聞く「黒が黒い」というMiniLED特有の評価も納得で従来のモニターではやや灰色がかった黒が、本機では沈み込むような漆黒で出力される。
これは1,152ゾーンのローカルディミングによる効果で、暗所は光を抑え明るい部分だけ輝かせることで映像の立体感が生まれる。
スペック表の「コントラストDCR時 2,500,000:1」という数値はこの明暗差を極限まで引き出した結果で、映像が肉眼以上に美しく見える理由はこのローカルディミングの恩恵ということ。

しかも本機はアスペクト比16:9と動画を観るには最適な比率。
4K画像、4K動画はもちろんのこと、特に8K動画とかやばいよ。

個人的には、
- HDR:自動
- DyDs/ULLFPSモード:オン
の状態がいちばん色が鮮明で暗明くっきり映像美が楽しめた。


もちろん、4K画面ともなればウィンドウを2つ同時に開いてのマルチタスクもかなり便利。


インターフェースが優秀
P275MV-AはHDMI2.1×2口、DP1.4×2口という端子構成で、メインPC以外にもPS5やSwitchなどゲーム機も同時接続が可能。

さらにはPBP(ピクチャーバイピクチャー)やPIP(ピクチャーインピクチャー)機能にも対応していて、2つの機器から出力された映像をひとつの画面内で同時表示することも可能。
たとえば、画面左でゲームをしつつ画面右で攻略サイトを閲覧とかそういったことに使える。
デスクで複数のデバイスを扱う器用なユーザーには便利な機能になるんかな。
光センサー機能が便利
P275MV-Aには、周囲の明るさを自動で検知して画面輝度を調整する光センサーが搭載されている。
これが結構便利だった。
昼間の明るい部屋ではしっかり明るく、夜の照明下では眩しすぎない程度に抑えてくれるので、長時間の作業でも目の疲れが体感レベルでグッと軽減される。
もちろん、この機能はオン/オフ切り替え可能なので、色校正や映像編集など一定の明るさを保ちたい作業でも問題なく使えうことができる。
ただし、HDRをオンにしていると光センサーはオフになりAdaptive-SyncやDyDsを設定変更したりできなくなるのでシチュエーションに合わせて好みでかえよう。
4K@144Hz-フルHD@288Hz切替は器用
P275MV-Aは、4Kリフレッシュレート144HzとフルHDリフレッシュレート288Hzを簡単に切り替えることができるデュアルモードを搭載している。
たとえば「普段は4K画面で2~3つのウィンドウを同時に開いてマルチタスク処理→息抜きにゲームプレイ」なんて用途に合わせた使い分けが簡単にできる。


4Kでリフレッシュレート144Hzを出力するには、PCとケーブルどちらもHDMI2.1に対応している必要があるので注意しよう。ケーブルについては以前レビューしたLINDYの製品がおすすめ→レビュー記事はこちら
また、切替の方法は2つ。
- デスクトップ画面で右クリック→ディスプレイ設定(システム)→ディスプレイの詳細設定(関連設定)→リフレッシュレートの選択
- P275MV-A本体下OSDメニューボタン(M)→メニュー→Game+機能設定→AIデュアルモード(オン)
ただ、上記方法2つとも工程が多く面倒くさい。
そこでホットキーというのが便利。4KとフルHDを2プッシュで切り替えることが可能になる。

OSD最初の画面に特定の機能を割り当てられる機能で、割り当てておけばメニュー画面を開く手間が省ける。ホットキー1とホットキー2を設定可能。
Titan Army「P275MV-A」の気になったところ
筐体クオリティは価格相応

筐体のデザインについては、価格相応で「めっちゃ高級感がある!!」とは言えない。
全面的にプラスチック感があるし、フロント下部にメニューボタンの印字が表記されているのも個人的には気になる。


まあ、その点機能に予算振ってるんだろうから、そこは割り切るべきだろう。
Type-C端子非搭載
本機はType-C端子は搭載していない。
MacBookやタブレットを直で接続したり、モニターライトバーへ最短距離で給電したりなんて器用なことはできない。やっぱりこのあたりができるモデルはそれなりに値が張るといったところか。
この価格でType-C対応していたら完全に独走できただろう。惜しい。
スピーカー非搭載
本機にはスピーカーが搭載されていない。
別途スピーカー費用が必要となるので注意。
バックライト要らない

P275MV-Aはゲーミングモニターだからか、お気持ち程度のバックライトが搭載されている。
OSDではカラーや光り方、明るさなどを調整できる。

ただ、正直「ゲーミングモニターだからRGBバックライト必須」っていう常識もう要らないと思う。
その分ちがうところにコスト割いてほしい。
こんな人におすすめ
- モニターに10万円は出せない。だけど画質は妥協したくない
- ブログやnote、動画編集など長時間PC作業を快適にしたい
- くっきりはっきりとした黒を手に入れたい
- ゲームも難なくプレイができる手頃な4Kモニターが欲しい
- FPSだけじゃなくグラフィックがきれいなアクションゲームとかもプレイするユーザー
- HDRで写真や映像の表現力を高めたい
P275MV-Aは「4Kメインで趣味でゲームをプレイするユーザー」向けのモニターに位置すると思う。
総評|マルチプレーヤー向けモニター

Titan Army「P275MV-A」は、作業・映像編集・ゲームすべてを高水準でこなせる非常にバランスのとれた4Kモニターだった。
6万円台という価格でMiniLED・HDR1000・4K/144Hzを手に入れられるのは2025年現時点ではめっちゃ稀。
ゲーマーはもちろん、文章作成や映画鑑賞を日常的に楽しむライトユーザーに確実に満足度を得られるであろう1台だ。
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