viaim「RecDot」先行レビュー。録音・文字起こし・要約ができる完全ワイヤレスイヤホン爆誕

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数々のイヤホンをレビューしてきた翁のもとに一風変わった完全ワイヤレスイヤホンが届いた。

viaimというブランドの完全ワイヤレスイヤホン「RecDot」だ。

Makuakeでのクラウドファンディングを前に先行で提供してもらった。

この完全ワイヤレスイヤホンは単に音楽を楽しむ、通話をするためのものじゃなく今流行りのAIを搭載し録音から文字起こし・要約までできるAIイヤホンとなっている。

会議の議事録をスマートに記録し要約することができるってのはビジネスシーンにおいて飛躍が期待できるんだけど、それと完全ワイヤレスイヤホンとの組み合わせは実際のところどうなのか、気になるところだ。

この記事では、そんなRecDotの実際の使用感について実機レビューしていく。

Makuake

この記事の著者

ネオジャパンデスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

この記事は、メーカーからの提供品を基に敬意を持って忖度なし正直に実機レビューしていきます。調べもの以外の記事製作には一切AIは使わず、また、メーカーとの金銭のやりとりや記事内容への指示も一切受けておりません。

viaim「RecDot」について

まず、viaimは2021年にできたばかりのブランドで、これまで4モデルほどのウェアラブルオーディオを展開している。

初期段階から翻訳ヘッドセットを開発・販売していたらしい。

現時点180の国で商品が利用されているらしく、日本での認知よりもグローバルブランド寄りのようだ。

viaim RecDotパッケージ内容物一覧の画像
充電ケーブルのカラーリングセンスいい

【スペック】

Bluetooth:5.2

対応コーデック:SBC,AAC,LHDC

ドライバー:11mm TPUチタンコーティングダイアフラムダイナミックドライバー

バッテリー:(イヤホン単体)9時間、(ケース併用)36時間

充電:Type-C、ワイヤレス充電

防水設計:IP55

マルチペアリング:対応

RecDotでできること

RecDotでできることは主に以下のとおり。

  • ハイレゾ再生による高品質音楽体験
  • 最大-48dBのアクティブノイズキャンセリング
  • 音声の録音と保存
  • AIによる文字起こし・要約
  • リアルタイム・録音データの翻訳(15言語)
このviaimのロゴ…こども時代にどこかで見たことがあるような…blacksun…

アプリとプラン

RecDotは公式の無料アプリviaimアプリをインストールすることで、文字起こしや要約を行うことができるようになる。

その他細かい設定ももちろんいじることができる。

また、他社のAIレコーダー製品と同じくRecDotも文字起こしや要約をよりハイクオリティにこなすことができる有料プランを用意している。

現状の使用量も確認できるのは分かりやすい

基本的にはRecDotを購入するだけで600分/月まで無料で文字起こしができる。

さらに高頻度で使用するというユーザーは1800分・1,500円/月のPro、無制限・3,000円/月のUltraという仕組みだ。

実際の使用感レビュー

外観デザイン

viaim RecDotケース本体

こちらが実物のRecDot。

ケースはスライド式で開けるとチラッとLとRのインジケーターが点灯する。全体的な質感は非常に高品質で開け閉めだけでもプレミアム感を感じることができる。

内部にある赤いボタンは押すだけで録音が開始される。

viaim RecDotがワイヤレス充電に対応していることをワイヤレス充電器に置いて確認している様子
ワイヤレス充電もしっかり対応
viaim RecDotをケースから出した様子

本体はAirPods Proに似たうどん型。

イヤーピースはステムが短めなタイプを採用している。サードパーティ製はどこが対応しているんだろう。

Nothing Ear(最新モデル)のステムノズルと似ているけど、実際にはRecDotのほうがさらに短かった。

viaim RecDotとNothing Earの外観比較
(左)RecDot、(右)Nothing Ear

装着感は快適で、みっちり密閉してくれるから激しく運動したとしても安心できるレベル。

スティック部分のくぼみにタッチセンサーが搭載されていて、ココをつまむことで再生/停止などの操作を行うことができる。

感覚フィードバックもあるから操作性については文句なしのクオリティだ。

録音からテキスト化・要約の精度

RecDotの録音機能は3つのシチュエーションごとで行うことができる。

  1. 通話録音:RecDotでの通話・ネットミーティングなどの際にリアルタイム録音
  2. オーディオ・ビデオ録音:スマホなどで音楽を流したり動画を再生している際にリアルタイム録音
  3. 現場録音:対面や会議の場などでの対話をリアルタイム録音

今回は実際にYouTubeの動画をスピーカーで流して、それをRecDotで録音してみた。

録音自体はRecDot単体でも可能でスマホとBluetooth接続されていなくても問題ない。

ただ、イヤホン本体での録音の場合文字起こしや要約はいちどスマホアプリに入れ込まないとテキスト化などはできないようで、

【RecDotでその場を録音】→【録音終了】→【スマホと接続】→【アプリを開く】→【スマホにRecDotの録音データをダウンロード】→【テキスト化】

という流れになる。

リアルタイムでテキスト化したい場合はスマホと接続した状態でアプリを開いておけばOKだ。

また、音楽の歌詞をリアルタイムテキスト化・翻訳することはできなかった。たとえば映画や動画の会話をテキスト化・翻訳することはできるけど、洋楽の歌詞を文字起こし・和訳するといったことはできないようだ。

で、実際に現場録音した54分の音声を文字に起こしたのがこちら。

文字数にして79,994文字を5分ほどでテキスト化してみせた。

さらにここから話者識別機能をつかって話者を自動識別したのがこちら。

実際には6人ほどの話者だったのに対してテキストデータは8人くらいの人数になったので、話者識別機能はまだ改善の余地があるようだ。

そして、これらを要約したのがこちら。

また、これをエクスポートでChatGPTに共有し要約してもらった結果はこちら。

比較すると、viaim AIよりもChatGPTのほうが要約精度については高く、ChatGPTで要約してもらったほうが録音内容を把握するのに適しているように感じる。

翻訳

リアルタイム翻訳も使ってみた。

実際に英語のYouTube動画をビデオ録音しつつ同時に和訳。

精度は申し分ない。しっかり対象がどんな話をしているのかが理解できる。

いちど録音のみ行ったテキストデータを後で翻訳することも可能だ

設定としては、【RecDot録音開始】→【動画を再生】→【アプリ左下の言語を英語に】→【アプリ右上の機能からリアルタイム翻訳を選択】→【日本語】

という設定でリアルタイムテキスト化と同時に翻訳が実施される。

日本に情報がすくなく、海外からしか得られない動画情報などもこれでスムーズに噛み砕くことができるってことで、めちゃ便利な機能やん。

音質

RecDotは音質面もしっかり作り込まれている。

1万円台の完全ワイヤレスイヤホンとは一線を画したクオリティだ。

いちばん印象的なのは低音域。

そんじょそこらの完全ワイヤレスイヤホン、有線イヤホンを含めても決して劣らない大迫力で、脊髄まで揺さぶられるレベルの深く太く重たい重低音が脳に襲い掛かってくる。

主に低音~中音にすごい厚みと豊かさがあり、パンチのあるサウンドが楽しめる。

ポップスも当然ながらヒップホップとかは特にバイブスが上がることは間違いない。

いっぽうで高音は控えめなニュートラル傾向で、もうすこし煌びやかさがあってもよかったなと思う。

個人的にはLHDC接続のデフォルト状態だとちょっと余韻が強すぎてボワ付きと歪みが気になったから、AAC接続に変えてサウンドエフェクトでバランスモードに切り替えて使用している。

また、他の完全ワイヤレスイヤホンと比べて基本的な出力が高いのも魅力だ。

僕の場合、ほかの完全ワイヤレスイヤホンだと音量70~80くらいにしないと満足いくボリュームにならないところ、RecDotは25ほどで満足いくボリュームになる。

viaim RecDotで音楽を聴いている様子

総合して、RecDotは単に‟AI搭載・文字起こし・要約ができるだけの完全ワイヤレスイヤホン”ってだけじゃなく、しっかりとイヤホンとしても作り込まれた製品ということになる。

同時登場「Notekit」も使ってみた

viaim Notekit開封の様子

今回、viaimからはRecDotと別に「Notekit」というUSBメモリ型のレコーダーも登場した。

いっしょに提供してもらったんだけど、これもやばいほどすぐれたデバイスだった。

  • PCに接続して録音ができる
  • ソフトウェアを通じてリアルタイムテキスト化・翻訳ができる
  • 要約ももちろんできる
  • 録音しテキスト化している状況をライブでシェアすることができる
Type-A端子と思いきやちょっと違う?基本はType-Cで使うほうがよさそうだ。

ソフトウェアさえインストールしておけば特段設定もなく、挿して録音ボタンを押せばすぐに使うことができる。

ソフトウェアのUIも素人でも分かりやすくみやすい造りになっているし、何よりこのミニマムさがいい。

viaim NotekitをPCドックに挿した様子

実際にデスクでひとり試し録音した状況のキャプチャがこちら。

話してる内容のポンコツ具合までしっかり分かるレベルでは録音・テキスト化できてるよね。

ちょくちょく単語が変なところはあるけど、だいたい言わんとしていることは分かるかなと。

RecDot同様、右下のAIアイコン側から要約も可能。

さらにすごいのが、たとえば会議でNotekitを使って録音・リアルタイムテキスト化をしている状況をライブで共有することもできる機能。

QRコードを第三者が読み込めば録音現場でどのような会話が行われているかがリアルタイムで知ることができる。

こーれーはすごいいい。

ビジネスシーンにおいて実用的な機能だなと思う。

唯一、めちゃスッキリしたデザインでかっこいいんだけど、小さすぎて失くしそうだからストラップホルダーがあればよかったな。

まとめ

ということでviaimのAIイヤホン「RecDot」について実機レビューしてきた。

手軽に現場の状況や会議内容を録音しつつ、議事録を取ったり翻訳したり、まとめたりと非常に面白い製品だった。

細かなクオリティの部分ではまだ改善の余地はあるけど、製品自体は実用的だ。

同社Notekitと合わせて会社単位で導入してもいいくらいには可能性のある商品だと思う。

‟真のAIイヤホン”の登場といったところか。

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