この記事では、LINSOULより提供していただいたTRIPOWIN Rhombusについて、音質やデザインの印象などをガジェット好きな翁が実機レビューしていく。

当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
TRIPOWIN「Rhombus」は、クールなテクスチャールックスにKnowles 33518バランスド・アーマチュアドライバーと10mm LCP/PUダイナミックドライバーを搭載したハイブリッドモデル。

その音質は、外観とおなじくクールででもどこかウォームさもある低音と高音にメリハリとパワフルさのあるしっかり系サウンドだった。
解像度も高く、クセもそこまで感じられない万人受けしそうな音質だった。
- スマホ付属イヤホンからのステップアップ
- IEMの魅力に目覚めた人
- 有線イヤホン沼入りたて組
上記にあてはまる人は必見だ。
ということで、有線イヤホン第2弾はTRIPOWIN「Rhombus」について、レビューしていく。
さあ、はじめようか。

ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数150品以上/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

今回レビューするのは、LINSOULのTRIPOWIN(トリプトウィン)「Rhombus(ランバス)」
先日レビューしたHBBとのコラボモデルとおなじブランドの製品で、なかでもTRIPOWINはざっとAmazonを見た限り3,000円から10,000円前後の手頃なモデルが多い印象だ。
そんなTRIPOWINのRhombusは、テクスチャ系ビジュアルが印象的。航空グレードのアルミシェルにクールなブルーグレーが鈍く光るかっこいいデザインだ。

内容としては、10mmのLCPダイナミックドライバーとKnowles 33518バランスドアーマーチュアドライバーを搭載した1BA+1DD構成のハイブリッド仕様。

10mmのLCPダイナミックドライバーは、協力な低音と豊かなボーカルボイスの表現を実現し、Knowles 33158バランスドアーマーチュアドライバーがより高いレベルの高音表現を目的としている。
販売価格は、11,180円。
感度(1KHz) | 106dBSPL/mW |
インターフェース | 3.5mm |
インピーダンス(1KHz) | >30Ω |
パッケージ



ケーブル



純正ケーブルは、0.78mmの2ピンで3.5mmのイヤホンジャック仕様。
高純度の26AWG OCC銀メッキの銅リッツ線に素線を組み込んだもので、細いながらもしっかりとした質感。
もしもの断線時に交換可能というのはうれしいポイント。
また、ケーブルは交換すると音質も変化させられると聞くので、10,000円前後でリケーブルが楽しめるのは中華イヤホンの魅力のひとつだろう。
外観








- プレーヤー:Pixel7
- DAC:iBasso DC03 Pro
- ストリーミング:Amazon Music Unlimited
- イヤーピース:SpinFit W1・AZLA SednaEarfit XELASTEC
Rhombusは全体的に低音と高音が主導権を握ったいわゆるV字のチューニングになっていた。
解像度もそれなりに高く、伸びや余韻は少なく音像はすこしぼんやりしているけどパワフル。
ビジュアルのとおりのクールな音質だった。

ゼンハイザーのIE 100 Proと比べると解像度や原音忠実度は劣るけど、逆にバランスのとれた滑らかなチューニングがなされているから聴きやすい音質だな。
個人的には、ビリー・アイリッシュの楽曲と相性がピッタリだと感じた。
これまでいろいろなイヤホン(完全ワイヤレスイヤホンだけど)を試してきたけど、彼女の楽曲が最もよく聴けたイヤホンだと言える。
低音
Rhombusの低音は強めではあるけどブーストされてるというわけでもない控えめ具合。
たとえば、Boseのイヤホンのような脊髄まで響きそうな太い低音はRhombusからは味わうことができない。
というか、低音でグイグイ引っ張るというよりも中~高音、ボーカルのサポートをするような印象だ。全体のバランスを保つ必要な強さといった立ち位置。
張りがあって滑らかで柔らかいかんじだ。
中音
中音は最も主張が弱く、低音や高音に比べて2歩後ろに位置する。
ただ、それが逆にすごく心地よくて、音像もくっきりしているから決して物足りないとは思わない。ハモリコーラス系楽曲では感動できる鮮やかさを体験できる。
Siaの「Alive」なんかはRhombusの音質と相性がいい気がした。
ボーカルの位置はBGMにくらべてきちんと分離されていて近くに感じられるし、解像度もけっこう高い。
高音
低音の滑らかさとは裏腹に高音はかなりハードでサッパリとした仕上がりになっていた。

以前レビューしたRAPTGO×HBB HOOK-Xと違って、どちらかというとあっさりとしていて鋭い感じだ。
原音に忠実だと定評のゼンハイザーのIE100 Proと比較すると、IE100 Proよりは音場が広く滑らかで丸めにはなる。聴き疲れしにくいのはRhombusのほうだ。
伸びはあんまり感じられなかったけど、Knowlesバランスドアーマーチュアドライバーのおかげか解像度も高めで明瞭さも実感できる。
ただ、シンバルやエレキなどを使った楽曲や、裏声高音を得意としたボーカルの楽曲では音量によってキンキンとすこし耳に刺さるときもあった。

- 低音と高音にフォーカスされたくっきり音質を求めている人
- 将来的にケーブルを交換して音質変化を楽しみたい人
- シェルのデザイン性を重視する人
正直ハイブリッド仕様のインイヤーって山程あるだろうからそう考えると、このルックス×ハイブリッド仕様がどうかということだよね。
調べてみると、テクスチャ系のこのクールなビジュアルのデザインのインイヤーってかなり少ない。
だから、自分のファッションコーディネートに『Rhombusが合いそうだなぁ』と思ったら、買ってみていいと思う。
音質はよほどこだわりがない限り万人受けするから。

こんな服装とか、

こんな服装とかに合わせたら耳元キラッとアクセントになってかっこいいよね。
ちなみに、スマホ付属のイヤホンや完全ワイヤレスイヤホンからのステップアップで、まだDACを決めてないって人は個人的にiBassoのDC03PROが手頃で素晴らしいからおすすめ。

ということで、今回はLINSOULのTRIPOWIN Rhombusについてレビューしてきた。
クールな外観に低音・高音ベースの解像度の高いクールでパワフルな音質。
バランスド・アーマチュアドライバー搭載機としてはちょうどいい価格帯ということで有線イヤホンに手を出したばかりの僕にとってはすごく面白い機種だった。
- 耳につけてて様になるファッショナブルなデザイン
- 低音・高音主導のハリのあるしっかり系サウンドを楽しめる
- 上質な0.78mm2ピンケーブル付属でリケーブルも楽しめる
- 中音の主張がちょっと弱い
- バランス接続をするには別途4.4mmアダプタが必要