ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM

ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM

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LINSOULが取り扱うZiiGaatのミドルハイクラスIEM、Areteをレビューしていく。

同製品は、YouTube「Fresh Review」とのコラボモデルでアメリカ製Knowles製BA4基と10mmのバイオセルロースダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド型となっている。

この記事の著者

ジャパニーズガジェットブロガー

おきな

プロフィール

ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

この記事は、メーカーからの提供品を基に実機レビューしていきます。

ZiiGaat Areteの概要

ZiiGaatというと、過去エントリークラスのnuoCinnoをレビューした。

10数年間OEM製品を製造してきた技術力を持った会社が立ち上げた実力派ブランドだ。

Areteは、そのなかでもミドルハイクラスに位置するモデル。

低音域用に10mmのバイオセルロース振動板を採用したダイナミックドライバー、中音域・高音域それぞれに担当させたKnowles社製BA径4基を搭載したハイブリッド構成となっている。

ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM

そのほか、3方向電子クロスオーバーシステムと片側に3本の独立した音響サウンドチューブを搭載することで各周波数の分離が最適化されプロフェッショナルスタジオモニター並みの自然な音質を実現しているとのこと。

パッケージは、本体のほかイヤーピースは2種類3サイズ、0.78mm2pin3.5mmプラグのケーブルと専用ハードケースが付いてくる。

4万円としては豪華!と言える内容ではないけど、その分本体に注力されている。

ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM

ビルドデザインは上質でフェイスプレートにはふりかけのようなメタル箔が散りばめられていて華やかさがある。

インピーダンスも9Ωの感度108dBと鳴らしやすいのもポイントだ。

ZiiGaat Areteの実際に使ってみての感想レビュー

視聴環境

プレーヤー:Pixel8Pro(DAC経由)

DAC:iBasso DC04Pro

イヤーピース:SpinFit OMNIAZLA SednaEarfitMAX

ストリーミング:Amazon Music Unlimited (URTLA HD)

ダークさ際立つ低音とバランスのとれたハイブリッドらしいサウンド

Areteは、中~高音域はなだらかなフラット寄りなのに対してぐいーんと尖った鋭い低音が特徴的な迫力のあるサウンドだった。

言うなればKiwi EarsのOrchestra Liteの低音がよりブーストされたような質感だ。

音場
狭い
広い
質感
寒色
暖色
滑らかさ
シャープ
マイルド
傾向
フラット
V字
反応
遅い
速い

低音は非常に深く力づよく沈み込む、理想の迫力を持っている。

ミッドベースよりもサブベースのほうが強調されていて爆発力があり、どちらかというとサブベースの主張はそう強くはない。

Twntyone pilotsの『Stressed Out』なんかを聴くとド迫力&ダークさが際立ってバリかっこよかった。

また、低音は中音とも明確に分離されていて、それでいて滑らかなのが余計ダークさを際立たせているように感じる。

ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM

中音は定番のジョンメイヤーの『Gravity』でチェックしてみた。

膨らみなどはなくリアルでニュートラル。でもしっかり低音と高音に埋もれず主張できてる。

ボーカルはもう目の前半歩ほど離れたくらいの至近距離で、ギターが真後ろからと生々しさと分離感と定位がやばい。

スネアドラムが、叩いてる力の加減が均一じゃないのまで分かるくらいリアルに把握することができる。

ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM

高音についてもAreteは優れていて、滑らかで決して刺さることなく伸びやか。

それは、AC/DCの『サンダーストラック』を聴いても明白。

ウェットな質感で、肉厚、キレのよさと若干の反響からの音場の広さを楽しむことができる。

強いて言うなら、もう少し煌びやかさがほしかったところ。

ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM

総合してZiiGaat areteは、これだけ分離感に長けていながらガチャつかず調和している絶妙なバランス感が感動するレベルのイヤホンだ。

いま、Keitn Urbanの『For You』を聴いてるけど、もう音よすぎて涙でてくるもん(語彙力崩壊)

装着感と快適性

Areteはシェルがけっこうに分厚いので、しっかり耳奥に挿し込んでも半分は耳から飛び出す。

ただ、比較的人間工学に基づいてる系の形状なのでフィット感はいい。

このあたりは長年OEM製造をしてきたノウハウがしっかり活かされているんじゃあないかと勝手に感心している。

イヤーピースも割となんでも合う。個人的にはSpinFitのOMNIで落ち着いている。

ZiiGaat Areteとほかのイヤホンとの比較

TRI I3 MK3との比較

やや暖色系サウンドのAreteに対して寒色系サウンドのTRI I3 MK3は対照的な音質。

TRI I3 MK3は中高音がシャープで耳当たりのいい音を出すので個人的には好きなんだけど、低音の迫力についてはZiiGaat Areteのほうが凄みを感じられる。

TRI I3 MK3はけっこう派手なパープル一色だし、デザインで選ぶのもありかもしれない。

>TRI「I3 MK3」レビュー。平面駆動×BA×ベリリウム振動板による最強バランス型IEM

Ziigaat Cinnoとの比較

価格面からして比較するのは筋違いのような気もするけど、比べると意外にもCinnoとAreteで音の質感自体は似ているように感じる。

Cinnoをアップグレードしたような感じだ。中~高音はフラット傾向で低音に力を注いでいるような。

いずれもハイブリッド構成らしいメリハリのあるサウンドだ。

唯一、Cinnoは特に反応速度が速いのでロック・HipHopとの相性がいいけど、Areteはどのジャンルでも難なく鳴らすのが大きな違いかな。

ZIIGAAT「Cinno」レビュー。1DD+4BA構成スピード感唸る低音バイブスガンガン元気が出るIEM

ZiiGaat Areteの評価とおすすめポイントまとめ

ZiiGaat Arete
低音
 (4.5)
中音
 (4)
高音
 (4)
臨場感
 (4.5)
解像感
 (4.5)
デザイン性
 (4.5)
総合評価
 (4)

メリットデメリット

メリット
デメリット
  • ハイブリッド構成らしいハキハキとした元気なサウンド
  • 低インピーダンスで出力を確保しやすい
  • 華のあるビルドデザイン
  • 装着感フィット感は良い
  • 高音域がもう少し煌びやかならなお良かった

こんな人におすすめ

ZiiGaat Areteレビュー。1DD+4BAナチュラルな中高音とパンチのある低音が魅力のIEM
  • 1万円台のイヤホンからアップグレードしたい人
  • どの音域も捨てがたいけど、特に低音にはインパクトが必要という人
  • ダークめなロックやHipHopをよく聴く人

バランスはとれたチューニングとなっているので比較的万人ウケする音質ではあるけど、あと一歩高音の煌びやかさがあれば強みになってたはず。

コレに関しては銀系ケーブルにリケーブルすれば化ける可能性はあるので、ぜひ実機に触れてみてほしい。

にしても、4万円はちょっとスッと買える金額じゃない。これなら正直KZのZS10 Pro2を買った方が楽しめると思う。

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