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この記事では、ダイニチ工業のハイブリッド式加湿器、そのなかでもハイエンドクラスの「LXシリーズ(HD-LX1021-W)」について、使用感や実際の加湿力、手入れの実情などをガジェット好きな翁が実機レビューしていきます。
僕の2022年ベストバイTOP3にもランクインした実力機です。
当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
本格的に冷え込むようになり、乾燥から生活に支障がでてきていたので加湿器を新調することにしました。
選んだのは、2台目のダイニチの加湿器となる「LXシリーズ(HD-LX1021-W)」
みてください。いままででいちばんスタイリッシュなこのデザイン。
で、実力はというと、やっぱりダイニチの加湿器、感動レベルの加湿力でした。
15畳のリビングと隣接する6畳の寝室までしっかりと潤いこどもたちも健やかに眠れるようになりました。
タイマーやチャイルドロック、スマホ対応までできて充実の機能。使い勝手も申し分なかったです。
“とにかく加湿力を重視する”というひとはこのHD-LX1021-Wを選べば間違いなく大満足できます。
ということで、今回はダイニチの気化式加湿器「LXシリーズ(HD-LX1021-W)」の使用感や付属品、お手入れの実態などを詳しく紹介していきます。
さあ、はじめようか。
ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
今回、僕がダイニチ工業の加湿器「HD-LX1021-W」を選んだ理由は以下です。
- 夜中、乾燥でのど・鼻がカピカピに乾いてストレスだった
- 以前もダイニチの加湿器を使っていたから
- 広いリビングにも対応できる加湿範囲だったから
- メンテナンスがしやすいと思ったから
- スマホ操作に対応していたから
まず大前提として、暖房の影響で室内の乾燥が激しくて夜の寝つきがわるく、朝の寝起きがキツかったんです。0歳児がいることもあって常時暖房をつけていることが原因ですね。
睡眠の質が悪化したせいで、家族全員の日中の機嫌がよくありませんでした。
ダイニチの加湿器自体は以前も旧モデル「RX518」を使用していて使用感に安心と信頼を寄せていました。
同じモデルをもう一度買えばコスト面ではかなり安く済んだんだろうけど、RX518は8畳用加湿器だったことから現在の我が家の約15畳のリビングと、隣接した6畳の寝室を一挙に加湿してくれるさらに強力な加湿器が必要でした。
だから、新しい大容量で広範囲に適した加湿器を導入して根柢の問題を解決しようと思ったんです。
調べてみたところ、LXシリーズは理想の条件を満たしているほかに、RXシリーズにはない機能がいくつか備わっていました。
それが、とても魅力的だったわけです。
とはいえ、今回購入したHD-LX1021-Wは30,000円以上する高額製品。
加湿器に30,000円も?と思いますよね。僕もほんとそう思いました。
でも、乾燥でパフォーマンスが落ちたり機嫌に影響するほうがよっぽど無駄な時間です。
結果、大正解だったから僕の見る目は正しかったといえます。
それと、買った後に調べていて知ったけど、「アメトーク」内で家電芸人が推してもいたらしいです。
改めてダイニチ工業株式会社の加湿器「HD-LX1021-W」の特徴について振り返ってみましょう。
- ハイブリッド式
- タンク容量7L&抗菌パーツ採用
- チャイルドロック搭載
- 入/切タイマー設定可能
- 4つのモード+2つの特殊モード搭載
- スマートリモコン対応
- カンタン取替トレイカバー&タンクWとって採用
まず、HD-LX1021-Wの適用床面積は木造なら16畳、プレハブ洋室なら27畳までに対応しています。
これは、ダイニチ内ではHD-154のつぎに広範囲。
ただ、HD-154は最小で42畳~の対応なので一般家庭用とはいえない。
下位モデルのRXTシリーズでも最大24畳まで。
となると、一般家庭用としてもっとも適用床面積が広いのはHD-LX1021-Wのみ。
つまり、一般家庭の広いリビングを加湿するならLXシリーズ一択ということになります。
加湿方式は気化式と温風気化式を組み合わせたハイブリッド式。
ハイブリッド式は、ヒーターとファンを内蔵した構造で、加湿力が高く危険性が低いのが特徴。
表をみてもわかるとおり、スチーム式の加湿力と気化式の広がりの良さをいいとこどりしたのが、ハイブリッド式の利点です。
タンク容量は7Lで、水が通る箇所にはそれぞれ抗菌加工が施されたパーツを使用。
雑菌の繁殖を最大限防ぐよう考えられた構造となっています。
また、新たに搭載されたタンクのトレー内カバーがメンテナンス面でかなり使い勝手がよさそうだったのも大きなポイントです。
これは以前使っていたRXシリーズには備わってなくて割と掃除がたいへんだったので、改善されていれば掃除にかける時間を短縮できるから助かります。
あと、スマホ操作に対応しているという点がスマートホーム化を進めている我が家にとっては実用的でした。
詳細については後述しましょう。
その他、急速加湿機能ターボモード、最小13dBをほこるおやすみ快適、タイマー機能、チャイルドロックなどダイニチ加湿器の機能全部盛りとなっています。
サイズ | (タテ)405×(ヨコ)126×(奥行)224mm |
重量 | 約6.4kg |
適用床面積 | プレハブ洋室:27畳(44㎡) 木造和室:16畳(27㎡) |
加湿量(最大)(mL/h) | 標準:960 静音:800 おやすみ快適:800 eco:600 のど・肌:960 ターボ:1,100 |
運転音(50/60Hz) | 標準:13~34dB 静音:13~27dB おやすみ快適:13~27dB eco:13~34dB のど・肌:25~34dB ターボ:40dB |
消費電力(最大)(50/60Hz) | 標準:420/430W 静音:415/425W おやすみ快適:415/425W eco:23/28W のど・肌:420/430W ターボ:425/435W |
ケーブルの長さ | 2.0m |
カラー展開 | サンドホワイト(W) モスグレー(H) |
HD-LX1022とHD-LX1021の違い
LXシリーズには、HD-LX1022とHD-LX1021の2種類があるんですが、このふたつの違いはほぼありません。
型番の番号「1021」が2021年、「1022」が2022年に発売されたという違いです。
適用床面積も、デザインもタンク容量も操作内容も完全にいっしょ。
唯一違うのは、HD-LX1022の操作するボタン板に抗菌加工が施されたことくらい。
なんなら消費電力でみるとHD-LX1021のほうが1カ月30円ほど安くて本体価格はHD-LX1022のほうが高いんですよ。不思議
在庫がある限りはHD-LX1021を選んだ方が賢明です。
圧倒的加湿力。パフォーマンスに直結するほど
肝心の加湿力はね、「やっぱりダイニチだわ」って言えるくらいに実感できるレベルでしっかり加湿してくれます。
どのくらいいいかというと、たとえば、夜おやすみモードにしたまま寝て、朝までぐっすり熟睡することができるようになります。
今までなら夜中、僕を含めこどもたちも喉の乾燥で目が覚めたりしていたけど、今はスッパリ解消されました。
ほんと、すごいですよ。
特に寒くて暖房をつけっぱなしの我が家では救世主並みに助け舟になってくれています。
やっぱり湿度が高いほうが体感温度が高くかんじるというか、芯から温まってる印象です。
15畳のLDKに対して27畳対応のHD-LX1021-Wなので、目標湿度を60%にセットしてターボで稼働させればあっという間に湿度が30%から50%までぐぐーんとあがっていきます。
所要時間はだいたいはやくて20分ほど。
真上に設置された暖房と同時稼働だと乾燥もはげしいから目標湿度到達までなかなか時間がかかりますが、それでも乾燥よりも加湿のほうが力がつよいです。
過去つかっていたRX518は適用床面積が8畳だったので、やっぱり部屋の広さに対して加湿量が足りてなかったんだなと再認識できました。
実際の部屋の広さに対して、加湿器の適用床面積はオーバースペックくらいのほうがいいですね。
スマホから操作ができるようになって操作の手間がいらないのラクすぎ
HD-LX1021-Wは、新たにスマホから操作ができる機能を搭載しだしました。
たとえば夜寝る前、布団からスマホでおやすみモードに切り替えたり、必要な時に起動させたり。
いちいち本体まで足を運ぶ必要がありません。(給水とメンテナンスのとき以外)
もう最高に使い勝手がいいです。
これは、厳密にはスマートリモコンデバイスを経由して利用するという流れで、ダイニチ側に専用のアプリがあるわけではないので勘違いしないように注意が必要です。
我が家は、Switchbotを採用しているからSwitchbot「ハブミニ」にHD-LX1021-Wのボタン内容を記憶させて操作するというカタチ。
ちなみに、Switchbotへの登録は『その他』でフルカスタムなボタンとして登録する必要があります。
登録自体はうまくいけば、5分程度で完了します。
スマートリモコンへの登録方法は以下の流れです。
運転停止中に切タイマーボタンを3秒間長押しし「On.」を表示させる
スマートリモコンに登録したいボタン(機能)を選択する。
たとえば、ターボモードを登録するならターボボタンを押す。すると「- -.」と表示される。運転オンを登録するなら電源ボタンを押す。すると「On.」が。もう一度オンボタンを押すと電源オフの「OF.」が表示される。
Switchbot側で、ボタン学習を開始させる。ハブミニ本体のLEDが消灯したら、さきほど登録すると決めたHD-LX1021-Wのボタンを押して赤外線信号を送信する。
このとき、ハブミニはほぼ真横レベルまで加湿器本体の近くに持ってくるのがポイントだ。
ハブミニが信号を受信すると、学習中表記が出る。試しにテスト操作をしよう。加湿器側で表示が点滅したらきちんと受信している証拠だ。
しない場合は、ハブミニからきちんと赤外線信号が送信されていない可能性があるので、学習からやり直そう。
さいごに切タイマーボタンを再度3秒間長押しすると、赤外線登録モードの終了だ。
給水タンクに取っ手がついて断然給水しやすくなった
個人的に感動したのがこのタンクに搭載された取っ手。
『本体台30,000円のうちこの取っ手代で10,000円分』って言われてもいいってくらいに給水のストレスが軽減されました。これ考え付いたひとすばらしい。
旧モデルではこの取っ手はなくて、水をそそぐとき重たくて持ちづらくてぶっちゃけ給水が面倒でしたが、この取っ手のおかげでずいぶん楽になりました。
この取っ手があれば女性でもかなり持ちやすいと思います。
ちなみに、この取っ手もLXシリーズ唯一です。
ここで、HD-LX1021-Wのお手入れ方法について解説しておきます。
割とカンタンですよ。問題はこまめにするかどうか。
お手入れの際は、本体下部の受けトレイを引き出し、分解することができます。
気化フィルターはクエン酸や重曹で対応
2週間毎日使っていたHD-LX1021-Wの気化フィルターのようすがこちら。
まあまあやばい状況になっていました。
黄ばんで見えるのはたしかな黄ばみで、水道水に含まれる不純物などが原因のよごれ。
これに加えてもし白い塊がついていたら、カルキやカビの可能性があります。カビなら要注意です。
気化フィルターのよごれは、クエン酸か重曹をお湯に混ぜて1時間ほど付け置きして対応します。
白い塊はクエン酸で付けた後に指で軽くなでれば落とせます。
黄ばみはざんねんながら落とすことができないから、シーズン中悪化しないようにこまめに洗ったり祈ったりするのが最適解でしょう。
ちなみに、受けトレイには冒頭で説明したLXシリーズから新たに導入された取替トレイカバーがあることでかーなーり掃除がしやすくなっていました。
取替トレイカバーを受けトレイから取り外して、サッと洗うだけ。
受けトレイに水分が残っていたらタオルやティッシュで水分を拭き取る。
これだけです。
受けトレイは特別洗わなくてよくなったからほんと掃除がしやすいですよ。
シーズンが済んだら、取替トレイカバーと気化フィルターは捨てて、来シーズンに新しいものを買いましょう。
公式でも販売していますが、Amazonのほうがおすすめ。値段も公式より安くて送料無料だし届くのはやいし。
背面カバーは掃除機で完結
本体背面の空気の通り道には、薄手のエアフィルターが入っています。
ここにほこりが詰まりすぎると、吸引力に影響するし、ほこりを空気中に散布することにつながるから要注意です。
で、2週間毎日稼働させていたHD-LX1021-Wの背面フィルターがこちら。
このフィルターは掃除機やハンディクリーナーでさっと掃除するだけできれいになります。
2週間で想像以上にほこりが溜まっていたので、週1回は掃除機をかけておくほうがいいと思います。
値段がなかなか高い
HD-LX1021-Wは、僕が買った12月頭の時点で32,480円。(現在は需要の影響でか40,000円を超えてる)
まあまあ高い。
実際に買った僕だから「値段に見合った加湿器だ」と言えますけど、まだ手にしてないひとからしたら敷居が高いですよね。
でも、適応床面積が小さいのものとかデザイン重視の超音波式加湿器とかに散財するくらいなら、しっかり加湿を実感できるLXシリーズに投資したほうが恩恵には預かれるとは思います。
ファンの掃除ができない
これは、旧モデルから一貫しての話ですが、ダイニチの加湿器はファンを直接掃除できません。
この手の季節限定モーター系家電はキレイに掃除をして来シーズンまで箱にしまっておかなきゃいけないのに、それが難しい。
扇風機みたいに、がばっと開いて直接ほこりがとれれば文句なしの120点満点だったのになぁ。
とりあえず対策として我が家では、キーボードの掃除用に買っているエアーダスターを吹きかけて内部の掃除をしています。
ダイニチのLXが欲しかったけど高すぎる
本体代は高いけど、加湿力が伴ってるから許せます
常時加湿オンのecoモードで使用。動作音も静か。大量の水が入るため1日放置していても大丈夫。買って満足。
ecoモードだと超省電力になるからね、急いで加湿するってとき以外はこれで十分ですよね。
部屋においても違和感のないデザイン
たしかにいままでではいちばんスタイリッシュになりました。でもあと一歩踏み込んだデザインにしてほしいかな。
正直、LXシリーズは商品自体の口コミがすくなかったです。値段が高いからなかなか一般家庭には敷居が高いイメージなのかもしれません。
ただ、使っている人には絶大な満足度を与えているなという印象。
あと、「以前と変わらない」的な口コミも目にしたけど、根本的に部屋の広さにあったモデルをきちんと買っているかが不透明だったので省きました。
ということで、今回はダイニチ工業の加湿器「LXシリーズ(HD-LX1021)」について実機レビューしてきました。
約半日フルで稼働できる大容量タンクに、最小13dBの静音設計。
加湿力もつよく雑菌の繁殖を最小限に抑える工夫がなされたパーツ。
僕は、HD-LX1021-Wがあればもう乾燥の季節は怖くないです。
- 加湿力・加湿スピードがえぐい
- 適用床面積最大27畳なので、12畳くらいのLDKを静音弱モードでも余裕で加湿できる
- 入/切タイマー、チャイルドロック機能搭載でこどもがいても安心して使える
- スマホから操作できるから映画や家事の邪魔をしない
- ターボモードで速やかに、おやすみ快適モードで超静かにと融通が利く
- 給水タンクに取っ手がついてて給水がまじでラク
- 超音波式みたいに床も家電も濡れたりしない
- 高い