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ハズレのないIEMメーカーKiwi earsから新たにエントリーモデル「FORTEZA」が登場しました。
ダイナミックドライバー2基とバランスドアーマーチュアドライバーを1基搭載したハイブリッド構成で9,000円台ということで、同社5,000円台のエントリーモデルCadenzaとは違った音質が期待できますが、実態はどうでしょう。
さあ、はじめようか。
ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事では、LINSOULから提供してもらったKiwi earsのインイヤーモニター「FORTEZA」について実機レビューしていきます。
FORTEZAは、リッチで濃厚なサウンドシグネチャに調整された3wayパッシブクロスオーバーシステムを特徴としたIEMです。
バランスドアーマーチュアドライバー1基と10mmミッドレンジDD+社内独自の10mmベースDDを搭載したハイブリッド構成で音のテクスチャと音色にアップグレードを実現。
カラーは、ブルー・ブラック・パープルの3色展開。どの色を選ぶか迷いますね。
お値段はAmazon価格で9,380円となっています。僕みたいなイヤモニをかじってる層のユーザーからするとすこーし高いかなぁと思います。
スペック
- 周波数帯域:20Hz-20KHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:107dB SPL/mW
- コネクタ:0.78mm2pin
外観
きれいですよね~みてくださいこのハワイアンブルーなビルドデザイン()
FORTEZAのシェルはハウジング部やらノズルやらフェイスプレートが一体型にみえるような3Dプリント設計の手作り仕様。素材はレジンではなく軽量な樹脂(プラスチック)ですね。
人間工学に基づいた形状で凹凸があり耳へのフィット感がいいタイプです。
ケーブルはたぶんCadenzaとおなじ無地の細麺ブラック0.78mm2pinで3.5mm直線プラグ。
とりまわしやすく絡みにくいですね。
装着した様子がこちら。やっぱり人間工学に基づいた設計なので装着感がいいですね。Cadenzaはのぺっとした形状だったので装着感でFORTEZAは値段にあったグレードアップと言えます。
実際にKiwi ears「FORTEZA」を使ってみての感想をレビューしていくでぃ!
まろやかでエネルギッシュなサウンド
FORTEZAはCadenzaやQUARTETと似た低音が強調されたエネルギッシュ系弱ドンシャリ傾向にチューニングされていました。
ぜんたいを通してまろやかで温かい質感で長時間聴けるリスニングタイプ。分析的な寒色系サウンドを好むひとにはちょっと優しすぎるかもしれません。
低音はタイトながらCadenzaより1ランク沈み込みと解像感を感じることができます。立ち上がりはそこまではやくはありませんが余韻がなくさっぱりとしていて聴き疲れも少ないのもビジュアルからのギャップがなくいいですね。
たとえば、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』や定番どころならキング・ギドラの『平成維新』とか、ダークさ際立つ低音中心のヒップホップと相性がいい。
中音はニュートラルで聴きやすく、ボーカルも超リアルとまでは言いませんがある程度の近さがあります。
高音は絶妙に抑え気味。でもヴァイオリンや鉄琴などの音でもキンと刺さるかんじも一切なく直線的で素直に表現できています。
音場は狭くは感じませんが広くもなく値段相応で、それより分離感のよさが目立ちます。
たとえば、Mrs.GREEN APPLEの『ダンスホール』なんかは分かりやすいですね。ギターとボーカル、コーラス、ベースなど各音がつぶされることなく層になって多方向から気持ちよく流れてきます。
これぞBA+DDのハイブリッドと実感するようなレイヤー具合です。
明るめのポップスやオールドロック、暴言ガンガンなパワー系ヒップホップなんかのエネルギッシュな楽曲と相性のいいイヤホンです。
おすすめのイヤーピースは
個人的にはSpinFit OMNIかAZLA SednaEarfit MAXがいいかな。
ぜんたいの解像度と高音の主張をアップしたいならOMNI、低音をやわらかくして中音とコーラスとのハモリをキレイにしたいならSednaEarfit MAXってかんじ。
どちらも痒みを感じにくいシリコン素材を使用しているから、どちらかひとつは持っておくと便利ですよ。
- 美しい輝きをみせる手作りビルド
- 沈み込みのある低音
- 刺さらない絶妙なレベルの高音
- それでいてあたたかみと柔らかさのあるサウンド傾向
- 分析的なサウンドではない
ということで、今回はKiwi ears「FORTEZA」について実機レビューしてきました。
やっぱりいいわKiwi ears!
ほどよい低音の迫力と刺さらないレベルの高音、なにより美しいビジュアルがたまらないIEMでした!
音の傾向や質感的にCadenzaのアップグレード版ってかんじなので、安く済ませたいならCadenza、もう少し予算があるならFORTEZAというかんじで、どちらか一方だけ買えば間違いないかなと思います。とはいえ5,000円のCadenzaに対してFORTEZAは9,000円ですから、両者いろんなひとのレビュー記事を漁ってよく吟味するようにしましょう。
ただ、QUARTETやMELODYはまたさらに高いだけにまったくレベルの違うクオリティに仕上がってるのでそちらにも注目しておきましょう。
発売の順番的にFORTEZAがいちばん最近のモデルですが、FORTEZAを体験するとQUARTETやMELODYにもきっと興味がわくはずです。そんな魅力があるんですよKiwi earsには。
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