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この記事では、LINSOULより提供してもらったSIMGOTのインイヤーモニター「EW100P」について音質や外観の印象、ほかのイヤホンとの比較など80本以上のイヤホンに触れてきたガジェットブロガー翁が実機レビューしていきます。
当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
SIMGOTの「Shark EW100P」は、10mmのダイナミックドライバーを搭載し、銀箔シールドの2pinケーブルを付属したハイレゾ認証IEMです。
お値段3,600円。
まず、このイヤホンは今まで僕が触れてきたIEMのなかで最も値段と音質に乖離があるIEMです。
想像以上に小ぶりなシェルとは裏腹にバランスのとれた爽快感のあるサウンドが楽しめる1本となっています。
これに目を付けたのであれば大正解。ベストチョイスです。
さあ、はじめようか。
ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
※有線イヤホンを使ってみたいなと興味があるひとは、まずは「有線イヤホン素人の僕が15本以上触れてみて分かった【初めての1本】におすすめな5選」を参考にしてみてください。
今回レビューするのは、ハイレゾ対応IEMに定評のあるSIMGOTという中国ブランドのインイヤーモニター「Shark EW100P」
今回、当ブログ初のSIMGOTイヤホンということで、GoogleのAI『Bard』にSIMGOTについて聞いてみました。
回答は以下です。
SIMGOTは、中国のイヤホンメーカーです。2015年に設立され、ハイレゾ対応のイヤホンを製造しています。SIMGOTのイヤホンは、コストパフォーマンスに優れていることで知られています。
SIMGOTの代表的なイヤホンには、EA500、EM500、EM700などがあります。EA500は、1万円台で購入できるハイレゾ対応のイヤホンで、中域の音質が優れていることで知られています。EM500は、5万円台で購入できるハイレゾ対応のイヤホンで、音のバランスが良く、様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。EM700は、10万円台で購入できるハイレゾ対応のイヤホンで、音の解像度が非常に高く、臨場感のある音を楽しむことができます。
SIMGOTのイヤホンは、コストパフォーマンスに優れているだけでなく、音質も優れているため、多くのオーディオファンに愛されています。
Bard『SIMGOTについて教えて』の回答
要するにSIMGOTは音質もいいけど、それに対して価格が安いからコスパがいいイヤホンブランドってことだね。
そんなSIMGOTの最新作「EW100P」の主な特徴は以下です。
- LCP10mmデュアルキャビティダイナミックドライバー
- アルミ合金構造
- ハーマンターゲットカーブに沿ったサウンドチューニング
- ハイレゾオーディオ認証基準をクリアー
- 銀箔シールドが施された高品質2pinケーブル
注目すべきは、3,000円台という価格対して公式にハイレゾに対応していること。
EW100Pは、CD音源やmp3音源などの通常のオーディオでは削り落とされてしまう細かな音まで再現する
“より豊かで高音質なサウンドが味わえる”と認定を受けた製品となっています。
周波数応答範囲:5Hz-45KHz
インピーダンス:32Ω±10%@1KHz
感度:122dB/Vrms@1KHz
ケーブル:0.78mm2pin
パッケージ
SIMGOT「Shark EW100P」のパッケージはいたってシンプル。
付属品も最低限のケーブルとイヤーピースのみとなっています。
パッケージに記載された『ハイレゾ認証マーク』が信頼度をたかめます。
ケーブル
SIMGOT「EW100P」のケーブルは0.78mm2pinのタイプを採用しています。
銀箔を外殻にシールドしていて、爬虫類っぽい微光沢を放つおしゃれなビジュアルとなっています。
このケーブルが個人的にはかなり好きで、ぜんっぜん絡まない。
外観
SIMGOT「EW100P」のシェルは、半透明なダークブラウン調でシンプルかつスタイリッシュです。
フェイスプレートには高品質H-2016 PCアルミニウム合金というものを採用しているようです。
写真のイメージ以上に小さい筐体なので、素材も相まってチープ感を感じるひともいるかもしれませんが、個人的にはKZ ZSTXとかよりも全然オシャレだなと思います。
実際にはヨコ1.5cm×タテ1.9cmと非常に小さいので、耳の小さめなひとでもすっぽり耳甲介におさまりそうなサイズ感となっています。
SIMGOT「EW100P」を実際につかってみての感想をレビューしていきます。
プレーヤー:Pixel4a(直挿し)、Pixel7(DAC経由)
DAC:iBasso DC04Pro
イヤーピース:SpinFit「CP100+」
アンダー5,000円とは思えないバランスがよく万人ウケ系なさわやかサウンド
- 低音:重たくはないもののアタック感がしっかりありキレも申し分ないが強低音イヤホンに比べて控えめ
- 中音:ボーカルは聞き取りやすくクリアーで解像度もたかい
- 高音:味付けはほぼなく煌びやかさなどもないけど明瞭感が心地いい
EW100Pのサウンドは、無駄に低音や高音が突出していない聴きやすいサウンドとなっています。
ややソフトめで癒し系楽曲と相性がいい音質です。
ハーマンターゲットカーブにチューニングされていることで、万人ウケしやすいバランスのとれたU字のサウンドとなっています。
重たくはないもののキック力のある低音はテンポ感をしっかり再現していて、中音と高音の粒立ちのよさがさっぱりとさわやかで筐体の小ささと相まって心地いい時間を与えてくれます。
歪みやかすれ感をこれっぽっちも感じることもなく、ピーク感もありません。
シェルは小さいけど薄っぺらさはまったく感じられないのがポイントです。
低音に関して、超強力!という部類ではないけど、しっかりと耳にあったイヤーピースを装着できていれば重たく力づよいバスドラムとエレキベースを体感できます。
中音はいちばん主張がしっかりしていて、解像度が高くボーカルも空気感があって聞き取りやすくAMSRとかとも相性がいい印象です。
ズンズン重低音が響くヒップホップやバンド系よりもR&Bやバラードといったゆったりチルサウンドとかを愛聴しているひとにおすすめのイヤホンだと思います。
このイヤホン、ほんとにこの値段でいいのか?安すぎないか?
定位感や音像
EW100Pの定位感などについては同価格帯のイヤホンに比べると高品質でした。
- サウンドステージ:頭上から左右に広がりを感じることはできるけど決して広くはない
- 音像定位:立体感はあるけど位置特定とまではぜんぜんいかない。ただシェルの小ささからしたらスゴイ
- 分離感:音像と同じく、ボーカルと楽器音との距離感がきちんと分けられていて奥行は感じられる
- ゲーム用途:使えないわけじゃあないけど、斜め方向に弱く距離感がつかみにくい
EW100Pの音質が薄っぺらさを感じさせないのは、この奥行と定位性がしっかり作り込まれているからです。
位置特定まではいかないものの、しっかり分離されていて、あわせて伸びのある中~高音が最適化している印象です。
価格帯を考えたらすごいクオリティよ
おすすめのイヤーピースは、SpinFit「CP100+」
EW100Pはステムが短いタイプのIEMなので、デフォルトのイヤーピースだとあまり奥まで挿入できないひともいるかもしれません。
そんなときは、ノズル部が長めのイヤーピースがおすすめです。
たとえばSpinFitの「CP100+」は、ノズルが傘よりも長いタイプのイヤーピースでステムの短いIEMとの相性がいいです。
CP100+に交換することで装着感も非常に快適になり、低音の迫力も増してEW100Pのサウンドを最大限に引き出すことに成功しました。
final「E3000」との比較
E3000は高音に伸びのいい余韻があってしっとりしている印象で、ボーカルに空気感があるのに対してEW100Pは逆にキレがあってパーカッションなどはインパクトに聴こえます。また、低音に関してはEW100Pのほうが重たさがあります。
シェルの形状が全く異なる2種なので装着感の好みも大きく分かれそう。
ソフトで爽やかさのあるE3000か、キレのいいさっぱりサウンドのEW100Pか…価格帯的には似てるし、シェルのデザインで決めてもいいかもしれない。
KZ「ZSTX」との比較
音の輪郭が両極で、ZSTXはEW100Pに対してくっきりとしていてメリハリがつよく元気がいいサウンド。EW100PはZSTXと比較するとソフトなサウンドっていうことになります。また、ZSTXは元気があるだけに低音も高音域も主張が強く、ボーカルは近め。解像度はというと圧倒的にEW100Pのほうが粒が細かいです。
空気感を重要視するというひとにはEW100Pのほうがおすすめということになるな!
レビューはこちら
ゼンハイザー「IE100Pro」との比較
当然ですが、ボーカルと楽器音との分離感や定位性、解像度については超圧倒的にIE100Proに軍配があがります。ただ、EW100Pも歪みがなく高音の伸びがよくそこまでがっかりするほどに品質が落ちるだけではない印象です。
ほんと、低音の重厚感を必要としないってひとにはEW100Pはかなりコスパがいいはず。
ということで、今回はSIMGOTのインイヤーモニター「Shark EW100P」について実機レビューしてきました。
- ハイレゾ認証製品
- 中~高音に伸びがありしっとりとしていて聴きやすい
- 取り回しやすいケーブルと小さく軽い筐体
- 手を出しやすい価格
- 低音の重厚感は低音重視のIEMより控えめ
- ステムが短めでデフォルトのイヤーピースのままだと人を選ぶかも
シンプルなビジュアルに小ぶりなシェルからは想像もできない情報量の多いハイファイサウンドが味わえる至高の1本でした。
低音は重厚感が欠けるところがありますがキレもよく、それでいて余韻のある音質なので癒し系サウンドとの相性が良く寝ホンとしても使える1本だと思います。
ハーマンターゲットカーブに沿った万人ウケするチューニングで、オーディオマニア以外のひとでも高音質を実感できる質感となっているのもポイントです。
これはコスパがいい。
控えめに言ってもアンダー5,000円IEMのなかでは真っ先におすすめしたいイヤホンにランクインです。
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