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1月13日に新発売となったAnker製ワイヤレスヘッドホンSoundcore「Life Q30」が手元に届いたのでさっそく実機レビューしていきます。
Soundcoreというと、このブログでも完全ワイヤレスイヤホンをいくつかレビューしてきましたが、値段以上に高品質なものが多くLiberty AirやLiberty 2 Proなど、世界的にも高評価なオーディオ機器が多いのが特徴です。
また、今回購入したSoundcore Life Q30には、旧型「Life Q20」が存在します。
Life Q20は、Life Q30よりも低価格な5,999円で優れたアクティブノイズキャンセリングと音質を誇るコスパヘッドホンでした。
そこで、この記事ではLife Q30のレビューとともにLife Q20との違いについても触れながらLife Q30がどのように進化したのかも解説していこうと思います。
ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
Life Q30は、モバイルバッテリーや小型充電器を多く販売するAnkerのオーディオブランドSoundcoreの製品です。
本機は、オーバーイヤー型のヘッドホンで、Bluetooth接続でのワイヤレス通信とAUX接続での有線通信が可能な無線有線兼用タイプとなっています。
形状 | オーバーイヤー型 |
操作形式 | 物理ボタン式 一部タッチセンサー式 |
ドライバー | 40mm ダイナミックドライバー |
対応コーデック | SBC,AAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 |
プロファイル | AVRCP、A2DP、HFP、HSP |
最大通信距離 | 不明 |
連続再生時間 | 60時間 (ANC時)40時間 |
充電端子 | USB Type-C |
満充電所要時間 | 2時間 |
片耳モード | – |
ハンズフリー通話 | ○ Bluetooth接続時のみ |
防水規格 | – |
アクティブノイズキャンセリング (ANC) | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
▼Soundcore Life Q30の主な特徴は以下です。
- 3つのノイズキャンセリングモードを搭載
- 洗練されたシンプルデザイン
- 外音取り込み機能搭載
- ハイレゾ音源対応(有線時)
- 専用アプリでイコライザーのカスタマイズが可能
- 8,990円(Amazon2021/1/19現在)
気になる機能としては、本機に新たに搭載されたシチュエーション別に切り替えが可能な3つのノイズキャンセリングモード(交通機関モード・屋内モード・屋外モード)。
そして、先日レビューした同じAnkerの完全ワイヤレスイヤホンLiberty 2 Proで体験したハイクオリティな専用アプリ「Soundcore」がLife Q30にも対応しているということ。
正直、ハイレゾ音源に対応していて10,000円以下というだけでも十分コスパに優れているのに、ノイキャンの切替と音質をカスタムできるとくれば、期待しないわけにはいきません。
5/5
ハイレゾ音源が聴けるのは旧型Life Q20の時から変わりありませんが、本機のポイントはズバリ使い勝手が格段に進化しているという点でしょう。
NFCによるノータッチペアリングに加えてUSB Type-C対応の充電。ボタンも操作がしやすい形状でデザインも一新。これでLife Q20にプラス3,000円程度ならかなりお買い得です。さすがAnker。
長所
- ハイレゾ音源が聴ける(有線時)
- デザインがスタイリッシュ
- NFCペアリングが便利
- 3つのANCモードが優秀
短所
- 無線接続時の音質はあと一歩
パッケージ付属品には専用ハードケース
さわやかなブルーのパッケージを開けると、箱いっぱいにSoundcoreのロゴ入り専用ハードケースがお出迎え。
ケース内ポケットには、付属品が入っています。
- Life Q30本体
- USB Type-C充電ケーブル
- 3.5mm AUXケーブル
- 専用ハードケース
- サンクスカード
- 取扱説明書
洗練されたデザインは旧モデルLife Q20よりも上質
Life Q30は、美しいダークブラックでシンプルにスタイリッシュなフォルムをしています。
ハウジング部にはSoundcoreのロゴがメッキ素材であしらわれていて、手鏡がいらないくらいに輝きを放っています。
スライダー部分もかなりシンプルで無機質なステンレス系素材がかっこいい。
また、スライダーは、10段階で切り替えることができます。
サイドには、ACTIVE NOISE CANCELLING(アクティブノイズキャンセリング)の文字。
操作ボタンは物理式で、ハウジング下部に設置されています。
ボタンも小ぶりだけどしっかり出っ張っているので見えなくても操作しやすそう。
アームの可動部の動きは非常にぬるっとなめらかで、動作音はほとんど鳴りません。
全体の外観をLife Q20と比較すると、Life Q30がより洗練されたデザインになっていることがよくわかります。金額も確かに違うには違いますが、それでもかなり高級感が増したように感じます。
イヤーカップの厚みは双方同じくらいの厚みとなっています。
ただし、イヤーパッドの径はLife Q30のほうが薄くオーバーイヤー型らしく耳全体を覆えるくらいに広く設けられています。
また、充電端子はMicro USBだったLife Q20から進化し、Life Q30は便利なUSB Type-Cに対応しています。
USB Type-Cケーブルは上下がないのが利点のMicro USBより新しいケーブル形状。
ヘッドバンドもデザインは変わっていて、Life Q30は頭頂部が接する部分にのみクッションがついています。
NFC対応でペアリングがもっとカンタンに。
本機には、従来のペアリング方法に加えて新たにNFCペアリングが追加されました。
コレがかなり便利な機能でして、スマホをLife Q30にかざすだけでスッとペアリングが行るんです。(デバイスがNFCに対応している必要があります)
▼NFCによるペアリング方法は以下です。
- スマホ・デバイスのNFCをONにする
- Life Q30の電源をONにする
- スマホをLife Q30のⓇ側にかざす
- スマホ・デバイスのアナウンスに従って操作
- ペアリング完了!
因みに、スマホ側にNFCが対応しているかどうかは、スマホの設定画面で「nfc」で検索してみるとわかりますので、ぜひご自分のスマホで体験してみてください。
また、もちろん手動でのペアリングも行えます。
▼手動によるスマホとのペアリング方法は以下です。
- Life Q30の電源をONにする
- スマホ・デバイスのBluetoothをONにする
- 接続可能なデバイスを検索する
- [Soundcore Life Q30]を選択する
- 接続完了!
イヤホンでは味わえない40mmドライバーの迫力ある重低音
Life Q30は、40mmのダイナミックドライバーを搭載しています。そのため、イヤホンでは味わえない重低音を体験することができます。
重低音とボーカル音が比較的強調されていて、中音域が少々引っ込み気味ですが高音域は広がりもよくなめらかです。
解像度はBluetooth接続時にはそこまで高くなく若干こもり気味な輪郭ですが、耳全体を音で包むことができるので耳たぶまでもれなく重低音の振動を体感することができます。
より高解像度でLife Q30を楽しみたい人は、有線で視聴しましょう。Life Q30はAUX有線接続が可能です。(3.5mmプラグが付属しています)
有線接続時には、音質は一変し音の輪郭がより鮮明になり無線接続時のこもっていたモヤがパッと晴れます。
重低音の迫力はそのままに、中~高音域が前面に出てくるので全体のまとまりがよくなります。
有線接続時には、ハイレゾ音源を再生することが可能になるのでAmazon Prime Music HDなどの高音質ストリーミング再生時に本領を発揮します。
シーンで選べる3パターンのノイズキャンセリング
Life Q30には、周囲の音を低減する機能「アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)」が3つのシチュエーション別に用意されています。
- 交通機関➡エンジン音などの低周波ノイズを最小限に低減
- 屋内➡車の走行音や風などの周囲音を低減
- 屋外➡人の声や足音などの中周波ノイズを低減
実際に扱ってみたところ、それぞれ低減しているノイズの周波数が違うらしく聴こえはきちんと異なりました。
一概に低減したいノイズは実は人によってさまざまなので、ニーズにあったノイズをそれぞれ低減切替ができるのはかなり便利な機能だと思います。
ただし、この切り替えを利用する際は、シチュエーション別に考えるよりも低減したいノイズが重低音なのか人の声なのか風の音なのかで切り替えたほうが効果的です。
Life Q30は、専用アプリ「Soundcore」に対応しています。Liberty 2 Proレビューの際にも触れたように、優れたアプリとなっています。
▼以下から無料ダウンロードができます。
▼「Soundcore」で出来ることは以下です。
- イコライザーのカスタマイズ・プリセットの変更
- スリープモードの利用
- ノイズキャンセリングモードの切替
イコライザーでは、プリセットの切替やイコライザーのカスタマイズが行えます。
予め用意されたジャンルごとに組まれたプリセットEQを選択すると、ワンタッチで瞬時に音質を切り替えることができます。
ただし、完全ワイヤレスイヤホンLiberty 2 Proのように、グラミー賞を受賞した10名のプロによるEQなどは用意されていないので、そこはちょっと残念なところではあります。
とはいえ、プリセットは全部で22パターンも用意されているので、こまめに音質を変えたいという時には便利です。
また、スリープモードでは就寝時や落ち着きたいときに便利な癒しサウンドをタイマー付きで流すことができます。
- 雨音
- 鳥のさえずり
- 風の音
- 風鈴?
- キャンプで虫の鳴き声や薪が燃える音
- 波の音
- 水の滴る音
- 電車の走行音
- 時計の秒針
- 農場で家畜が鳴く声
- 扇風機の回転音
さいごのノイズキャンセリングモードの切り替えは先述した3つのシチュエーション別ノイズキャンセリングをアプリ側で切り替える際に利用します。
ANCや外音取り込み機能のオンオフはスマホホーム画面に設置可能
ここでは、先ほど述べたANCのON・OFFやモード切替をスマホ画面に設置する方法を解説します。
- スマホのなにもアプリがないホーム画面で長押し
- ウェジットを選択
- 「Soundcore」のウェジットを選んで
- 設置したいスペースに長押しで引っ張って行って設置
画像は僕のPixel4aで試した様子です。
この記事では、Ankerのノイズキャンセリング搭載ヘッドホンSoundcore「Life Q30」について実機レビューをしてきました。
便利なアプリ、USB Type-CにNFCペアリングが兼ね備えられた旧型Life Q20よりも使い勝手が格段に上がった進化ヘッドホンでした。
- ハイレゾ音源を体験したいという人
- 移動時間が長くて長時間ヘッドホンを利用したい人
- 周囲の音を消して音楽に集中したい人
といった人は買って損しないヘッドホンとなっています。