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当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
10mmのCNTダイナミックドライバーを搭載し、CCAWボイスコイルとN54アウターマグネットを組み合わせて長時間の音楽旅行を楽しむことができるTINHIFI「T4 Plus」
最近のイヤモニ(僕にとって)としては珍しいT字形状に硬めのアルミ素材ブロンズカラー。
そして、その音質は思わず舌鼓するほど滑らかで自然な分離感と定位感。
個人的には2本の指に入る高音質IEMとなりました。
ということでさっそく、概要からおさらいしていきましょう。
さあ、はじめようか。
ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
※有線イヤホンを使ってみたいなと興味があるひとは、まずは「有線イヤホン素人の僕が15本以上触れてみて分かった【初めての1本】におすすめな5選」を参考にしてみてください。
- アンダー1万円クラスからのステップアップを考えているひと
- 古着やヴィンテージファッションにあう渋いデザインのイヤホンを探しているひと
- バランスのとれた涼しげで優しいサウンドを求めるひと
個人的には、ビジュアルのレトロさと音質の印象がマッチしていて、全体をとおして完成度がたかいと思えたIEMだったので、見た目が好きならまず買って期待を裏切らないと思います。
すでにCNTドライバーを持ってるひとならなんとなく雰囲気は予想できるのかもしれないですね。
T4 plusは、それよりも若干軽やかで心地いいサウンドになっています。
今回レビューするのは、中国発のグローバルオーディオブランドTINHIFI(ティンハイファイ)の最新インイヤーモニター「T4 Plus」
TINHIFIというブランドは今回僕ははじめて知ったんだけど、2017年にできたばかりの若いブランドで、今となってはオーディオファンからも結構支持を受けてるブランドらしいです。
T3とか、T2 Plusとか、T5とか、ターミネーターとおなじような型番でさまざまなバリエーションが登場しています。
そんなTINHIFIのT4 Plusは、この年末年始で発売されたばかりの最新モデル。T4の後継モデルにあたります。
販売価格は、Amazonで15,400円。
主な特徴は以下です。
- 10mmカーボンナノチューブ振動板搭載
- 超軽量CCAWボイスコイル採用
- T型シェル
- 銀銅混合0.78mm2pinリケーブル
T4 Plusは、10mmのカーボンナノチューブ複合ダイアフラムとN54外部時期回路、CCAW多層ボイスコイルを搭載しています。
僕にとってはチンプンカンプンだったので、調べてみたところ、
スチールの400倍の強度を持ち、軽く強く、どんな微細な振動でも即座に捉えることを可能としているCNTドライバーと
強力なN54アウターマグネット、軽量で再現性の高いCCAWボイスコイルを組み合わせることで、原音に忠実で限りなく歪みのないサウンドを実現しているということになるらしいです。
ちなみに、おなじCCAWボイスコイルを搭載している製品だと、オーディオテクニカの「ATH-M20xBT」がまっさきにヒットしたぞ。
以下は参考にしたソースです。
高精密CNCプロセスで加工されたシェルは、新たなデザインとしてフェイスプレートに高級木材を使用。
高級感とセンスを醸しだしています。
抵抗は32Ωだから、スマホ直挿しでも音楽は聴けるけどDACを経由したほうが最大限に能力を楽しむことができるでしょう。
ドライバー | 10mmCNT複合振動板 |
インピーダンス | 32Ω |
周波数応答 | 10-20KHz |
感度 | 106dB@1KHz 0.179V |
ケーブル素材 | 4芯銀銅混合線 |
ケーブル
TINHIFI T4 Plusのケーブルは、0.78mm2pinの交換可能なリケーブル仕様。
4本の高純度銀銅混合編み目状ケーブルで、表面を透明な塩ビ素材でラッピングしています。
ジャックは3.5mmのストレートプラグ。
素材としては、粗めの編み目状で一見雑多なかんじだけど実際のところ肌触りもよくて意外とほつれにくく扱いやすい質感。
シルバーとブロンズカラーの編み込みっていうカラーリングが渋くて好きです。
外観
これが実際のTINHIFI T4 Plusのシェル。
ひとつまえのT4と比較すると、形状はそっくり。というかいっしょ。違うのは素材感とカラー。
ひんやり冷たいアルミ素材を使用した筐体は、上質で共鳴とかの部分で音質にいい影響を与えそうなほどです。
僕はこの弾丸のような形状を今度から“バレッツ型”と呼ぶことにしたよ。
装着感はほかのシェルと形状がちがうこともあって包容力のあるフィット感ではないけど、しっかり奥まで差し込むことができます。
ステムが奥まで入るからふだんLサイズのイヤーピースを使っている僕でもMサイズでちょうどよかったです。
なにより片方4gという軽さだから重たさはまったく感じません。
T4 plusのサウンドは、低音から高音まで超バランスよく調整されていて、長時間の視聴に最適なナチュラルで涼しげな音になっています。
CNTドライバーとN54磁気回路の底力っぽいパワフルさも感じられます。
ボーカルはしっとりとした質感でみずみずしく聞こえます。
空気感に圧迫感がないあたりはCCAWボイスコイルの影響でしょうか。
楽器の位置感(定位感)もしっかりしていて、あらゆる角度から飛んでくる楽器の音を楽しむことができました。
低音
TINHIFI T4 Plusの低音は、ウォーマーでアタックがしっかりと鋭いタイプ。
中華系イヤホンによくある強ドンシャリ系サウンドではなく、ニュートラルで解像度たかめなやつです。
変な伸びや余韻はないから歯切れがよくて聴いていて嫌味がありません。
サブベースの解像度は結構たかくて、音色をきちんと楽しむことができます。
Lady Gagaの『Hold My Hand』なんか、全体的なベースの響きと抑揚を楽しめてよかったです。
話は変わるけど、まだ『トップガン マーベリック』観てないってひとは、絶対みて。1みてなくても泣くから。
中音
TINHIFI T4 Plusの中音は、ボーカルまで含めて全然凹みがなくてしっかりバランスがとれて聴こえます。
アコギなんかも弦の一本一本まで聞き分けられてしっかり解像度もたかい印象です。
定位感がいいからスタジオで直接聴いているような感覚に陥るほど。
James Arthurの『Impossible』とか、彼の太い声とバックコーラスの定位感を肌で感じられて迫力あって好きでした。
高音
TINHIFI T4 Plusの高音は、筐体のアルミシェルの影響か、伸びがよく高解像度。
煌びやかさはあるんだけど、いやらしくなくて、解像度も違和感なくナチュラルに感じられます。
すごいよこの感覚。
シンバル系の音もシャリっと高解像度で心地いいアタック感を味わえます。
ただ、Heart mirror proに比べて、Clean Bandit feat. Zara Larsonの『Symphony』を聴いたときにピーキーに感じました。
さすがに、若干刺さる感覚です。
原音に忠実だと定評のゼンハイザー「IE100 Pro」と比較すると、
低音と高音の強調が目立つIE100 Proに対して、T4 Plusは低音と中音が目立ち、よりまろやかで聴きやすい印象でした。
定位感や音の分離具合、シャープさに関しては圧倒的にIE100 Proのほうがハイクオリティです。
ただ、長時間音楽をたのしむという目的に際しては圧倒的にT4 Plusの音色のほうが聴き疲れしません。
そのほか、似た価格帯のIEMと比較したのが以下です。
HZsound「Heart mirror pro」との比較
- 低音の太さはHeart mirror proに軍配。キック力とキレはほぼ同等
- 高音の煌びやかさはT4 Plusのほうが響きがいい
- 粒のこまかさや丸さ滑らかさや音の分離具合はほぼ同等
レビューはこちら
TRIPOWIN「Rhombus」との比較
- 音質の属性は似ている。同じような寒色系サウンド
- 分離感とレイヤーの再現性はT4 Plusに軍配
- 低音の解像度はT4 Plusのほうが高い
- ボーカルの主張具合はRhombusのほうがつよい
レビューはこちら
ということで、TINHIFIの最新インイヤーモニター「T4 Plus」について実機レビューしてきました。
10mmのCNTダイアフラムドライバーとCCAWボイスコイルを搭載したほどよいキレのある低音と定位感のいいボーカルボイス。
クラシックでレトロなカラーのビジュアルデザイン。
リケーブル可能な0.78mm2pin仕様ケーブル。
オーディオファンもたぶん好評するであろうプレミアムなサウンドのIEMだったと思います。
個人的にはRAPTGO HBB HOOK-Xに次ぐおすすめ機種です。
- CNTドライバー+CCAWボイスコイル搭載で心地いいサウンドを実現
- ほかとちょっと風変わりなデザインを耳に装着できる
- ケーブルの交換ができる
- フェイクレザー製ハードケースと低反発イヤーピースが付属する
- フィット感は人間工学系イヤホンほどの包容力はない
- カラーバリエーション1パターン
- まれに高音でピーキーな曲がある