TRI「Star River」レビュー。7,990円、音質変化スイッチとベリリウム&チタンの2DD搭載IEM

TRI「Star River」レビュー。7,990円、音質変化スイッチ搭載ベリリウム&チタンの2DD搭載IEM

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この記事では、Easy Earphoneから提供していただいたTRIのインイヤーモニター「Star River」について、80本以上のイヤホンに触れてきたガジェットブロガー翁が実機レビューしていきます。

当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。

中国TRIの最新インイヤーモニター「Star River」は、2種類のダイナミックドライバーとチューニングスイッチという変わったシステムを搭載するエントリーモデルです。

お値段7,990円。

TRI Audio「Star River(星河)」

見た目もお上品さがあり個人的に好みですが、Star Riverは音質面でもよく仕上げられたものになってました。

一風変わった仕組みも備えているので、面白みもあって7,000円台としてはコストパフォーマンスに優れた魅力的なイヤホンだなと思います。

メリット
  1. ハリがありメリハリのついた心地いいサウンドが楽しめる
  2. ハード側で音質を4つのモードに切り替えることができる
  3. 上質さがあふれるレジン製シェル
  4. 装着感のいいイヤーピースやケースが付属するなど付属品が豪華
デメリット
  1. DACなしだとチューニングスイッチによる変化は想像しているよりは微量

さあ、はじめようか。

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この記事の著者

ジャパニーズガジェットブロガー

おきな

プロフィール

ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

※有線イヤホンを使ってみたいなと興味があるひとは、まずは「有線イヤホン素人の僕が15本以上触れてみて分かった【初めての1本】におすすめな5選」を参考にしてみてください。

TRI「Star River」の概要

今回レビューするのは、中国のオーディオブランドTRI Audio(ティーアールアイ オーディオ)のイヤホン「Star River(星河)」

TRI Audioというと、実は「青龍」や「玄武」などを輩出しているKBEARのプレミアムラインらしく、ブランドを全体で人気がたかく成功しているみたいです。

そんなTRIの最新モデル「Star River」は、

  • ベリリウム振動板とチタニウム振動板を組み合わせた2DD構成
  • ドイツ製レジンをつかった3Dプリント製シェル
  • N52ネオジム磁気回路搭載
  • チューニングスイッチ搭載
  • 4芯銀メッキ0.78mm2pinケーブル

Kiwi Ears「Cadenza」やKiiBOOMの「Allure」などとおなじく、Star Riverも10mmのベリリウムコート振動板ダイナミックドライバーを採用しています。

世界で最も軽い金属で、ナチュラルな音伝導性を強みとする素材のため音質に定評があります。

加えてStar Riverにはチタンコーティングを施した6mmのダイナミックドライバーも搭載しているので、前者2つと比べて音質がどう違うのか気になるところです。

TRI Star Riverのスペック

周波数応答:20Hz-20KHz

インピーダンス:32Ω

感度:110dB@1KHz

ケーブル:0.78mm2pinリケーブル仕様

パッケージ

Star Riverには、ファブリック素材のポータブルケースが付属します。

この価格帯としては比較的豪華な付属品となっています。

インイヤーモニターデビューにまずStar Riverを買っておけば、ほかのイヤホンを買ったとしても付属品を使いまわせるのでよりオーディオファンライフを楽しめるかもしれませんね。

7,990円としては豪華な付属品
7,990円としては豪華な付属品

イヤーピースは、単体でも売られているクオリティのTRI「Clarion(角笛)」が付属していました。

清潔感があり装着感のよさが魅力のイヤーピースです。

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ケーブル

ケーブルは0.78mm2pinリケーブル仕様の3.5mmジャックタイプです。

4芯無酸素銅銀の編み込みタイプで、テロテロとしていて取り回しやすいケーブルです。

外観

ドイツ製レジンを採用した3Dプリントによるシェルは、全体的にクセがなくブルーのラメが力強さと品の良さを表現しているように感じます。

とくにエルゴノミクス形状とかではありませんが、こじんまりとしていて耳への収まりはよく設計されています。

レジン素材なので、メタルシェルのようにひんやり感もなくスッと装着することができます。

TRI「Star River」を実際につかってみた

視聴環境

プレーヤー:Pixel7

DAC:iBasso DC03PRO

イヤーピース:付属品

ストリーミング:Amazon Music Unlimited、Spotify

まず前提として、Star Riverの音質はチューニングスイッチによって色味のまったく違うサウンドを放つので、一概に『低音がこう~』という表現をするのは難しいですね。

インピーダンスも32Ωと低くはないので、DAC経由のほうがポテンシャルを引き出せます。

チューニングスイッチの変化具合も、直挿しよりもDAC経由のほうが変化がわかりやすかったです。

なので、レビューに際してiBassoのDC03PROを噛ませて検証した前提の感想となります。

キレが良く迫力もあるバランスのとれたグッドサウンド

Star Riverの音質は、全体をとおしてだとすごくバランスが取れていて、スイッチをOFF×OFFにしたバランスモードでしても解像度がたかく聴きやすい音質となっています。

主観では、おなじベリリウム振動板を搭載した12,000円を超えるKiiBOOMの「Allure」と負けずとも劣らずな実力だなと思いました。(詳しくは後述)

N52ネオジム磁気回路も搭載している影響か、キレがよくキック力を味わうことができます。

分離感も明確でスピード感があって涼しげです。

個人的には、アコースティックを含む楽曲でいちばんよさを実感できました。

スイッチは、付属のSIMピンでカチッとスライドして切り替えます。

ちなみにチューニングスイッチについてですが、シェル上部のスイッチを上げ下げすることでまた違う味に変えることができるようになっています。

4つのチューニングモードは、面白くもしっかりと音質を変化させることができます。

4つのチューニングスイッチ

OFF×OFF(下下):バランス/全体の解像度が若干増す。低音と高音はぐっと控えめになる

ON×OFF(上下):低音ブースト/低音の解像度、キック力と凄みがぐんと増す

OFF×ON(下上):ボーカル強調/中音がやや前に出てきてボーカルはやや主張が増す

ON×ON(上上):ポップ/高音が前に出てきて、煌びやかになる

そのなかでも個人的にいちばん心地よかったのは、低音ブーストかなぁ。

低音がぐぐーっと押し上げられドンさが増し、寝起き目覚まし代わりにド迫力の低音を味わうことができました。

逆に高音が増すのはON×ONのポップですが、煌びやかな高音がスーッと抜けよく流れ込んできて耳が清められるようでした。

ただ、このポップに関してはスマホ直挿しだとV字具合が増しすぎて少々刺さる感覚をおぼえました。

翁(おきな)
翁(おきな)

なので、やっぱりDACがあったほうがStar Riverの全力を楽しめるで!

定位感と音場の広さ

Star Riverは分離感もたかく定位感もはっきりとしています。

全方向から楽器音が流れ込んできますよ。

音場は音質同様、チューニングスイッチですこし変化します。

バランスモードでは全体的に奥行が緩急つきますが、低音ブーストではちょっと狭めに感じます。

でもボーカル強調モードにすればボーカルが前に出てきて楽器音が後ろに下がるのでまた奥行が出てきます。

APEXを使った検証動画での定位チェックでは、しっかりと360°上下の足音を判別することができました。

優秀です。

ただ、全体的に足音が近すぎて距離感がとりづらく聴こえました。

そう考えるとやっぱりStar Riverの音場はちょっと狭いですね。

おすすめのイヤーピース

Star Riverに付属するイヤーピースはブランドオリジナルのもので、その辺のチープなシリコンイヤーピースよりずっと装着感のいいものとなっています。

そのため、よほどこだわりや装着感が気に入らないかぎり無理にサードパーティ製のイヤーピースを買う必要はありません。

しいてあげるのであれば、AZLA SednaEarfit MAXはいい感じに低音を抑えて中音の解像度を良くしてくれたので、付属イヤーピースをつけて痒くなりそうというひとは追々検討してみてもいいかもしれません。

AZLA SednaEarfit MAXの詳細については以下のレビュー記事を参考にしてみてください。

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TRI「Star River」とほかのイヤホンとの比較

TRI Star River、Kiwi Ears Cadenza、KiiBOOM Allure、KBEAR 青龍

今回は、おなじKBEARの1万円台モデル「青龍」と、おなじベリリウム振動板を搭載した2種、Kiwi Ears「Cadenza」とKiiBOOM「Allure」と比較してみました。

KBEAR「青龍」との比較

  • 低音は青龍のほうが太く重たく広がりがいい
  • 中高音はStar Riverのほうが出がよく解像度もたかい
  • 音場は青龍のほうが広い
  • 音像はStar Riverのほうが明確
翁(おきな)
翁(おきな)

青龍は全体的に音がぼんやり曇ってるから、見通しのいいサウンドを求めるならStar Riverだね。

KBEAR「青龍」の詳細については下記レビューを参考にしてみてください。

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Kiwi Ears「Cadenza」との比較

  • 低音の太さはCadenzaのほうがつよい
  • 中音高音の解像度はStar Riverのほうが高く音像がはっきりしている
  • ボーカルはStar Riverのほうがやや伸びが着色されている
  • 全体的にStar Riverのほうがキレがいい
翁(おきな)
翁(おきな)

予算が許すならStar Riverのほうが全体的に出来がいいな。

Kiwi Ears「Cadenza」の詳細は以下のレビューを参考にしてみてください。

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KiiBOOM「Allure」との比較

  • ボーカルの発音や解像度はAllureのほうが高品質
  • 音場はAllureのほうが2段ほど広い
  • 低音の実力は低音ブーストモードのStar Riverと互角
  • 価格はStar Riverのほうが4,000円ほど手頃
翁(おきな)
翁(おきな)

全体的にはAllureのほうがいいのはいいけど、手に入れやすいのはStar Riverだね。

KiiBOOM「Allure」の詳細については以下のレビュー記事を参考にしてみてください。

TRI「Star River」レビューまとめ

ということで、今回はTRIの「Star River」について実物レビューしてきました。

メリット
  1. ハリがありメリハリのついた心地いいサウンドが楽しめる
  2. ハード側で音質を4つのモードに切り替えることができる
  3. 上質さがあふれるレジン製シェル
  4. 装着感のいいイヤーピースやケースが付属するなど付属品が豪華
デメリット
  1. チューニングスイッチによる変化は想像しているよりは微量

ハード側で音質を変化させられるスイッチ搭載ということで個人的には楽しめた1本でした。

7,990円のStar Riverでこのクオリティなら上位モデルの「Star Sea」はどうなんだって、ちょっと気になりますね。

翁(おきな)
翁(おきな)

メーカーさん、比較レビューしたいのでよろしくお願いいたしますね♡

TRI「Star River」はこんなひとにおすすめ

TRI「Star River」はこんなひとにおすすめ
  • 飽き性でこまめに音質を変化させたくなる衝動を抑えられないひと
  • バランスのとれた高解像度なサウンドを求めるひと
  • 1万円以下でコスパに優れたIEMを探しているひと
  • 自分にあった音質をまだ探している最中というひと
  • デフォルトでも装着感のいいイヤーピースが付属したイヤホンがほしいひと

やっぱりStar Riverを選ぶポイントはチューニングスイッチかなと思いますね。

音質変化はどのイヤホンでもできる芸ではありません。

7,990円で4つの顔をもつってんだから、コスパはいいですよね。

翁(おきな)
翁(おきな)

1万円のイヤホンを買って「あちゃーこれ自分の好きな音質じゃない!」という失敗につながる危険性が減るよね!

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