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個人的に完全ワイヤレスイヤホンはただ音質がいいだけじゃなく、使っていて楽しめるモノが好みだ。
たとえば、以前レビューしたMarshallの「マイナーⅢ」なんかは、ただ音質がいいだけじゃなくビジュアルがずば抜けてカッコイイ。持ち歩くだけでテンションが上がるアイテムだった。
2021年11月4日、Anker(アンカー)から発売された「Liberty 3 Pro(リバティ3プロ)」も同じく、僕のなかで持っていて楽しい完全ワイヤレスイヤホンのひとつに殿堂入りした。
当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
この完全ワイヤレスイヤホンは今まで僕が購入してきた完全ワイヤレスイヤホン史上最高に楽しみ甲斐のある仕掛けが詰め込まれた製品となっている。
強烈なノイズキャンセリングのなか、ハイレゾの高音質をいつでもどこでも独り占めできるのはそれはそれは最高な気分だ。
ということでこの記事では、Anker Soudcore Liberty 3 Proのレビューをしていく。
形状:カナル型
重量:約59g (充電ケース含む) / 約7g (イヤホン本体 片耳)
操作方式:タッチセンサー式
搭載ドライバー:
Bluetooth:バージョン5.2
対応コーデック:SBC,AAC,LDAC(LDACはiOSデバイス非対応)
再生可能時間:通常モード:最⼤8時間 (イヤホン本体のみ) / 最⼤32時間 (充電ケース使⽤時)
・ノイズキャンセリングモード:最大6時間 (イヤホン本体のみ) / 最大24時間 (充電ケース使用時)
・LDAC使用時 (通常モード):最⼤4時間 (イヤホン本体のみ) / 最⼤16時間 (充電ケース使⽤時)
・LDAC使用時 (ノイズキャンセリングモード):最大3時間 (イヤホン本体のみ) / 最大12時間 (充電ケース使用時)
充電端子:USB-C・Qiワイヤレス充電
充電時間:約2時間 (充電ケース *USBケーブル使用時) / 約3.5時間 (充電ケース *ワイヤレス充電器使用時)
アクティブノイズキャンセリング:○(ウルトラノイズキャンセリング2.0)
外音取込機能:○
脱着検知自動停止/再生:○
片耳モード:○
ハンズフリー通話:○
マルチペアリング:○
販売価格:19,800円
こちらがLiberty 3 Proの収納ケース。
見ず切石みたいな円盤状で表面はサラリとした艶消しプラスチック素材。
中心にキラッとシルバーメッキが輝く上品なデザインとなっている。
イヤホン本体は旧モデルより圧倒的に小型になっていて、以前発売されたLife A2NCより一回り大きいといったところ。
Liberty Proの特徴でもあるイヤーウィングは健在。
コレが装着感をグンと向上させてくれる。
イヤホンはこれまでのLiberty Proシリーズ同様、横向き収納。
ヌルっとした感触のスライドでの開け閉めが個人的にツボなんだよな。
イヤホンをケースに収納すると内側のライトが点灯するギミックが所有欲を満たしてくれる。
冒頭でも書いたように、Liberty 3 Proはアプリを通して3D(空間オーディオ)とLDACコーデックを利用したハイレゾ音源をそれぞれ切り替え、体験することができる。
今年はソニーのWF-1000XM4などハイレゾ音源対応の完全ワイヤレスイヤホンが続々登場してきたけど、10,000円台で3D音質にも切り替えられる機種はそう多くない。
そこが僕の中ではミソだと思ってる。
では、実際のところどう違いがあるのか僕の主観でレビューしていく。
3D(空間オーディオ)で奥行きのある高音質を楽しむ
3Dというだけに、当然立体的に多角方向から音を楽しむことができるのがこのサウンドの特徴なんだけど、Liberty 3 Proの3Dオーディオは違和感のない仕上がりとなっている。
通常の音質よりもナチュラルに響きを感じられて全体から音を聞き取ることができる。
かといって音がボヤケているといったマイナスな感覚も感じなかったので出来としてはいいんじゃないかと思う。
これまでのAACコーデックを利用した完全ワイヤレスイヤホンとはきちんと差別化を感じられる立体感。
ちなみに、Liberty 3 Proの3DオーディオはLDACコーデックを使わずAACコーデックで体験することができるサウンドモード。つまり、iPhoneでも楽しむことができる。
Androidだけの特権、ハイレゾ音源を楽しむ
LDAC接続を介してのハイレゾ音質について率直な感想を述べると、Liberty 3 Proのハイレゾ音質はふつうに3Dオーディオとは違って良い。
やはりAACコーデックよりもLDACコーデックのほうが音の情報量が多いんだろうなと実感できるくらいには違いを感じられる。
音の輪郭は細く鋭さが強調されて鮮明さがぐっと増す印象で、カントリーやポップスなどとの相性がとても良く感じられた。
個人的には癒やし系のクラシックですんごい透明感を味わえたと思う。耳が清められているかのような感覚で好きだ。
ただし、そんなLiberty 3 Proのハイレゾ再生も完ぺきじゃあない。
たとえば、3Dオーディオと聴き比べをしてみると分かるんだけど、シャープさが圧倒的に強いハイレゾ再生はそれ故に高音域(具体的にはサ行のシャリ感)が強調されすぎて少々耳に刺さる。
ロックとかEDM系の高音域強めの楽曲だとちょっと尖すぎるかなという感じで好みが分かれるかも。
また、マルチペアリングに関してもLDAC接続時には利用できなくなるので複数デバイスを同時に使い分ける生活をしている人にとってはデメリットと言える。
アプリ内「HearID Sound」や「プリセット」でまた音色はガラッと変わるから面白い
音質や使い勝手に関してはスマホ専用アプリ「Soundcore」を活用することでまた違った味わいを楽しむことができるようになっている。
たとえば、HearIDではテストをすることで自分の耳に合わせて聞き取りやすい音域を自動調整してくれる。
予め用意された膨大な数のプリセットを選択するのも楽しい。
アプリの使い心地もさすがのAnkerといった具合でわかりやすく説明が書いてあるので初めての人でもきちんと読めば使いこなすことができる。
タッチ操作のカスタムやなんかもこのアプリで行うことができるので、このLiberty 3 Proを利用するなら必須ツールと言える。
AnkerのLibertyシリーズといえば、フィット感を向上させるイヤーウィングが特徴的。
自分の耳にあったイヤーウィングを装着すれば、一見大きいLiberty 3 Proもスポーツ時に使えるレベルで耳にしっかりと固定される。
さらに、イヤーピースを付属のものからサードパーティ製のものに交換すると尚良い。ちなみに僕が試した限りだとAZLAの「SednaEarfit Crystal for TWS」が最適だった。このイヤピ独自の滑り止め感が相まってLiberty 3 Proの装着感が底上げされるからおすすめ。
また、しっかりとした装着感からなるノイズキャンセリングはこれまたしっかりしたものになっている。
Liberty Air 2 Pro以降実装されたウルトラノイズキャンセリングは2.0にアップグレードしてLiberty 3 Proにも搭載されていて、Anker独自のノイズキャンセリングを体験できる。
コレは、自分のいる環境に応じてノイキャンレベルが自動的に変わるというもので、静かな場所であればノイキャン“低”、人ごみや電車の中に行くとノイキャンレベル“高”といった具合で自動かつ無音で切り替わる。
自動で切り替わるのは結構うれしい機能。
アプリを介してノイキャンレベルを手動で変更することもできるから、低・中・高でどのくらい変化しているのか触ってみると顕著に実感できて楽しい。
ちなみに、風切り音低減モードも備わっているので強風の日はこの仕様をオンにする(アプリ内にあり)とより強化された静寂のなかで音を味わうことができるよ。
さきほど紹介した「Soundcore」アプリでノイキャンレベルを自分レベルにカスタムする機能もあるので、個人的には購入した直後に忘れずにしてほしい。
本機が採用しているBluetooth5.2の接続性の安定性については問題ない。
映画やYouTubeを観ていても低遅延で音声が途切れることはない。
ただし、LDACコーデック接続時の安定性については完全とは言えない。
たとえば、電車内では稀に音楽が途切れることがある。僕の感覚的に10分に1回程度の頻度だ。また、YouTube動画やNETFLIX動画もLDAC接続時には遅延が発生する。
デメリット要素としては少々大きい。
家の中ではほとんど発生しなかったことから、おそらく電波の混線する環境で起こるんだろう。
ソニーのWF-1000XM4でもLDAC接続の安定性も完全ではなかっただけに、LDAC接続そのものの課題といった印象と考えていいと思う。
とはいえ、AAC接続であれば遅延も途切れもストレスには感じないし、3Dオーディオでも十分な高音質なので、屋外ではAAC接続・家ではLDAC接続といったかんじで使い分けたら良いと思う。
LDAC対応の高音質TWSといえばWF-1000XM4だけど、必ずしもLiberty 3 Proでも負けてないと思う。
まず、装着感はやっぱりイヤーウィング装備のLiberty 3 Proに軍配が上がる。
WF-1000XM4にはイヤーウィングがなく、かつ本体は少々大きいので激しい動きをする前提であればLiberty 3 Proのほうが安心感が高い。
つぎに、Liberty 3 ProのケースはWF-1000XM4のケースに比べて大きいものの、滑らかなスライド式で使い心地が良い。
まぁココは好みといったところ。
バッテリーの持ちはお互いに8時間で急速充電に対応とほぼ互角。
ノイズキャンセリングの具合はWF-1000XM4のほうが圧倒的に強い。Liberty 3 Proのノイキャンはそこまで強くなく、なんなら最近の8,000円台機種と同等レベルかもしれない。
一方でWF-1000XM4のノイキャンは非常に精度が高く一瞬にして宇宙空間に放り出されたかのような無音感を味わえる。
限りなく外音の聞こえない環境を求める人にはWF-1000XM4のほうがおすすめだ。
ただ、僕は個人的に最近WF-1000XM4のあまりに強すぎるノイキャンが外界を遮断しすぎることにコレジャナイ感を感じてたからLiberty 3 Proのノイキャン性能でも十分だ。
ということで、この記事ではAnkerの放つフラッグシップモデル「Soundcore Liberty 3 Pro」についてレビューしてきた。
ハイレゾ音源と空間オーディオをひとつで味わえるという器用さは個人的にはどハマリだった。
19,800円という価格にもかかわらず、Ankerらしいコスパに優れた仕上がりとなっていたと思う。
さすがAnker、間違いない感はバツグン。
- ホールド力が高いから激しい運動をしても高音質な音楽を楽しんでいられる
- 低価格イヤホンでは味わえない高音質を楽しめる
- LDACコーデックで接続しなくても3D音質を体験できる
- 所有感を満たすスライドケース
- PCとスマホなどマルチポイントペアリング(2台同時接続)ができる
- LDACコーデックの接続性は不安定
- LDAC接続時はマルチペアリングは利用できない
- Ankerにしては値段が高い(フラッグシップモデルだから当然といえば当然)
- 本体サイズは決して小さくはない
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