AZLA「SednaEarfit Crystal for TWS」レビュー。音質・ANC性能・落下防止が“向上”

フィット力最強。アユート AZLAのTWS用イヤーピースSednaEarfit Crystal

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“イヤーピースで完全ワイヤレスイヤホンは生まれ変わる”

ふだん“パソコン”を使っている人なら分かるかもしれないけど、モニターやキーボードなどの機材が高くていいものになると、パソコン作業のクオリティや入力スピードが上がって、生産性が増す。“車”ならタイヤをいいものに替えれば、走行は静かに滑らかに滑りにくくなる。

イヤホンも同じで、“イヤーピース”ひとつを交換するだけで音質や装着感などの印象はガラッと変わる。

っていうのを、僕は以前「【SpinFit CP360レビュー】着け心地バツグンで音質が化ける!完全ワイヤレスイヤホン専用シリコンイヤーピース」という記事をとおして実感した。

そして、今回新しくイヤーピースを手元に招き入れた。AZLAの「SednaEarfit Crystal for TWS」だ。

いきなり下世話なはなしだけど、このイヤーピース、2,000円をゆうに超える。

SpinFitのCP360でさえ1,200円で売ってて「イヤピに1,000円以上はちょっと…。」と思っていたんだけど、このイヤーピース「SednaEarfit Crystal」はさらに高価だ。

でもね、お兄さん。このイヤーピース、とんでもない代物でっせ。

何がそんなにスゴイって、耳から滑り落ちない。それだけで2,000円以上の金額を出す価値がある。

ということで、この記事ではアユートのAZLA「SednaEarfit Crystal for TWS」についてレビューしていく。僕の手持ちの完全ワイヤレスイヤホンとも装着検証してみたのでぜひ参考にしてみてほしい。

高級イヤーピースの実力やいかに。

当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。

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アユート AZLA SednaEarfit Crystal for TWS

AZLA「SednaEarfit Crystal for TWS」は、いわゆるサードパーティ製イヤーチップ。

最高級ドイツ製プレミアムLSR(リキッド・シリコン・ラバー)を採用しており、優れた耐熱性、酸化抵抗性、表面張力、低温柔軟性を有し、良好な誘電体特性等の固有特性を持つ合成・弾性の重合体となっている。

低刺激で雑菌繁殖を抑制する効果もあるらしく、イヤホンに付属する純正シリコンイヤーピースで痒みが現れるという人にはいいかもしれない。

「Standard」との違い

AirPods Pro専用タイプ以外にSednaEarfit Crystalシリーズには、類似するものとして「Standard」と今回レビューする「for TWS」がある。

両者の違いは、軸から傘までの長さ。

「Standard」は軸部の長さが8.8mm。一方で「for TWS」は軸部の長さが6.9mmとなっている。

Standardのサイズチャート
forTWSのサイズチャート

有線・無線両方に使えるStandardをノズルの短い完全ワイヤレスイヤホン用に改良したものが「SednaEarfit for TWS」だということ。

Standardがおすすめな人
  • ふだん有線・無線両方のイヤホンを使うよという人
for TWSがおすすめな人
  • ふだん完全ワイヤレスイヤホンしか使わないよという人

パッケージ

今回僕が購入したパッケージは「M.ML.L」の3サイズセット。

普段から純正イヤーピースでもLサイズがちょうどいいんだけど、右耳だけMが最適な時もあるだけにM~Lまで選択肢を含めてくれているのは買い替えのリスクが少なくて嬉しい。

各サイズ1ペアずつ同封されている。

内側部分に小さくサイズが刻印されている。(画像表記ML)

サイズ

SednaEarfit Crystal for TWSの各サイズは以下の画像のようになっている。

アユート AZLA SednaEarfit Crystal for TWSのサイズ一覧表

実際に僕お墨付きのSpinFitイヤーピース2種と比較してみた。

(左)SpinFit CP360(中)AZLA SednaEarfit Crystal(右)SpinFit CP1025
(左)SpinFit CP360(中)AZLA SednaEarfit Crystal(右)SpinFit CP1025
それぞれ似ているようで傘の深さが全く異なることが見てわかる

全高が高く耳の奥深くまで音を届けるCP360(画像左)に対して浅く平らで耳手前で広がるタイプのCP1025(画像右)、ちょうどその中間のサイズ感なのがAZLA SednaEarfit Crystal(画像中)。

ここでひとつメリットなのは、この中間サイズ感のおかげでほとんどの完全ワイヤレスイヤホンのケースに収納できるということ。

たとえば、CP1025は横に広かったり、CP360は高さがあったりなんかで製品によってはケースにイヤホンを収納できない事態が起きたことがあった。中間サイズ感のSednaEarfit Crystalはそれがなくなる。

持った印象は独特の引っかかり感。イメージとしてまるでバッシュのようにキュッと指に留まる。

これは落下防止に効果的だ。ある程度の重たいイヤホンにも適応しそう。

柔らかさに関してもSednaEarfit CrystalはCP1025やCP360に比べて反発性が高いシリコンを採用しているので、それぞれ異なるだけに、それぞれイヤホンによって使い分けるのがベストかもしれない。

音質・装着感チェック

ここで、手元にあった完全ワイヤレスイヤホンを使って肝心の音質装着感をチェックしてみる。

まずはじめに試したのは、低価格帯イヤホンBaseusの「SiMU S1 Pro」。いわゆる中華系ドンシャリサウンドな音質のイヤホンで何気ないイヤーピースを付属しているため、イヤーピースの変更で音質が化ける可能性は高い。

実際のほどは予想どおり、低音の迫力は増し増しになる。バイブスの上り具合がエグい。(褒めてる)中~高音も帯域が伸びているように感じるし、雑味間がなくてクリアーだ。-35dBのANC性能も向上している。低音の低減率が増しているのが分かる。相性は問題なく良さそうだ。

つぎに装着したのは、コスパ面で無敵とも言えるEarFunの「Air Pro 2」。もともと2種類のイヤーピースを付属していて一見イヤーピースには不自由しなさそうな機種をあえてのチョイス。どう変化するのかを試した。

見た目はオールブラックのAir Pro 2との一体感が増す印象。違和感がない。

元々クリアーで高解像度だったAir Pro 2の音質はAZLA SednaEarfit Crystalに交換することでより一層粒が細かいエッセンシャルな音質へと変化した。

音それぞれの豊かさや柔らかさと言えるような部分を垣間見えるほどに近い感覚で聴きとることができるように。特にLIVE音源系の楽曲だと、奏者のクセみたいなものにも気づけるほど鮮明さが増すイメージだ。

SednaEarfit Crystalを装着して再認識したけど、やっぱりAir Pro 2の底力はスゴイ

そして、このイヤーピース、すべり止め機能のないのがデメリットのうどん形状のイヤホンと相性が良い。どれだけ暴れても耳から落下しない自信を得られる。

さいごは超が付く人気を誇るSONY 「WF-1000XM4」。

レビュー記事「立体音響とLDAC対応のソニー「WF-1000XM4」を使い倒しての感想レビュー」でも、デフォルト付属の低反発イヤーピースが苦手だったと述べてるんだけど、それがSednaEarfit Crystalでどこまで僕の耳に収まってくれるのか、一番期待値の高い機種だった。

まず、比較的重量級に近いWF-1000XM4の重さを感じさせない安定した装着感を得ることができる。CP1025では得られなかった安定感。これならWF-1000XM4でジョギングも可能だ。

純正もCP1025でも左がL、右がMという組み合わせがベストだった僕はSednaEarfit Crystalでは両耳Lサイズでうまく装着することができた。

次いでしっかりとしたステムから大迫力かつ透き通った音色が内耳へと漏れなく流れ込んでくる印象。低音の情報量が増して高音もボーカルボイスも損なわれず高解像度なままでいる。

また、遮蔽性が増しアクティブノイズキャンセリングの性能も洗練された印象だ。

もう大袈裟に言ってまるで完全な宇宙空間だ。

ただ、一方で僕の個人的な感想としては遮蔽性が増したせいか内耳への圧迫感を感じた。フィットしすぎて空気が逃げ切れず内部圧が増してる印象だ。長時間の装着が難しい。

他のイヤホンでは感じられなかったことを加味すると僕の耳とWF-1000XM4との相性かもしれない。

「AZLA SednaEarfit Crystal for TWS」はズバリ買いか?

即買いレベル

僕自身、なんでもっとはやくに買っておかなかったんだろうと後悔するレベルに最高品質間違いなしの逸品。

  • イヤホン本来の音質の底上げ
  • アクティブノイズキャンセリング性能の向上
  • スポーツ時通常時のイヤホンの落下防止

ある程度の反発力と吸い付くような装着感はクセになるため、特に純正イヤーピースの柔らかさに違和感を感じる人水気の多い耳質の人にはおすすめだ。

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