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ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
ソニーの、いや完全ワイヤレスイヤホンとしては初となるLDACコーデックに対応し超高音質ハイレゾ音源対応と、優れたアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)などを実現したハイエンドモデル「WF-1000XM4」。
僕も咄嗟に予約購入をし既に現在まで、このイヤホンと生活を共にしている。
販売価格は33,000円。僕にとってはJBLのCLUB PRO+TWS以来の2万円越えハイエンド完全ワイヤレスイヤホンだ。
はじめに、この完全ワイヤレスイヤホンを冒頭で簡潔にまとめようと思ったのだけど、なかなかに難しい。
ただひとつ言えるのは、このイヤホンは、“完全ワイヤレスイヤホンというカテゴリーを完ぺきに近いものに押し上げている”ということだ。
ただ、気になる点もあることにはあった。
ということで、この記事では2021年6月25日にソニーマーケティング株式会社より発売された完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」を2か月間以上ビッチリ使用した使い心地や利便性、感想などを実機レビューしていく。
購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
- 粒の細かいヘッドホン並みの高解像度な音質
- ハイレゾ対応
- ハイレゾ非対応音源もハイレゾ並に高音質に変換できる
- 宇宙レベルに静かになるANC
- 「360 Reality Audio/立体音響」を体験できる数少ないデバイス
- 左右同時接続技術で遅延はほぼなし
- 付属のノイズアレーションイヤーピースは相性がある
- 本体が重くて長時間の装着がツライ
- デフォルトだとイヤホン側で音量調節ができない
スペックと特徴
- カラー:ブラック/ プラチナシルバー
- 形式:密閉、ダイナミック
- ドライバーユニット:6mm ドーム型
- 連続音楽再生時間(本体):最大8時間(NC ON)/ 12時間(NC OFF)
- 連続音楽再生時間(ケース込み):最大24時間(NC ON)/36時間(NC OFF)
- 満充電時間:1.5時間(5分間で60分分の急速充電対応)
- 質量:約7.3g (片耳)
- 防滴性能:IPX4相当
- Bluetooth規格:バージョン5.2(Class1)
- 対応コーデック:SBC,AAC,LDAC
- 伝送帯域:20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling) 20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHz sampling 990kbps)
参考:SONY公式サイト
連続再生時間はアクティブノイズキャンセリングONの状態で最大24時間(ケース込み)。アクティブノイズキャンセリングOFFの状態だと最大36時間使用できる。完全ワイヤレスイヤホンとしては必要十分の大容量バッテリーを積んでいる。
そんなWF-1000XM4が備え持つ主な特徴は以下、
- TWS初のLDAC対応機種
- 非ハイレゾ音源もハイレゾ級に変換できる
- 360 Reality Audio/立体音響に対応
- 業界最高クラスのアクティブノイズキャンセリング搭載
本機は、完全ワイヤレスイヤホンとしては初めてスマホとLDAC(エルダック)コーデックという通信方式で接続することができる。
LDACは、ソニーが開発した接続方式で従来のSBCコーデックに比べて最大3倍の音声データを伝送することができるコーデック。ワイヤレスでありながら大きなデータ量を誇る高品質音源(ハイレゾ)を楽しむことが可能となっている。
また、WF-1000XM4には「DSEE Extreme」という独自の機能を搭載していて、はやい話がハイレゾ音源でない楽曲もハイレゾ並の高音質で聴くことができるようになる。
本来、ハイレゾで音楽を楽しむためにはハイレゾに対応したオーディオと音源どちらも揃う必要がある。
そこでDSEE Extremeは、mp3やCD音質の(16bit)楽曲をアップスケーリング(最大24bitまで)し、ハイレゾ相当の音質に格上げしてくれる。
YouTube、Spotifyなどハイレゾ音源非対応のストリーミングサービスの楽曲もより高音質で聴くことができるということだ。個人的にはこの機能が本機の最大の魅力だと思っている。
のこりふたつ、「360 Reality Audio」「業界最高クラスのアクティブノイズキャンセリング」についてはのちほどレビューとともに解説する。
パッケージからスマート
これが開封前のWF-1000XM4。
昨今のプラゴミによる環境問題を考慮してオリジナルのブレンド再生紙を利用した独自のパッケージを採用している。また、ソニーは公式に今後プラスチック包装を全廃していく意向らしい。
ソニーは、環境中期目標「Green Management 2025」で設定している「新たに設計する小型製品のプラスチック包装材全廃」に向けて、今後も環境に配慮したパッケージに切り替えていきます。
SONY公式より抜粋
ソニー独自の「オリジナルブレンドマテリアル」は、製造時に使用する資源から廃棄時のリサイクルのしやすさに至るまで、一貫したサステナビリティを実現。WF-1000XM4のパッケージには、ラベルを除くすべてのパーツで、この「オリジナルブレンドマテリアル」を使用しています。
業界初となるプラゼロパッケージは、モナカのような外装から中身の包装もすべて紙。開封時には独特の高揚感を味わうことができる。
高級感あふれるQiワイヤレス充電対応ケース
デスクにあるだけでも圧倒的上質さをかもし出すWF-1000XM4の収納ケース。その上質さはまさにステータスと言っても過言ではない。
さらっとした質感と丸みを帯びた曲線が美しい。ただ“SONY”と書いてあるだけなのにこの高級感。
全体の重量は54.4g。
背面には充電用のUSB-Cポート。
5分で60分間使用できる急速充電にも対応していて、満充電時間は1.5時間。
ケースはQiワイヤレス充電に対応しているからケーブルを挿さずに充電することも出来る。デザインだけでなく仕様もスマートだ。
アプリ内の装着状態テストが便利
初めての完全ワイヤレスイヤホンに着手する人にもWF-1000XM4は優しい。というのも、アプリ内の装着状態テストを活用することで自分のイヤホン装着状態が正確なのかどうかを確かめることができる。
イヤホンを装着した状態でサウンドテストを行い、きちんと装着できているか、または最適なイヤーピースのサイズを知らせてくれる。フィット感の正解をしらない人には便利な機能だと思う。
そのほか、あとで解説する「360 Reality Audio」の設定からは、自分の耳を撮影して最適化するという機能もある。なかなか撮影が難しいので暇な時にやってみてほしい。
最高水準のアクティブノイズキャンセリング。自分だけの空間を一瞬で。
WF-1000XM4は、自称業界最高クラスのアクティブノイズキャンセリング機能を備えている。
業界最高クラス:完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2021年4月26日時点。ソニー調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る
SONY公式
旧モデルWF-1000XM3よりも更に優れた性能となっていて、低音域から高音域まで幅広い周波数のノイズを打ち消す仕様に進化している。
これまで僕が体験してきたANC搭載の完全ワイヤレスイヤホンの多くは低音域を中心に低減してきたけど、WF-1000XM4は低音だけでなく高音域までもしっかりと低減するということだ。
実際に真夏の屋外で使用してみたところ、一瞬でセミのうるさい鳴き声をはるか遠くまで飛ばしてくれた。感覚では10m先のセミの鳴き声が100m先から聞こえるようになったかんじだ。
つまり“70dB以上を誇るセミのノイズを半分以上の割合で低減している”ということになる。
一方で屋内では、もう宇宙にいるかのような静寂感を味わうことができる。扇風機や冷房の動作音、換気扇の回転音、人の歩行音、すべてが一瞬で消え去る。嫁からの「ご飯よー!!」も例外ではない。
また、本機の外観を見て気になってた人もいるかもしれないけど、この金色の丸いコレ、コレが風を検知すると風ノイズを低減する機能がある。
この機能はアプリ内アクティブノイズキャンセリングの項目からオンオフを切り替えることができる。
この機能があれば風が強い日も気にせず音楽に没頭することができる。
WF-1000XM4の肝心の音質についてレビューしていく。
正直言って、音質に関して本製品は敵なしの高音質となっていた。
優れたANC性能と密閉感、DSEE Extreme機能、LDACが相まって史上最高だ。文句のつけどころがない。
粒の細かい解像度な高音質でヘッドホン並みの没入感。
WF-1000XM4の音質をひとことで表すなら、もうイヤホンではなくヘッドホンだということ。大袈裟ではなくマジでそう思う。
曲全体の立体感、解像度、各音域のバランス、明瞭度、あらゆる面でこれまで体験したことのない高音質となっている。
音質チェックは、イコライザーをオフにしLDAC接続。再生はAmazon Prime Music HDでアクティブノイズキャンセリングONという環境で行った。
低音ベースの迫力は激しすぎず、でもただズンズン言うだけでなく色合いも聴き分けられるレベル。ボーカルボイスはサウンドに負けることなくきちんと頭上中央に陣取っていて、中音域は隠れることなく高音域は尖り気もなく聴いていて疲れたりしない。そんな具合。
もともとの遮蔽性能が優れていて雑音が入らないというのも要因として大きいスパイスになっている。相まって曲への没入感はまさにアクティブノイズキャンセリングヘッドホンのソレと同レベルだと言える。
もちろん、イコライザーもアプリを使って調節することもでき、調節ひとつで音質はガラッと変化する。
イコライザーオフ状態ではドンシャリ気味だった音質も、クリアーにすることも軽めにすることもボーカルボイスを強調することも可能だ。まぁこの辺は好みだね。
また、この高音質はLDACコーデックの恩恵というのも大いにあるだろう。こうなるとこれまでのAACコーデックやaptXコーデックのイヤホンには戻ることができなさそうだ。
LDACコーデックでの接続は高音質になる反面、接続の安定性に関してAACコーデックに劣る。ただ、実際には移動時にも音切れなどはほとんどなく利用することができた。
具体的には、利用5回に1回のタイミングで具合が悪い接続状態に陥った。ただ再接続を行うと問題は解決された。
ちなみにLDACコーデックはiPhoneでは利用することができない。Androidのなかでも対応している一部の機種限定の接続方式となっているから注意が必要だ。
WF-1000XM4とLDAC接続をするにはアプリから接続処理をする必要がある。初期状態ではAACコーデックでの接続となっている。
「360 Reality Audio/立体音響」を「deezer」で体験してみた
本機は完全ワイヤレスイヤホンでありながら360 Reality Audio/立体音響に対応している。ということで、さっそく体験してみた。
360 Reality Audioとは、ハイレゾの次に登場した最新のオーディオフォーマットで、対応しているヘッドホン(+Headphones Connectアプリ)とサービスを合わせることで利用することができる。
現在360 Reality Audioを配信しているサービスは数少ないけど、今回はなかでも日本人にとって一番使い勝手がいいと評判の「deezer」という海外の配信サービスアプリに登録してみた。
deezerには「deezer HIFI」「deezer 360」の2種類があって、立体音響に対応しているのは「deezer 360」のほうで、アプリも異なるので注意が必要だ。
で、肝心の音質はというと、たしかに今まで体験したことのない高音質サウンドだった。音場は通常のストリーミング再生よりも大幅に広がり、音ひとつひとつに間隔が生まれる。まさに上の図のような感覚が正しい。
これはもう唯一無二な最高音質。圧倒的臨場感だ。
奥行のある立体感を特に実感したのはLive音源シリーズ。アーティストの音声、バックサウンド、観客の歓声、箱内での反響音などそれぞれが目の前にイメージできるかのような感覚を味わうことができる。解像度も非常に高い。これはスゴイ。
「deezer」は通常1,470円の月額がかかるが、現在1カ月無料体験キャンペーンが実施されている。せっかく360 Reality Audio対応のWF-1000XM4を手に入れるなら、ぜひ一度体験しておくべきサービスだと思う。
ちなみに余談だけど、今回せっかくなので「deezer」をWF-1000XM4以外のヘッドホン・イヤホンでそれぞれ視聴してみた。WF-1000XM4ほどではないけど他の音楽配信サービスよりも立体的で高音質高解像度のサウンド体験ができた。
限りなく最高品質に近いWF-1000XM4でも完ぺきではない。あと一歩、最強には届いていない。それは当然だと思うけど、とりわけ僕とはちょっと相性が良くなかったと言える。
その理由を解説していく。
イヤーピースは相性があるという事実
WF-1000XM4には、独自のノイズアレーションイヤーピース(低反発素材)が付属しているんだけど、これが結構好き嫌いの分かれる独特のものとなっている。
独自開発ポリウレタンフォーム素材を使用することで高い遮音性と安定性を実現するという。実際、とても密の詰まった表面で内耳への着け心地は滑らかでいい。
ただ、なかなかどうして僕の耳にはフィットしなかった。質感がいいのは確実なんだけど、左耳にだけ大・中・小どれもがうまくハマらない。
実際に装着するとこんなかんじ。
一見フィットしているように見えるけど、体感だと浮いていてノイズアレーション性能は万全じゃあない。
どうしても浮いてしまって密閉感を味わえないという残念な結果に。
だから、僕はイヤピをサードパーティ製のもの(SpinFit CP1025)に変更した。
この薄くて柔らかいイヤーピースに変更したことでフィット感・密閉感は一気に増し増しになり、アクティブノイズキャンセリング性能も音質もグンと良くなる。
CP1025は本来AirPods Pro向けに開発されたイヤーピースだけど、WF-1000XM4など通常の完全ワイヤレスイヤホンにも装着できるから使い勝手がいい。CP360でも試してみたけど、浅めのCP1025のほうがWF-1000XM4との相性は良かった。
【追記】新たにAZLAのイヤーピース「SednaEarfit Crystal for TWS」を購入しWF-1000XM4に装着して使用したところ、SpinFitのイヤーピース以上に相性が良かった。
滑り止めの利いたシリコンを採用しているので、本体が重たいWF-1000XM4が耳にしっかりと固定される感があった。より耳の奥に挿入できて遮音性も増すのでお財布に余裕があるという人はコチラのほうがおすすめだ。
イヤホン本体が重たい
これは僕自身の耳筋が軟弱だからかもしれないけど、WF-1000XM4本体の重さがどうしても気に入らなかった。
というのも、WF-1000XM4はイヤホン片方だけで7.1gとなっている。
現時点で軽いイヤホンであれば4g程度なのに対して7.1gは倍近く重たいことになる。長時間の装着には向かない。
デフォルトだとイヤホン側で音量調節ができない
WF-1000XM4はデフォルト状態ではイヤホン側から音量調節ができない。
アプリ内でボタンの割り当てをカスタムすると音量調節も可能にはなるけど、かわりにANCと外音取り込み機能か再生/停止の割り当てを外す必要がある。
ほぼ完ぺきに近い完成度を誇っていながら、イヤホンに欠かせない音量調節がふつうに使えないというのはなんとも歯がゆい欠点と言える。
この記事では、SONYの最新完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」についてレビューしてきた。
見た目、装着感から各種機能面まで、33,000円という価格設定に見合ったハイクオリティなTWSとなっていた。
これがハイエンドの風格かと言わせんとばかりに多彩な便利機能が備わっている。
旧モデル同様、向こう2年は確実に通用する製品だろう。
買うなら中古を避けてAmazonや楽天など公式で購入すれば保証も受けられるしおすすめだ。
- 粒の細かいヘッドホン並みの高解像度な音質
- ハイレゾ対応
- ハイレゾ非対応音源もハイレゾ並に高音質に変換できる
- 宇宙レベルに静かになるANC
- 「360 Reality Audio/立体音響」を体験できる数少ないデバイス
- 左右同時接続技術で遅延はほぼなし
- 付属のノイズアレーションイヤーピースは相性がある
- 本体が重くて長時間の装着がツライ
- デフォルトだとイヤホン側で音量調節ができない
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