AVIOT初となるアクティブノイズキャンセリング機能搭載モデル「TE-D01m」

- 2種類のANC搭載
- 外音取り込み機能搭載
- 「aptX Adaptive」コーデック対応
- イヤホン単体でも最大10時間使用可能
本機は、より音楽に没入するために「パッシブノイズアイソレーション」「マイルドANC」2種類のノイズキャンセリング機能を搭載。
更には、ゲームや動画視聴の際に低遅延となるコーデック「aptX Adaptive」に対応し、それでいて最大10時間連続再生が可能と、申し分ない上等なスペックとなっています。
価格帯も、同じノイキャンイヤホンで有名なAppleのAirpods proに比べて半額以下と手を出しやすい金額ということもあって、購入してみました。

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国内オーディオビジュアルの最高権威、
VGPアワード2021にてワイヤレス大賞・金賞のW受賞を果たしたお墨付き製品なんですよ!
ということで、期待を込めてそんなAVIOT TE-D01mについて製品仕様をおさらいしたうえで実機に触れていきたいと思います。
INDEX
AVIOT「TE-D01m」概要
「TE-D01m」は、日本のAV機器メーカーAVIOTが2020年10月に発売した、メーカー初のアクティブノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。
販売価格はAmazonで12,375円(2021年1月14日現在)
カラーバリエーションは比較的多めで全5種類。

Qualcommの最新QCC3040プロセッサ搭載で、最大50時間の連続再生が可能なロングバッテリーとなっています。
また、本機はiPhoneなどのAACコーデックに加えてAndroid端末用コーデック「aptX Adaptive」に対応しており、より低遅延で動画やゲームなどを楽しむことができるようになっています。
▼aptX Adaptiveについては公式サイトで以下のように解説しています。
電波の混雑具合や⾳声のデータ量に応じて、転送ビットレートを可変させ、より⾼い接続安定性を実現しただけでなく、動画再⽣やゲームで⼒を発揮する低遅延性能をも併せ持つ新しいコーデック
AVIOT公式サイトより引用

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それでは、さっそく実機をみていきましょう!
BOWSによる「AVIOT TE-D01m」の評価と感想

3.5/5
僕自身初となるAVIOTイヤホンだったわけですが、音質は耳通りのよい軽快さでデザインにも上質さがありバランスの取れたTWSでした。
ただ、1万円超えという値段設定と芸能人起用のプロモーションの割には通信の不安定さやノイキャンレベルの弱さなどが目立ち、フィット感だけでは補えきれていないので個人的にはもう一歩頑張って欲しかったところ。買うか買わないかで迷うならEarFunのAir Proを買ったほうが満足度は高いかなと言えます。
長所
- バツグンのフィット感
- イヤホンだけで10時間も使えるロングバッテリー
- 外観が上品
- ポーチ付属はうれしい
短所
- 通信が安定しない時がしばしばある
- 重低音は弱め
- 価格設定が少し高い
AVIOT TE-D01mレビュー:外観と使い方


- イヤホン本体
- 専用イヤーピース
- USB Type-C充電ケーブル
- 取扱説明書
- 製品保証登録カード
- 持ち運び用ポーチ

ケースは丸みのあるぼてっとしたスクエアタイプ。蓋はツルっと、下部はサラッとした別々の素材を採用していて上品さがあります。

底面には技適認証。
正面 背面
フロントにはバッテリー残量がわかるLEDインジケーターと、反対側には充電用USB Type-Cポートがあります。
▼ケースLEDインジケーターの点灯パターンは以下です。

「○●●●」➡1~25%
「○○●●」➡25~50%
「○○○●」➡50~75%
「○○○○」➡75~100%

イヤホン本体はメッキとピアノブラックが交互に入ったメタル感のあるロックで上品なデザイン。
中央のメタル部がタッチセンサーとなっており、指でタッチするだけで操作が可能となっています。
▼TE-D01mの操作方法は以下です。
- Ⓛイヤホンの操作
- 2回タッチ➡音量-
- 3回タッチ➡音量+
- 長押し➡アンビエントマイクON・OFF
- Ⓡイヤホンの操作
- 2回タッチ➡次曲
- 3回タッチ➡前曲
- 長押し➡アクティブノイズキャンセリングON・OFF
- ⓁⓇ共通
- 1回タッチ➡再生/停止/受話/終了

本機は、日本人の耳に合うようエルゴノミクスデザインに設計されているので、ステム部が他のイヤホンよりもとんがりコーン並みに尖っていて、耳の奥までしっかりと入ってくれそう。

イヤーピースは低価格帯イヤホンとは違いソフトで浅いタイプのものが付属しています。

因みに、別売りのイヤーチップSpinFitのCP1025を装着したところ、フィット感は最高潮になりこれまでのイヤホン史上最強にフィット感の高いものとなったのでTE-D01mを買うならCP1025も同時購入をおすすめします。
AVIOT TE-D01mレビュー:ペアリングと接続の安定性

ペアリング方法
AVIOT TE-D01mは、他のTWS同様スマホなどのデバイスとペアリングをする際に初回のみ接続設定が必要です。
▼ペアリング方法は以下です。
- イヤホンをケースから取り出す
- スマホのBluetoothをONにする
- 接続可能なデバイスを検索する
- [AVIOT TE-D01m]を選択
- 接続完了!
次回以降はデバイスのBluetoothをONにしておけば、ケースからイヤホンを取り出すだけで自動的に接続が行われます。
接続の安定性
本機は、 Qualcommの最新左右同時接続技術「TrueWireless™️ Mirroring」を搭載しています。

TrueWireless™️ Mirroringというと、SoundPEATSのTrueAir2にも採用されている接続技術ですが、 左右のイヤホンでの通信の切り替えが非常に速いので再生中に音楽が途切れるといったストレスからは解放されます。
ただ、僕の個体だけなのかもしれないですが、割と通信が途切れることがあります。
音楽再生中にプツプツという音を鳴らして通信が途切れます。再ペアリングをおこなうと症状は消えますが、比較的ほかのメーカーの完全ワイヤレスイヤホンに比べると多いです。
1万円以上の価格帯イヤホンの中では史上最高に多いので、これに関しては結構残念なポイントです。
AVIOT TE-D01mレビュー:音質チェック

通常時
TE-D01mの音質は、中音域と高音域に強めなバランス型のイヤホンでした。
ボーカルボイスからピアノ、管楽器などの音質の伸びが良く初心者好みなサウンドで、EDMなども軽快に聴くことができます。
逆にベースドラムなどの重低音の迫力は弱めです。

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つまり、ドンシャリ好きにはちょっと向かない音質。
また、音の輪郭は太めで20,000円以上するJBLのCLUB Pro+ TWSのキレの良い高解像度音質に比べると全体的に若干こもり気味です。
ノイキャン時
本機のアクティブノイズキャンセリング、マイルドANCは正直おまけ程度のものとなっていました。
以前レビューした、優れたノイズキャンセリング機能を搭載したEarFunの「Air Pro」の遮音レベルを8、JBLの「CLUB PRO+ TWS」の遮音レベルが10だとすると本機の遮音レベルは5程度かなと。
とはいえ、ないよりはあったほうが音楽への没入感は段違いに増します。まさにマイルドANCですね。
ただ、ノイズキャンセリングONでなおかつ楽曲が再生されていない時にかすかにノイズが聴こえました。

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聴力検査の際に聴くようなほんとに小さなピーッという音です。
もちろん楽曲再生時には聴きとることはないですが…通信音みたいなものでしょうか、気になると気になります。
アンビエント時
アンビエントマイクは、外出時などに便利な機能で、イヤホンを装着していながら外音を聴きとることができるヒアスルー機能です。
こちらの性能も、ノイズキャンセリング機能同様、ないよりはあったほうがいいというレベルの品質で音楽再生には影響はありませんでした。
専用アプリ「SOUND XXX」でできること

AVIOT TE-D01mには12月中旬から専用スマホアプリ「SOUND XXX」が登場しました。
▼SOUND XXXは、以下から無料ダウンロードできます。

▼「SOUND XXX」で出来ることは以下です。
- タッチ操作の編集・変更
- イコライザーのカスタマイズ
- GPS捜索
- 外音取り込み機能の調整
タッチ操作の編集・変更
ボタン設定では、タッチボタンの操作内容の変更ができます。


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ボタン操作を自分好みに変更できるのはうれしいポイント
イコライザーのカスタマイズ
EQ設定では、イコライザーで音質を自分好みにカスタマイズすることができます。

予め用意された設定に切り替えることもでき、自分好みに完全カスタムすることもできます。

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個人的には、「Warm」が一番好みでしたよ
GPS捜索
GPSでは、TE-D01mとスマホを最後にペアリングした地点を地図で確認することができます。


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完全ワイヤレスイヤホンといえば、片方失うのが宿命みたいなものなので追跡できるとかなり重宝しますね!
外音取り込み機能の調整
外音取り込みモードでは、外音取り込み時の再生音の音量を調整することができます。


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外音を優先したいときに結構役だつ機能でした!
AVIOT TE-D01mレビュー:まとめ
この記事では、AVIOT初のノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01m」についてレビューしてきました。
日本では比較的人気の高いAVIOT製イヤホンの音質は、軽快で日本人の好みになっていることがわかりました。
とはいえ、ノイズキャンセリング性能はそこまで期待できないといった品質だったので、次回機種に期待したいなと思います。