EarFun「Air Pro3」レビュー。11mmDDで9,000円、有線イヤホン並みの低音を手に入れたコスパTWS

EarFun「Air Pro3」レビュー。11mmDDで有線イヤホン並みの低音を手に入れたコスパTWS[PR]

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この記事では、EarFunから新発売となる完全ワイヤレスイヤホン「Air Pro3」について、音質やデザイン、実用性などふまえて70本以上のイヤホンをレビューしてきたガジェットブロガー翁が実機レビューしていきます。

当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。

“「手頃=それなりの品質」な完全ワイヤレスイヤホン”が終わりを迎えました。

EarFunの最新完全ワイヤレスイヤホン「Air Pro3」がそれをやってのけたんです。

EarFunというと、過去僕がレビューしてきた「Air Pro」につづき「Air Pro2」や「Free Pro2」など、とにかく値段が手ごろな割に音質がバカみたいにいいのが魅力のオーディオブランド。

Free Pro2」に関しては、現在でもじゅうぶんいい音質といえるほどの実力機だけど、今回の新作「Air Pro3」はお値段ほぼ据え置きでさらにうえの高音質をいく逸品です。

11mmの大型ダイナミックドライバーを搭載し、有線イヤホン並みの低音としっかりとした高音質を実現。

さらには、強力なANCと間違いのない装着感。最大45時間ももつQi充電対応ケース。

刮目せよ、このTWSはアンダー1万円台最強ですよと。

さあ、はじめようか。

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EarFun
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この記事の著者

ネオジャパンデスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

EarFun「Air Pro3」概要と特徴

今回レビューするのは、完全ワイヤレスイヤホン群のなかでコスパにおいて無視はできないブランドEarFun(イヤーファン)の最新完全ワイヤレスイヤホン「Air Pro3」

主な特徴は、

  • 最先端QCC3071プロセッサ搭載
  • aptX Adaptiveコーデック・LE Audio対応
  • 43dBのノイズを低減するアクティブノイズキャンセリング機能搭載
  • マルチポイント接続対応
  • 最大45時間つかえるロングバッテリー
  • スマホ専用アプリ対応

aptX Adaptiveコーデックと11mmの大口径ドライバーの組み合わせによりLDACのようにハイレゾ音源の再生が可能となっています。

また、現在はまだ未対応だけど最新コーデックのLE Audioにも対応する予定とのこと。これが本機最大の魅力となります。

LE Audioについては、Bluetoothから公開されているレジュメを参考にしてください。

参考:LE Audioの概要(bluetooth.com)

アクティブノイズキャンセリングも数値的には-43dBのノイズ低減性能。

独自機能QuietSmart2.0搭載ということで、ここに関しては、これまでのEarFunの製品の品質ならしっかり公言どおりでしょう。

Bluetoothはバージョン5.3をサポート。マルチペアリングにも対応しているからテレワークやホームワークの際に便利ですよね。

ケースは最大45時間つかえるバッテリー容量と、Qiワイヤレス充電に対応して必要十分な機能性を持ってます。

さらには、最近導入しだしたスマホアプリへの対応も見逃すことはできません。

操作面や接続方法、イコライザーも自分ならではのものにカスタマイズできるのは、やっぱり楽しみ甲斐としては必要不可欠です。

販売価格は、予想を下回る8,990円。(Amazonでは、2月2日までは1,500円OFFのクーポンがつかえるようになっています)

Bluetooth5.3
対応コーデックSBC,AAC,aptX,aptX Adaptive,LE Audio(1月25日現在は未対応)
ドライバー11mmウールダイナミックドライバー
防水性能IPX5
低遅延モード55ms
販売価格8,990円

外観

これがAir Pro3のケース。

タテ50×ヨコ60×厚さ31mm。

Qi充電は底面で対応しています。

SOUNDPEATS「Capsule3 Pro」のケースにくらべてタテヨコは小さく気持ち厚いようです。

開け閉めはチープなパカパカ式。

Soundcore Liberty Air 2 Proのケースみたくスライド式だとプレミアム感があっていいかんじです。

イヤホンはスティックタイプでハウジング部の丸い部分がタッチセンサー部になっています。

EarFun「Air Pro3」を実際につかってみた

EarFun「Air Pro3」を実際につかってみた

Air Pro3は現在こそLEAudioには対応していないけど、aptXには対応しているから今回はPixel7に接続して視聴してみました。

接続方法は、これまでの完全ワイヤレスイヤホンと変わらず、スマホのBluetoothをオンにしてからAir Pro3のケースを開け、新規デバイスから[EarFun Air Pro3]を選択するだけ。

iPhoneはざんねんながらaptXコーデックには対応していないので、下位のAACコーデックでの接続となります。

有線イヤホン並みの高音質(とくに低音)

Air Pro3の音質は、冒頭でも述べたようにとにかく低音の深さにおどろくレベルの仕上がり

それはもう、有線イヤホンのソレ

最近僕はTWS(完全ワイヤレスイヤホン)よりIEM(インイヤーモニター=有線イヤホン)のほうがレビューが増えてきているから言えるんだけど、Air Pro3の深みとパンチの破壊力は1万円台のIEMと変わりないレベルです。

ただ力強いだけじゃなくてきちんと音程を再現しているから、サブベースなんかも心地よく聴くことができます。

低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンではおろそかになりがちな中音域もしっかりと主張があり、ボーカルと楽器との分離具合もほどよくちょうどいいです。

粗末なイヤホンだと、ボーカルが歌っているときはバックの楽器音が隠れてしまうんですが、Air Pro3は楽器音も隠れることなく同じ力量で流れ込んでくるから違和感がありません。

さすが中音につよいEarFunといったところ。8,000円台でここまでの音質はすごいです。

唯一気になったとすれば、着色にあると思います。

Air Pro3は、有線イヤホン並みとはいえやっぱり完全ワイヤレスイヤホン。再現できてない音もあるし原音に忠実なタイプの音質ではありません。

全体的に若干ハウジングというかエコーっぽい伸びが補強のようなカタチで着色されています。

歯切れが悪いというか、キレがないというか、ボワンとするかんじ。

原音にちかいサウンドを求めるひとにとっては気になるポイントと言えます。

ただ、個人的に原音を求めるならゼンハイザーのIE100 Proあたりを別途購入して、Air Pro3は外出時用のリスニングイヤホンとして使い分けるのがベストだと思います。

スマホアプリでイコライザーカスタムが可能

最近やっとEarFunもスマホアプリを導入しだして、Air Pro3もイコライザーを好みにカスタマイズすることができます。

デフォルトでは低音フォーカスのサウンドですが、イコライザーで中音・高音を強化すればまたまったく違った一面を楽しむことができます。

個人的には有線イヤホンのようになめらかなU字のサウンドが心地よかったです。

操作内容も同アプリ内でカスタマイズできるので、使い勝手を変更したい人はアプリをいじり倒してみてほしいです。

違和感のない快適な装着感

Air Pro3の装着感は、ANCを最大限に活かせられそうなレベルに密閉性の高い快適なものでした。

なめらかにスルっと耳に差し込むことができます。

ステムがかなり短めで耳の奥までハウジング部がしっかり挿入できるタイプ。

これまでに似た形状でいうと、Ankerの「Soundcore Liberty Air 2 Pro」とかSOUNDPEATSの「Air3 Pro」とよく似ています。

ANCはしっかりとノイズ低減

最大45dBのノイズを低減するAir Pro3のANCは、期待どおりの性能でした。

電車・車の多い大通り・駅・コンビニ・部屋あらゆる場所でしっかりと静寂を得ることができます。

「ANCといえばこのくらいはほしい」というニーズをしっかり抑えて騒音から会話音まですっとかき消して音楽に没入させてくれます。

ANC・外音取込機能の切り替え方法

ANCオンオフの切り替えはLイヤホンのマルチボタンを3秒ほど長押ししてANC→外音取込→OFFといった流れで操作することができます。

LEAudioは今後のアプデで対応予定

次世代コーデックとなるLE Audioは、対応しているスマホと接続することができるとのことだけど、現在はまだ対応していません。

今後、追ってアプデで対応するとのこと。

1万円以下でこういった最先端技術を取り入れようとしてくれるところはやっぱり勢いのあるメーカーならではの魅力です。

純日本企業もがんばってほしいものです。

EarFun「Air Pro3」のデメリットな部分

ここまでかなり高評価なAir Pro3も言うてアンダー1万円の製品。足りない部分もいくつかはありました。

ここでは、個人的にAir Pro3に思うデメリット箇所を紹介しておきましょう。

脱着検出センサーは非搭載(モウマンタイでしょ)

これまでAirシリーズには搭載されていたイヤホンを耳から外したり装着した際に再生中の音楽が自動で停止/再生する脱着検出センサーが、Air Pro3から非搭載となっています。

個人的にはあってもなくてもいい機能ですが、この機能が欠かせないひとにはざんねんなポイントかもしれません。

カラーがブラック一色

EarFunって、過去製品もカラー展開が主にブラックのみで、シンプルなものが多いんです。

ブラック自体はニーズがいちばん多いだろうから売り手としては間違いないんでしょうけど、僕としてはEarFunはイエローのイメージがつよいんですよね。

だから、個人的には挿し色イエローのイヤーピースとか、ワンポイントでロゴにイエローいれるとかビジュアル面であと一歩主張してもいいと思います。

アプリがまだまだ使いづらい

正直、スマホアプリが使いづらいです。

スマホとAir Pro3をしっかりと接続しているにもかかわらずアプリでは表示されないということが頻繁にありました。

イコライザーに関しても、AnkerやSOUNDPEATSのように好みにあわせてのおまかせテンプレートイコライザーを用意してくれると初心者にもやさしいかなと思います。

導入が遅れたからか、アプリの使い勝手はまだまだ改善の余地があると思います。

EarFun「Air Pro3」はこんなひとにおすすめ

  • お値段以上クオリティを求めるひと
  • 5,000円台などの低価格完全ワイヤレスイヤホンからステップアップしたいひと
  • 間違いない音質を手に入れたいひと
  • Air Pro3が気になるよってひと全員

Air Pro3は、完全ワイヤレスイヤホンとしては1万円以下でバランスのとれた不満点のない製品だと思います。

特に音質に関しては値段以上確実の高音質です。

2023年はじまってまだ間もないけど、おそらくガジェットブロガーの多くが好印象を持ったTWSだろうから安心して第一候補に入れていいです。

正直、バッテリー劣化不可避な完全ワイヤレスイヤホンで3万円なんか払うよりAir Pro3のほうがガシガシ使えて必要十分です。

よっぽど音の解像度やシグネチャにこだわりがあるってひと以外は激推しします。

今後LE Audio対応予定という伏線もはってあるし。

EarFun「Air Pro3」レビューまとめ

ということで、今回はEarFunの最新完全ワイヤレスイヤホン「Air Pro3」について実機レビューしてきました。

45時間もつバッテリーにワイヤレス充電対応のケース。

必要十分なANCに11mmの大口径ドライバーとaptX Adaptivbeによるハイファイサウンド。さらにはLE Audio対応も控えて伸びしろすら残す期待の1本です。

VGP 2023金賞も納得です。

メリット
  1. ハイレゾ音質aptX Adaptiveに対応
  2. 密閉性の高い快適な装着感
  3. マルチポイント対応
  4. お値段以上の高音質
デメリット
  1. 脱着検出センサー非搭載
  2. カラーは1色のみ
  3. スマホアプリの使い心地がよくない
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