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この記事では、LINSOULから提供してもらったBLON HBB Z300について音質やほかのイヤホンとの比較も踏まえながら80本以上のイヤホンに触れてきたガジェットブロガー翁が実機レビューしていきます。

当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
BLON HBB Z300は10mmのシリコンダイアフラムを搭載しフルメタルボディのシェルにドラゴンのイラストが印象的なインイヤーモニターです。
お値段4,690円。

またもやHBBコラボIEMということでクオリティが気になるところ。
実際のところはどうなのか、レビューしていきます。
さあ、はじめようか。



ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
※有線イヤホンを使ってみたいなと興味があるひとは、まずは「有線イヤホン素人の僕が15本以上触れてみて分かった【初めての1本】におすすめな5選」を参考にしてみてください。

今回レビューするのは、BLON HBB「 Z300」
もはやおなじみとなった海外の有名イヤホンレビュアーHBBとBLONとのコラボイヤホンです。
BLON HBB Z300の主な特徴は以下です。
- 10mmシリコンダイナミックドライバーをシングルで搭載
- フルメタルシェル
- 豊かな低音と包容感のあるサウンドチューニング
- 4芯銀メッキ無酸素銅ケーブル採用
周波数応答:20Hz-20KHz
インピーダンス:28Ω
感度:115dB
ケーブル:0.78mm2pin QDCタイプ
HBBというとこのブログでも過去に「QKZ HBB Khan」や「RAPTGO HBB HOOK-X」などがありましたが、いずれも価格以上に音質が万人ウケしやすい“あからさまな高音質”でした。
ということでBLON HBB Z300の音質にも期待が持てます。
パッケージ
BLON HBB Z300のパッケージはこじんまりとしてはいるものの、意外にもイヤーピースが2種類と持ち運び用の巾着が付属しています。
アンダー5,000円で巾着が付属しているのは地味にポイントです。




ケーブル
BLON HBB Z300の付属ケーブルは、4芯の銀メッキ無酸素銅のQDCタイプを採用しています。
銅線カラーの編み込みタイプで取り回しのしやすさは可もなく不可もなくといった印象。
リケーブル可能なのでいざというときは交換ができるのも利点です。


外観
BLON HBB Z300のシェルは全面18金メッキの亜鉛合金でできています。
フェイスプレートにはドラゴンのイラストがプリントされていて、そこんところは好みの分かれるところかなと。
まあ、ぱっと見はドラゴンの絵は分かりづらいのでギリ許容範囲かな。
(爪痕だけのイラストとかのほうがまだ接しやすかった気がしないこともない)
ただこのプリント方式が微妙で、この手のプリントは結構傷に弱くて、気付いたら白塗り部分が剥げて最終的に何の絵かわからなくなる…なんてこともあり得ます。







BLON HBB Z300もエージングを100時間ほど施して使用しました。
音は言わずもがな開封直後硬めだったのがまろやかさを増したのでエージングは必須ですね。
低音重視のココロオドルあたたかいサウンド
- 低音:重たく深い丁寧な質感で量感も申し分なし
- 中音:心地よい粒立ちでボーカル含め低音より1歩近いかんじ。窮屈さはなく聴きやすい
- 高音:エレキなどが伸びが良くいいかんじの控えめ。刺さるかんじは全くないのがよき
BLON HBB Z300はなんとも絶妙な粒立ちのよさが特徴のサウンドをもつIEMです。
ダイナミックと繊細さを併せ持ってるといった印象。
低音>>>高音>中音なゆるやかなU字の曲線で、スピード感というよりもウォーマーで柔らかいまろやかで聴きやすいタイプの音質です。
顕著に目立つのは低音の深さと重厚感ですね。コレはいいかんじ。
サブベースやヴァイオリンなど弦楽器と特に相性がよく弦1本1本をイメージングできるほどには解像度がたかく聞き取れます。
中音はシャープで解像度が高いけどざらっとした質感で、UB40の『Can’t Help Falling In Love』を聴くとよくわかります。トランペットの空気感がすごく独特で心地いいです。
音場と定位感などについて

BLON HBB Z300の音像や音場についての感想は以下です。
- 音場(サウンドステージ):空気感はよくそれなりに広いけど値段相応
- 音像定位:各楽器の場所のイメージングは難しいけどボーカルの邪魔をしてはいない
- 分離感:しっかり分離はできていて立体感を味わえる
- ゲーム用途:左右前後は聞き分けられるけど斜め方向に若干弱い印象
ボーカルがそこまで近くはなく、低音がいちばん手前にあるBLON HBB Z300は独特の感触を味わわせてくれます。
分離感は優れていて立体感はしっかり感じられますが場所のイメージングまでは難しい印象。
でも音場はやや広めなのでバランスは良さげなんですよね。
もともと分離感が顕著で定位を判別しやすい90年代ポップスなどを聴くといちばん魅力を発揮できているように感じます。
Stingの『Englishman in NewYork』とかDidoの『Thank you』とか。
おすすめのイヤーピースはSpinFit「CP100+」
BLON HBB Z300と相性がよかったイヤーピースはSpinFitのCP100+です。
低価格イヤホンに対しては定番ともいえる、手頃だけどSpinFitらしい耳奥にフィットする形状のイヤーピースですね。

翁のおすすめ!
TRIPOWIN「PICCOLO」との比較
- 低音の重低音と迫力、解像度すべてにおいてややBLON HBB Z300のほうが優れている
- パーカッションのインパクトはPICCOLOのほうがスピード感があってよき
- ボーカルの聴きとりやすさはPICCOLOのほうがいい

価格も変わらないし難しいな…でも低音の迫力は圧倒的にBLON HBB Z300は心地いいんだよなぁ
レビューはこちら
KZ「DQ6」との比較
- 低音の迫力は互角。解像度はBLON HBB Z300のほうがたかい
- 分離感はDQ6のほうが優れている
- 音場はBLON HBB Z300のほうが広い
- DQ6のほうがやや中音に粗さが目立つ

全体的に解像度はBLON HBB Z300のほうがいいんだけどね、ダイナミックさではDQ6は負けず劣らずでコスパいいわ
レビューはこちら
Kiwi Ears「Cadenza」との比較
- 低音の迫力と解像度は僅差でBLON HBB Z300のほうが優れている
- 高音の明瞭度が若干Cadenzaのほうがたかい
- ボーカルの聴きとりやすさはCadenzaのほうが優れている

ここも難しい選択…ボーカルの聴きとりやすさで決めるといいかも
レビューはこちら

- レトロポップスと相性がいいソフトでウォーマーなサウンド
- ズンズン響く重たい低音域
- ジュエリー感のあるお上品なビルドデザイン
- 価格以上に広めの音場
- 中音にやや粗さが目立つ
- ボーカルの聴きとりやすさがあと一歩ほしい
ということで、今回はBLON HBB Z300について実機レビューしてきました。
ややボーカル出力が物足りない印象ですが、粒立ちのよさがある意味レトロ感を感じさせるIEMとなっていました。
HBBとのコラボということで、HOOK-Xをダウングレードしたような似た感じをおぼえました。
低音ベースのゆるやかなU字の曲線で、ソフトでウォーマーな瑞々しさのあるサウンドだったので長時間聴けば聞くほど不思議とテンションが上がる心地よさがあります。
分離感と定位を聞き分けやすい90年代のポップスや80年代レトロ楽曲を聴く人にはいいと思います。

