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この記事では、LINSOULより提供してもらったTRIPOWINのインイヤーモニター「PICCOLO」について、音質や外観の印象など80本以上のイヤホンに触れてきたガジェットブロガー翁が実機レビューしていきます。
当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
TRIPOWIN「PICCOLO」は、11mmのデュアルキャビティLCPダイナミックドライバーを搭載したリケーブル可能なIEMです。
お値段4,650円。
かなりリアルなボーカルと優れた分離感をもつこのイヤホンのサウンドは同価格帯のなかでも突出していました。
超パワフル。そしてファッショナブル。
セル編のピッコロそのものです。魔空包囲弾より広範囲な音場と、激烈光弾より粒の細かい解像度。
…さあ、はじめようか。
ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
※有線イヤホンを使ってみたいなと興味があるひとは、まずは「有線イヤホン素人の僕が15本以上触れてみて分かった【初めての1本】におすすめな5選」を参考にしてみてください。
今回レビューするのは、中国はTRIPOWIN(トリポウィン)のインイヤーモニター「PICCOLO(ピッコロ)」
TRIPOWINというと、以前レビューした「Rhombus」とおなじブランドですね。
あれも、クールなビジュアルとキレのいいサウンドが特徴的な良品IEMでしたが、PICCOLOは1DDでより安価なモデルとなっています。
レビューはこちら
第3世代の液晶ポリマー(LCP)ダイアフラムを採用した最新式のダイナミックドライバーを搭載し、色付けのないモニターサウンドを実現しているそうです。
第3世代LCPダイアフラムに関するTRIPOWINからの解説を引用すると以下です。
従来、LCP振動板は過渡速度が速いという理由で好まれていましたが、解像力が低く、高音のシビレがきついという問題がありました。最新世代のLCP振動板は、同じ密度を保ちながら、厚さ数十マイクロメートルの薄型化を実現しました。これにより、全高調波歪みを抑えながら、振動板の応答性をさらに向上させました。これにより、高音域のハーシュネスを取り除きながら、優れた高音域の伸びを効果的に実現しています。
LINSOUL TRIPOWIN PICCOLO製品ページより
要は従来のLCPの問題点を解決したから音質に自信あるで!って話だな!?
周波数応答:不明
インピーダンス:31Ω
感度:106dB±3dB
ケーブル:0.78mm2pin qdcタイプ
パッケージ
ケーブル
PICCOLOのケーブルは鮮やかなピンク色の編み込みタイプでQDCケーブルとなっています。
歪みのすくない高純度の銅製ケーブルだそうです。
ピンクキレイだけどシェルにあってない気がしない?
外観
PICCOLOのシェルはフルメタル仕様でフェイスプレートには現代モダンアートみたいな模様が彫られています。
(ブラックはマットブラックで火山岩みたいなカッコよさがある)
特段、人間工学の基づいたような特殊な形状はしておらずいたってふつうのカナル型形状です。
ここからは、実際にTRIPOWIN PICCOLOをつかってみての使用感をレビューしていきます。
プレーヤー:Pixel7(DAC経由)、Shanling M0Pro
DAC:iBasso DC04Pro、Shanling M0Pro
一応PICCOLOもエージングを100時間ほど施したうえで視聴しました。
結果、中音と高音に目立っていたバリがついたような粗さが消えたので、PICCOLOもエージングは必要なイヤホンということになります。
また、31Ωで感度106dBなのでDACなしでも一応きちんと使えます。
あったほうがキレイに聴こえるけど。
リアルで近いボーカルが魅力的なニュートラルサウンド
- 低音:ややインパクト力に欠ける印象だけど解像度はかなりたかく重厚感はしっかりとありパンチは利いている
- 中音:解像度はたかくボーカルを含めしっかり視聴があり、楽器音との分離感もすさまじい
- 高音:やや煌びやかが足りてないかんじ。ただし女性ボーカルはかなり心地いい
TRIPOWIN PICCOLOは、ボーカルが特に近くに感じられるニュートラルな音質でした。
全体をとおして寒色よりのサウンドで長時間の視聴に向いているように感じます。
中音がメインで最も前に出ている印象で、低音は無駄な伸びもなく再現度重視といったかんじ。
高音の主張はやや控えめですがこれもまた原音忠実ですね。
1万円のIEMと比較しても引けを取らないメリハリと解像度と圧力を持っています。特にDACを経由させるともはや違いはわからないレベル。
音場と定位感
- 音場(サウンドステージ):後ろ方向に広がっていてやや狭い
- 音像定位:同価格帯ではトップクラス。ボーカルはかなり近く楽器音はそれぞれ位置をイメージしやすい
- 分離感:はっきりと分離していてライブを聴いているような迫力
- ゲーム用途:ふつうに使える。FPSでも臨場感を感じられるレベル
PICCOLOを魅力的にするのは、優れた分離感です。
90年代の楽曲などを聴くと特にわかるんですが、ボーカルと楽器音のなかでも各楽器の音像が明確に分離されていてまさしく3Dなサウンド。
あわせてボーカルの位置はかなり近いので、まじでライブを生で聴いているような感覚に陥ることに驚くと思います。
おすすめのイヤーピースは
PICCOLOはAZLA SednaEarfit MAXが相性がいいです。
PICCOLOのシェルはフルメタルで重たく耳への負担もおおきいので痒みがおきにくいSednaEarfit MAXであれば耳への負担を抑えつつ音質を劣化させずに利用できます。
レビューはこちら
Kiwi Ears「Cadenza」との比較
- Cadenzaのほうがボーカルが少し遠い
- 低音の迫力と解像度はPICCOLOのほうが強力
- Cadenzaの音質は柔らかく暖か、PICCOLOのほうが硬く輪郭が細い
聴き比べて分かるレベルで似てるイヤホン同士だけどかすかにPICCOLOのほうがキレがよくて美しい音だね
レビューはこちら
TRI「StarRiver」との比較
- かすかに解像度はPICCOLOのほうが上
- 耳への装着感はStarRiverのほうがいい
- 高音はPICCOLOのほうがしっかり主張があって聞こえがいい
番狂わせっぽいけど、StarRiverは音質変化スイッチ搭載だから一概には言えない
レビューはこちら
TINHIFI「C3」との比較
- 楽器音とボーカルとの分離感はPICCOLOのほうがはっきりしている
- 低音の迫力や重たさなど力量はC2のほうが上
- 音場はPICCOLOのほうが広い
値段的にはC2のほうが互角だけど、PICCOLOのほうが満足度は断然高いね!
レビューはこちら
- アートのような雰囲気をはなつビルドデザイン
- ボーカルが自分だけに歌っているようにかんじるリアルさと近さ
- 生のライブを聴いているかのような臨場感のある分離感
- 無駄な着色のないニュートラルなサウンド
- 低音、高音の主張がやや控えめ(高音ボーカルは除く)
はい、ということで今回はTRIPOWINのインイヤーモニター「PICCOLO」について実機レビューしてきました。
11mmの第3世代の最新LCPダイアフラムダイナミックドライバーを搭載し、ボーカル重視で解像度に長けたニュートラルなサウンドを提供してくれたTRIPOWIN PICCOLO。
1万円台にも匹敵する実力をもつたしかなIEMでした。
リアルで近い位置にくるボーカル、立体感のある優れた分離感の2点が特徴なので、
無駄な力強さとか着色がないサウンド(オーケストラ系やバンド系、ASMR)を好むひとにはもってこいなイヤホンだと思います。
ビジュアル的にもファッショナブルだし、個人的には愛用していきたい1本です。(BKのほうがいいけど…)