KZ「ZS10 Pro 2」レビュー。9,000円台4BA+1DDチューニングスイッチ搭載HVイヤホン

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KZからあらたに「ZS10 Pro 2」が登場したということで提供してもらいました。

ドライバー構成は31736バランスドアーマーチュアドライバー4基+10mmダイナミックドライバー1基のいわゆるHV(ハイブリッド)タイプのイヤホンです。

これまでのKZっぽいサウンドを良くも悪くも覆すようなサウンドに仕上がってましたよ。まあ僕自身KZ歴そんなに深くないけど、逆にいうとそんな僕には親しみやすかったと言えますね。

さあ、はじめようか。

KZ ZS10 Pro 2
低音
 (4)
中音
 (3.5)
高音
 (3.5)
臨場感
 (4)
解像度
 (3.5)
デザイン性
 (3.5)
総合評価
 (4)
この記事の著者

ネオジャパンデスクセットアッパー

翁(おきな)

オッキーナ

プロフィール

ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

この記事は、メーカーからの提供品を基に実機レビューしていきます。

KZ「ZS10 Pro 2」の特徴と外観

特徴

  • 10mmスーパーリニア内部磁気ダイナミックドライバー搭載
  • デュアル31736バランスドアーマーチュアドライバー搭載
  • チューニングスイッチ搭載
  • 全く新しい電子クロスオーバー回路を採用

本機の特徴的なポイントは、ダイナミックドライバーとバランスドアーマーチュアドライバーを搭載した構成にあります。

各音域を担当するドライバーが異なることで、鮮明で細かいディテールが期待できるうえに、独自最新のクロスオーバー回路を搭載することで統一感のあるサウンドを実現しています。

スペック

周波数帯域:20Hz-40KHz

インピーダンス:25Ω-28Ω

感度:108±3dB

ケーブル:0.78mm2pin

外観

CCA Rhapsodyとの見た目比較。ZS10 Pro 2のほうがひとまわり小さい

KZ「ZS10 Pro 2」を実際につかってみての感想

視聴環境

プレーヤー:Pixel8Pro(DAC経由)Nothing phone(2a)

DAC:iBasso DC03pro、Kiwi ears Allegro

イヤーピース:SpinFit W1AZLA SednaEarfitXELASTEC

ストリーミング:Amazon Music Unlimited

嫌味を感じさせない抜けのいいバランスのとれたサウンド

音の傾向
音場狭い
音場広い
寒色
暖色
迫力
繊細
楽器音
ボーカル
低音寄り
高音寄り

ZS10 Pro 2は、各音域目立ちすぎず凹みすぎずすこし暗めですがバランスのとれた滑らかで粒立ちがいいサウンドでした。(以下はスイッチALL OFFの状態の音質評価となります)

低音は丸みがあり暖かみがあってバスドラムは主張がつよくはありませんがベースラインは把握しやすいです。

中音は標準的で、低音と高音に比べるとすこし凹んでます。籠らずボーカルも近くていいですよ!コーラスでも混雑してなくてハーモニアスで気持ちいい。

高音は透明感があってピアノなど鍵盤楽器は爽やか鮮やかな質感、トロピカルな感じですね。

たとえば、Mrs.GREEN APPLEの『ライラック』で表現すると、ボーカルと楽器の分離も明確で、合間にはいるシンセサイザー的な高音が煌びやかで爽快感はしっかり表現できてます。奥行があって情報量も多いので気持ちがいいです。

ギターとドラムの掛け合いの部分もごちゃつかず鮮やか。終盤4分8秒あたりからのコーラス部分のレイヤー感はもう鳥肌たつくらい気持ちいい質感です。

また、KZ ZS10 Pro 2には音質変更スイッチが搭載されていることを忘れてはいけません。スイッチひとつで音質を調整できる便利なギミックです。

実際に試したパターンとその印象が以下のとおりです。

オフ/オフ/オフ/オフ標準高音はすこし煌びやかで低音は肉薄な印象
オン/オフ/オフ/オフ低周波レベル1キックドラムの主張が1歩増してすこし迫力が出る
オン/オン/オフ/オフ低周波レベル2キックと高域以上に主張しだしベースラインが把握できるようになる
オン/オン/オン/オフ低周波レベル3キックとベースラインが高域以上に主張してくる
オフ/オフ/オフ/オン高域をレベル1低減高音が滑らかになりキックドラムの主張が少し増す
オン/オン/オン/オン低周波レベル3の高域をレベル1低減重低音中心のサウンドになる

標準(ALL OFF)状態→低音ブースト(ALL ON)にすると顕著に音質の傾向が変わるので飽きないですね。

リケーブルで聴いてみた

ZS10 Pro 2付属のケーブルは、なんかチープなかんじのものだったので試しにリケーブルしてみました。

試したのは、TRIPOWINのSirene。極細高純度の無酸素銅を128本採用した比較的安価なケーブルです。

控えめだった低音がグッと情報量多めになって迫力も増しましたね。

ボーカルと楽器音の分離具合もよりメリハリがついた気がします。ヴァイオリンの音もはっきりするし、Mrs.GREEN APPLEの『ライラック』断然こっちのほうがいい音になりますね。

おすすめのイヤーピース

KZ ZS10 Pro 2には低反発イヤーピースが付属しているので、たいがいのひとはコレだけで満足できるとは思いますが、僕みたいにジュル耳のひとには向かないので、別途イヤーピースは手配したほうがいいです。

個人的には有線無線どちらもつかえるSpinFitのOMNIがあればモウマンタイかなと。

レビューはこちら

KZ「ZS10 Pro 2」はこんなひとにおすすめ

  • 音の傾向をこまめに変更して味変を楽しみたいひと
  • 強烈なドンシャリよりは聴きやすいバランスのとれたサウンドが好きだというひと
  • 2~3,000円台の低価格イヤホンからレベルアップしたいと思っているひと

音質変更スイッチ搭載のおかげで、さっぱりとしたサウンドから重低音ずっしりのサウンドまでコレ1本で味わえるのが最大の魅力ですね。

価格的にCCA Rhapsodyとまるかぶりなので個人的にはRhapsodyも推したいところですが、KZ ZS10 Pro 2のほうが本体サイズが圧倒的に小さいので実用的なのは後者、高音の透明感を求めるならCCA Rhapsodyといったところでしょうか。

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KZ「ZS10 Pro 2」レビューまとめ

メリット
デメリット
  • バランスのとれた高音質サウンド
  • チューニングスイッチによるカンタン音質変化が楽しめる
  • ケーブルの交換ができる
  • 比較的値が張る

ということで今回はKZの最新IEM「ZS10 Pro 2」について実機レビューしてきました。

バランスのいい尖りのないサウンドは、従来のKZイヤホンっぽくない置きにいったサウンドっぽいですが、チューニングスイッチが機能することで面白みを付与できていてあり。

9,000円台とやや高価ではありますが、ZSTXZVXなどにはない豊かなサウンドが味わえるのは間違いないですね。

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