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TINHIFI「P1 MAX」がグレードアップして「P1 MAX Ⅱ」として登場したということで同社より提供してもらいました。

奥行のある立体フェイスプレートと片側3.8gと軽いシェル。
14.2mmの平面駆動ドライバーが放つ分離感にすぐれたサウンドがすべてのストレスや悩みから遠ざけてくれます。
さあ、はじめようか。

ネオジャパンデスクセットアッパー
翁(おきな)
オッキーナ
ガジェットが好きな36歳/ ブロガー歴7年/ レビュー数330品以上(うちイヤホン180種類以上)/ Xフォロワー数5,100人突破/ YouTubeチャンネル開設(奮闘中…)/ 【ネオジャパンデスクセットアッパー】と称して日本みのある独自のデスク環境を構築中/ 普段はサラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
この記事は、メーカーからの提供品を基に実機レビューしていきます。

特徴
P1 MAX Ⅱの特徴は以下のとおりです。
- 片側3.8gの軽量設計シェル
- 14.2mm平面駆動ドライバー搭載
- デュアルN52磁気回路システムとデュアルチャンバー搭載
- 無酸素銅2本+メッキ銀2本→4本の銅銀混合編みこみケーブル採用
ドライバー:14.2mm平面駆動ドライバー
感度:98 dB
周波数帯域:10Hz-20KHz
インピーダンス:16Ω
定額パワー:5mW
マックスパワー:10mW
歪み率:3%1KHz 0.126V
コネクタタイプ:0.78mm2pin
プラグタイプ:3.5mmステレオプラグ
外観





プレーヤー:Pixel8Pro(DAC経由)
DAC:iBasso DC03pro、Kiwi ears Allegro
イヤーピース:SpinFit OMNI、AZLA SednaEarfitMAX
ストリーミング:Amazon Music Unlimited
分離感が気持ちいい滑らかであたたかいサウンド
P1 MAX Ⅱはすごく聴きやすいサウンドにまとまっています。平面駆動ドライバーらしく分離感がすばらしく歪みがなくパンチもある。ぜんたいてきに滑らかあたたかめにチューニングされています。
80年代や90年代の洋楽など、分離感が顕著なオールドミュージックと特に相性がいいイヤホンです。
例えば、ビリージョエルの『Uptown Girl』なんか聴くと、混雑することなくしっかり分離されていて各音が聞き分けられて盛り上がります。この分離具合と抜けのよさは平面駆動の醍醐味ですね!
ミッドベースも主張がされていて手拍子も空気感が伝わってきます。

TLCの『No Scrubs』などR&BやP.ディディ『I’ll Be Missing You(feat.Faith Evans,112)』などオールドヒップホップも沈み込む低音とボーカルとシンセサイザーの解像感の高さが際立ってムーディ。ぜひ聴いてみてほしい。
高音は明瞭で線が細く伸びがあって涼しげ。あたたかい深い低音と厚みのある中音域といい~具合に相まって一味ちがったドンシャリを味わえます。

もちろん、現代のサウンドも美しく出力してくれます。
Mrs.GREEN APPLEの『Dear』とかいいですよ~。ボーカルが粒立ちよくドライな質感でバスドラムの力強さがきちんとポジティブさを再現できています。
ボーカルはそんな至近距離ではないですね、すこし距離があります。その分音場は広く感じます。
旧モデルP1 MAXのサウンドを僕は知りませんが、ほかのひと達のP1 MAX Ⅱ構違うみたいですね。よりV字サウンドに、リスニングしやすい音質にリチューニングされているようです。


付属ケーブルが優秀(?!)
これは個人的な感覚のはなしになるんですが、P1 MAX Ⅱの純正ケーブルをほかのイヤホンに装着するとそのイヤホンの音質が顕著に向上することを発見しました。
つまりケーブルが優秀。

まず試したのが愛機CCA Rhapsody。高音がより明瞭になり低音に厚みが増し歪みが減った気がします。

つぎにJIALAI初のIEM「CARAT」
もともとリケーブルで音質がガラッと変わるタイプのイヤホンだとレビューしたんですが、P1 MAX Ⅱのケーブルに交換するともう完全体なんじゃってくらい高音の明瞭さと解像感とシャープさが増して最高だったんです。
ぜひ試してみてほしい。

だいたい僕のレビューしてきたイヤホンのケーブルって、交換しましょうねってクオリティのものが多いんですが、逆のパターンは初めてです。なんかうれしい。
サードパーティ製ケーブル買い漁りたくなりました。って話。
TINHIFI T5Sとの比較

まずはおなじTINHIFIのIEMで、個人的に満点評価を下した最強T5Sとの比較。
低音の迫力や情報量の多さ、高音の明瞭具合はほぼ互角。最もちがったのはハイハットやシェーカー楽器のシャリ感。T5Sは主張が強く曲全体に響く質感ですが、P1 MAX Ⅱは控えめというかキレがよくスピーディな印象です。シャリ感が控えめな分P1 MAX Ⅱのほうが曲全体を瑞々しく感じられるかもしれません。
≫TINHIFI T5Sレビュー。一聴から満点!鈍器で殴られるような低音と卓越した分離感をもつIEM
AFUL Explorerとの比較

もっとも最近レビューした一聴して感動のサウンドを感じられたAFULの最新作Explorerと比較してみました。
価格こそ差があるので比べるのはアレですが、ExplorerはよりV字のドンシャリ傾向でとくに高音の主張がつよく明るく爽やかなサウンドです。対してP1 MAX Ⅱはおとなしくまとまっていて高解像な低音寄り。ポジティブなサウンドを求めるなら断然Explorer。長時間じっくり楽しみたいならP1 MAX Ⅱというすみ分けでしょう。
Explorerやっぱいいわぁ。
≫AFUL「Explorer」レビュー。1DD+2BA構成3D空気圧バランス技術搭載全力でひとにおすすめしたいイヤホン

- 80年代~90年代のオールドミュージックをより高音質で楽しみたいひと
- クセのないバランスのとれたサウンドを楽しみたいひと
- 10,000円台のイヤホンからステップアップしたいひと
- 派手じゃないおしゃれなインイヤーモニターがほしいひと
評価自体は満点ではありませんが、要因としてケースが付属していなかったりと付属品の点で減点だっただけです。
音質だけでみれば間違いなくTINHIFI史上過去イチの音質をもったイヤホンです。T5Sよりもね。
このイヤホンを体感して不満を抱くひとはそういないでしょう。