JIALAI「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM

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リケーブルメーカーJIALAIから初の有線イヤホン「CARAT」が登場したということでお声かけいただき提供してもらいました。

正直僕はあまりリケーブルをするタイプじゃあないんですが、CARATはそんな僕ですらいろんなケーブルが欲しくなるほどリケーブルを楽しめちゃうほどリケーブルで色味を一変させるイヤホンとなっていました。

詳しくレビューしていきます。

さあ、はじめようか。

JIALAI CARAT
低音
 (3.5)
中音
 (4)
高音
 (4.5)
臨場感
 (4)
解像度
 (4)
デザイン性
 (5)
総合評価
 (4.5)
この記事の著者

ジャパニーズガジェットブロガー

おきな

プロフィール

ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ

※有線イヤホンを使ってみたいなと興味があるひとは、まずは「有線イヤホン素人の僕が15本以上触れてみて分かった【初めての1本】におすすめな5選」を参考にしてみてください。

JIALAI「CARAT」の概要

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM

今回レビューするCARATは、10mmのDLCチタンコート振動板を採用したシングルダイナミックドライバーイヤホンです。

5軸CNC加工技術を施したアルミニウム合金製シェルが特徴の高遮音性を備えた仕様となっています。

ケーブルは無酸素銅(OFC)の0.78mm2pinリケーブル仕様。

インピーダンスは32Ωで感度は106dB、周波数応答は10Hz-28KHz。

カラーは1色のみで価格は記事を書いているこの時点ではAmazon10,399円となっています。

パッケージ

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM

CARATは化粧箱から既に鏡面デザインでこだわりを感じさせます。

内容としては本体、ケーブルのほかに説明書とイヤーピースが3種類、レザーのハードケースまで付属しています。

1万円台としては申し分ない豪華さですよね。

外観

前面鏡面仕上げの軽量アルミニウム合金製のCARAT。さながらプロトタイプのアイアンマンみたいなシルエットで、ファッショナブルです。

サイズ感としては、Kiwi earsのCadenzaよりもさらに一回りほど小さく、日本人の耳にあいそうなミニマルさで、ほんとジュエリー感あるわぁ。

「指紋が目立つ」とか分かり切った部分はデメリットとしてあげない。鏡面なんやから指紋が目立つのは当然。

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM
JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM
(左から)Kiwi ears Orchestra Lite、JIALAI CARAT、Kiwi ears Cadenza
JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM
(左から)Kiwi ears Orchestra Lite、JIALAI CARAT、Kiwi ears Cadenza

JIALAI「CARAT」を実際に使ってみての感想

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM
視聴環境

プレーヤー:Pixel8Pro(DAC経由)

DAC:iBasso DC03pro、Kiwi ears Allegro

イヤーピース:SpinFit W1AZLA SednaEarfitXELASTEC

ストリーミング:Amazon Music Unlimited

透き通る高音とぜんたいを支える低音のバランスが最高

音の傾向
音場狭い
音場広い
寒色
暖色
迫力
繊細
楽器音
ボーカル
低音寄り
高音寄り

JIALAI CARATは、スピード感・はっきりとしたベースライン・強調された中高域が特徴の弱ドンシャリサウンドです。音像定位も比較的明確で音場も広く感じることができます。

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM

back numberとか宇多田ヒカル、flumpool、キマグレンとかすごく相性がいいです。

まず、低音は重厚な圧力というよりはムード演出を引き立てる音色寄りのサウンドです。これはバンド系楽曲を聴いたときにメリットでバスドラムとベースギターを明確に聞き分けることに向きます。輪郭はやや太めで全体を包み込みます。

中音はやや凹み気味ですが、ボーカルははっきり前面にでていて口の動きもイメージングすることができるくらいリアリティがあります。

そして、煌びやかさのある高音が楽曲に華やかさをプラスしています。金属シェルっぽさ全開でHZsoundのHeart mirror proを思い出します。裏声やトライアングル、シンセサイザーどれも明瞭にスカッと出力してきて神聖なサウンドに仕上げてくれます。

どの音域も反応がはやくスピード感もあるので、アップテンポな楽曲でも勢いをころさず再現してくれます。

翁(おきな)
翁(おきな)

Justin Timberlakeの『What Goes Around/Comes Around(360REALITY AUDIO)』なんか、もう最高の極み。透き通る裏声と包み込む怪しげなヴァイオリンのメロディが最高ですよ!知らないひとはぜひ聴いて!

中高域は楽曲によっては「さ行」「th」が刺さる感覚がありましたが、Kiwi earsのUSB DAC「Allegro」を経由するとぜんたいにシャープさとドライさが強まってその弱点も解消されたので、もし僕の言うとおり歯ぎしり感が気になったってひとは参考にしてみてください。

リケーブルで一変。音色がまったく変わる

冒頭でも書いたように、CARATはリケーブルの楽しさを実感できるほど音質を変化させるイヤホンです。

「リケーブルで音質がそんなに一変するなんて迷信だろ!?」って内心思っていましたが、撤回です。まったく変わる。

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM

まずさいしょに試したのは、TRIPOWINのSirene。これが僕はいちばん好き。

1芯あたり0.08mmの超極細高純度無酸素銅を4芯(計128本)編み合わせた銀メッキケーブルなんですがこれにリケーブルすると、低音の主張がグンと増し高音域の輪郭がさらに細くなり、音場がぐいーっと広がりました。定位もより明確になり、各音が立体的になり付属のケーブルよりも解像感も増しましたね。

CARATはもともと低音がすこしソフトめなので、低音ブンブン増強させたいってひとは最適ですね。


つぎに試したのは、おなじくTRIPOWINのMirage。こちらは超極細高純度無酸素銅線48本使用の30AWG銀メッキ仕様。

さきのSireneよりもさらに低音が増しハイハットなどが強調されるので完全なドンシャリサウンドに変化します。中音がやや出てくる印象で解像感は落ちるものの音場は逆にやや広がりをみせます。ちょっとクセがあるな…


さいごは、こちらもTRIPOWINの(リケーブルTRIPOWINしかもっとらん)Seraph。0.05mmの超極細高純度無酸素銅線を280本使用した28AWG銀メッキケーブルです。

ぜんたいの解像感が絶頂に増してサブベースが締まりバスドラムが迫力を増しますね。ノラ・ジョーンズの『Can You Believe』とか、マイケル・ブーブレの『Feeling Good』、サム・スミスの『Stay With Me』とかもうムーディで低音と高音のハーモニーが最高です。

ただシャリ感も絶頂になるのでロック系になると刺さる感じも増してるから好き嫌い激しくなるかも。これだけ4.4mmバランスジャックなので鳴らしやすいのは利点ですけど。

といった具合で、リケーブルでここまで顕著に音色を変化させるイヤホンは個人的には初ってくらい、CARATはリケーブルが楽しめるモノとなっていました。

JIALAI「CARAT」レビューまとめ

JIALA「CARAT」レビュー。10mmDLC振動板リケーブルが楽しくなるモード系IEM
メリット
デメリット
  • 小さく日本人の耳に収まりがいいサイズ感
  • シンプル鏡面仕上げのモードデザイン
  • 透明感のある高音中心サウンド
  • リケーブルで音色が大きな変化を楽しめる
  • お値段以上に付属品がオリジナリティがあって豪華
  • 付属ケーブルでは低音がやや弱いかも

ということで、今回はJIALAI初となるイヤホン「CARAT」について実機レビューしてきました。

価格としては1万円と手をだしやすくデザインもモードっぽさとミニマルさがあって、付属品もたくさんついてくるしサウンドも比較的どんな楽曲でもクリアーに聴けるっていう、女性とも相性がよさそうなイヤホンだなと。

ワンピースの上にレザージャケットに足元マーチンっていうファッションで耳元にCARATを付けてたら個人的にドンピシャ。

リケーブルで味変を楽しめるあたり、遊び甲斐のある1本だと思います。

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