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台湾のオーディオブランドXROUNDからMakuakeにてクラウドファンディングされ人気を博した完全ワイヤレスイヤホン「VOCA」を提供していただいたので、実機を基にどういった製品なのかレビューしていく。
当ブログの運営者、ガジェット大好き翁(おきな)@okinalogです。よろしくね。
「VOCA」は、業界初の独自新技術を搭載し音を聴くだけでなく会話をもクリアに伝えられるという1歩先の使い勝手を実現したフラッグシップモデルだ。
一般販売に先駆けて実機を1週間ほど使っているんだけど、
これ、すごいよ。
音質は有線イヤホン並みに高解像度で、自動調整機能ANCも外音取り込みも強力で快適。
連続再生時間も最大32時間と申し分ないバッテリー容量。
エンタメだけでなくテレワークとか仕事面でもがっつり活用できるレベルの仕上がりだった。
ということで、さっそくレビューしていこう。
さあ、はじめようか。
ジャパニーズガジェットブロガー
翁
おきな
ガジェットが大好きな34歳/ ブロガー歴5年/ レビュー数180品以上(うちイヤホン80種類)/ サラリーマン/ 4児の父/ “みんなといっしょ”が苦手なタイプ
今回レビューするのは、熟練の音響エンジニアや調律師など音響マニアによって立ち上げられた台湾のオーディオブランドXROUND(エックスラウンド)の完全ワイヤレスイヤホン「VOCA(ヴォカ)」
XROUNDというと、このブログで触れるのははじめてだね。
以前から見た目のカッコよさが印象的な「VERSA」とか、VGP2021金賞を受賞した「AERO Wireless」とか、ちらちらSNSで見かけて気にはなっていたブランドだったんだよね。
話がそれたけど、そんなXROUNDの新機種「VOCA」は、業界初の独自技術を搭載し圧倒的クリアな「聴こえる」と「伝わる」を体験できるハイレゾ対応フラッグシップモデルだ。
特徴は以下、
- ハイレゾ(LDAC接続)に対応
- 周囲の騒音レベルに応じて会話まで自動軽減するANC「Voice Chamber™ 」搭載
- 専用アプリ「MyTune」と連携し自分の耳に合ったイコライザーを自動作成できる
- マルチペアリング対応
Bluetoothは最新のバージョン5.3をサポート。
コーデックはiPhoneがメインのAACに加えてハイレゾに対応するLDAC、さらには低いビットレートでも高音質を実現するLE Audioにも対応している。
また、9mm径の金メッキコート仕様のダイナミックドライバーを搭載するなど、音質に並々ならないこだわりをみせるスペックとなっている。
専用アプリ「MyTune」では、操作の変更やANCの手動変更、マルチペアリング設定、テスト機能を備えた自動イコライザー作成も行うことができるようになっている。
型番 | XB01 |
Bluetooth | 5.3 |
対応コーデック | SBC,AAC,LDAC,LC3 |
ドライバー | 9mm金メッキコートドライバー |
再生周波数帯域 | 10-40,000Hz |
感度 | 95dB |
連続再生時間 | イヤホン単体:約9時間 ケース併用:約32時間 |
充電時間 | イヤホン・ケースともに1.5時間 (15分で1時間使用可能) Qiワイヤレス充電対応 |
防水性能 | IP55防塵防水 |
パッケージ
ケースは、(タテ)45.9×(ヨコ)64.8×(奥行)26.7mmとやや大きめ。
重さはケース本体全体で51.8g、イヤホン片方で5.5gと若干ヘビーウェイト。
また、VOCAには2種類のイヤーピースが付属する。
よくある台形状のBoom tipsと、溝の入ったComfot tipsだ。
Boom tipsは、低音にブーストがかかる印象で、重たい重低音を楽しみたいときにおすすめ。
Comfort tipsは、サウンドが若干抜けが良くなりボーカルボイスが際立つ。個人的には動画とか声に集中したいときにつかっている。
気分にあわせて2種類のイヤーピースを使い分けるとよりVOCAを深く知ることができるだろう。
ということで、さっそくXROUND VOCAを実際につかってみた感想をレビューしていく。
操作は快適
VOCAは、本体メタル部分がタッチセンサーになった操作方式を採用している。
音量+/受話・終了:Lイヤホン2回タップ
音量-/着信拒否:Lイヤホン3回タップ
ANC・外音取込・オフ/ミュート:LRどちらかを2秒間長押し(音楽再生時)
再生・停止/受話・終了:Rイヤホン2回タップ
音声アシスタント/ミュート:Rイヤホン3回タップ
1回のタップでは操作が設定されていないから、誤動作もなくて使いやすい。
そのうえ、アプリでは各操作内容をカスタマイズもできるから自由度も高くて優秀だ。
家でも外でもたしかなノイズキャンセリングを発揮
VOCAのノイズキャンセリングは、器用なタイプ。
周囲の音にあわせて強弱が自動で切り替わる機能が搭載されているから、屋内でも屋外でも常にほぼ一定の静けさを保ち続けることができる。
室内では、読書や事務作業にしっかりと集中できるだけの静けさを確保できる。
そこから一歩外に出れば、今度は歩いているなかでも車の走行音で出る重低音をスパッと断ち切り、風がつよいときには風切り音もピタッとかき消す。
といった具合。
ちなみに、数値でいうと最大45dBまでのノイズを低減できるみたいだ。
それだけでも十分だけど、アプリ「MyTune」を介すると手動で全4種類のANCを状況にあわせて使い分けることができる。
- 快適:逆位相の音を作り出しノイズを低減しつつ圧迫感を解消に保つモード
- 屋外:中音と低音に対するノイキャンを強化し車の走行音などを低減するモード
- 屋内:室内のエアコンや話し声などの騒音を低減するモード
- 風切り音防止モード:イヤホンに吹き付ける風の音を低減するモード
この手のANCはAnkerのSoundcore Liberty Air2 ProとかLiberty 3 Pro以来かな。
使い勝手がいい機能だ。
外音取り込み機能は
VOCAの外音取り込み機能の性能はかなり高水準な仕上がりだった。
もう、これはね、まるで補聴器。
自前の耳で聞くよりも近くに周囲の音を鮮明にききとることができる。
通常の外音取り込み機能に加えて、全3種類のモードを搭載していて優秀。
- 全ての外部音を取り込む:話し声・環境音すべて快適に聞こえる
- 話し声を取り込む:中周波をフォーカスして取り込み話し声を聞きやすくする
- 環境音を取り込む:中高周波をフォーカスして周囲の環境音を聞きやすくする
の3種類にくわえて、全体的な性能を向上させるブースト機能も備えている。
話し声モードはたしかに会話が聞き取りやすく、コンビニやスーパーのレジでもイヤホンをつけたままでぜんぜん会話ができるレベル。
ぶっちゃけそれ以外の外音取り込み機能はあまり必要性を感じないけど、環境音モードなら会話は聞こえにくくはなったので選択肢としてあるのはいい。
個人的にはブーストにしないくらいならイヤホンを耳から外すほうがはやく感じた。
人気のマルチペアリング機能搭載
VOCAは、2台のデバイスに同時接続ができるマルチペアリングを備えている。
これによって、たとえばPCで音楽を再生中にスマホに着信が入ったりしたときにイヤホンやスマホを操作することなく通話に移行することができる。
マルチペアリングの方法は、
- 片方(MyTuneアプリがインストールされているスマホ)のデバイスにまずペアリングする
- アプリでマルチペアリングをオンにする
- ケース中央のボタンを数秒長押し(LEDインジケーターがオレンジに点灯するまで)
- もう片方のデバイスとペアリングをする
という流れだ。
有線イヤホン顔負けの高解像度音質に思わず舌鼓
- プレーヤー:Pixel7
- ストリーミング:Amazon Music Unlimited
正直、VOCAの音質は有線イヤホンの領域に達していると個人的には思った。
というのも、先日から僕もIEM(インイヤーモニター)のレビューをしだしているんだけど、VOCAの音質(LDAC接続時)はそれに近いレベルで解像度がたかくて聴き心地がすごくよかった。
ボーカルも割と近場に感じるし、隠れがちな中音のコーラス系の音もしっかりと聴きとることができる。
情報量がかなり多いという表現が正しい。
強いて言えば、曲によってはパーカッションがぐしゃっと潰れたような、天井にぶつかっているようなピークのような感覚になるときがあった。
ちなみに、VOCAの音質は専用アプリ側で4種類味わうことができる。
- AAC接続時:低音が特に際立つ芯のあるドンシャリサウンド
- XROUND Liteサラウンド時(Level1):気持ち中音域が際立ち角の丸目なサウンド
- XROUND Liteサラウンド時(Level2):さらに中音域が際立ち滑らかで聴きやすいサウンド
- LDAC接続時:低音から中音高音まで全体的に高解像度なドンシャリサウンド
イコライザーカスタマイズで自分の耳にあった音質に変身
デフォルトのフラットなイコライザーでもかなり音質は高いと感じたVOCAだけど、スマホアプリ「MyTune」内機能のひとつ「TailorID™ 2.0」をつかうとさらに音が変わる。
数分のテストを実施すると、自動で自分に最適なイコライザーを算出してくれるというシステムだ。
イコライザーをどういじればいいか分からないってひとには、ひとつの指標として便利な機能だ。
深めのイヤーピースを付けるとケースに収納できない
せっかくのカナル型イヤホンなんだしと思いサードパーティ製のAZLA SednaEarfit XELASTECを試してみたんだけど、傘が高すぎてケースに収納することができなかった。
ちなみに、SpinFitのCP360とかAZLA SednaEarfit Crystal for TWSはOK。
装着感マシマシでもっと音が良くなる。
脱着検出センサーが敏感すぎるかもしれない
VOCAには、イヤホンを耳から外したり装着したときに音楽が一時停止したり再開する脱着検出機能が搭載されているんだけど、
これが結構敏感で、イヤホンを片方ケースにしまう数秒間のあいだに音楽が再開されたり忙しく騒いでた。
指がセンサー部に触ってしまっているせいだろうからこっちの責任ではあるんだろうけど、ここまで敏感なのも今までなかった。
まぁ、スマホアプリ側の設定で機能をオフにすることもできるからここは好き好きかな。
ということで、一般販売に先駆けてXROUNDのフラッグシップモデル「VOCA」について実機レビューしてきた。
ハイレゾ音質に対応するだけでなく、風切り音までシャットアウトするノイズキャンセリングに快適な外音取り込み機能。
さらには、それらをより強化したり、使い勝手をよくする専用スマホアプリの精巧さ。
ハードだけでなくソフトも含めて非常によくできた製品だった。
- 屋内屋外どこでも快適な静けさを得ることができる
- ハイレゾ音質の高解像度で上質なサウンドを楽しめる
- 数分の聴覚テストをするだけで自分の耳に最適な音質にカスタマイズできる
- ハンズフリーで耳から外せば音楽が止まって、つければ再開される
- PC+スマホなど2台同時に繋いだまま使い分けることができる。
- 傘の高いサードパーティ製イヤーピースはケースが閉まらないものがある
- 脱着検出センサーが敏感
記事執筆当初、Makuakeにてクラファン中だった本製品だけど、遂に一般販売が開始されたので、気になるひとはチェックしてみよう。