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Soundcoreの完全ワイヤレスイヤホン「Liberty 2 Pro」、人気の高いAnkerの高価格帯製品ということで気になっている人も多いのではないでしょうか。
とはいえこの製品が発売されたのは約1年前、進化の激しい完全ワイヤレスイヤホン界隈ということを考えると性能としてはもう古いんじゃないのかと不安も感じます。
ということで、この記事ではAnkerのSoundcore Liberty 2 Proは今でも良いと言える製品なのか、実態や性能について実機をレビューしていきます。
Anker Soundcore「Liberty 2 Pro」概要
グラミー賞を受賞した10名のプロデューサーやエンジニアが推奨する完全ワイヤレスイヤホン「Liberty 2 Pro」は、イヤホンをはじめ充電器やモバイルバッテリーを販売するAnkerのオーディオブランドSoundcoreの製品です。
形状 | カナル型 |
操作形式 | 物理ボタン式 |
ドライバー | 11mm バランスドアーマチュアドライバー×ダイナミックドライバー (A.C.A.A) |
対応コーデック | SBC,AAC,aptX |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 |
プロファイル | AVRCP1.6 / A2DP1.3 / HFP1.7 |
最大通信距離 | 10m |
連続再生時間 | イヤホン単体:8時間 ケース込み:32時間 |
ケース満充電所要時間 | 1.5時間 |
充電端子 | USB Type-C Qiワイヤレス充電 |
片耳モード | ○ |
ハンズフリー通話 | ○ cVc8.0ノイズキャンセリング |
アクティブノイズキャンセリング | × |
外音取り込み | × |
防水規格 | IPX4 |
▼本機の主な特徴は以下です。
- Anker独自「同軸音響構造:A.C.A.A」
- HearID機能搭載
- USB Type-C&Qiワイヤレス充電対応
- 最大32時間の連続再生が可能
- 「Rin音」仕様のイコライザーが選べる専用アプリ
発売時期は2020年の1月。
しかも価格自体が14,380円という値段なので一見いまさらに感じがちですが、現時点でも低価格帯の製品とは異次元の高解像度サウンドとなっています。
便利なQiワイヤレス充電にも対応しているし、連続再生時間の長さも申し分ないレベルです。
BOWS
音質に関しては、この1年で20種類以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた僕が舌鼓したくらいですからね!
因みに、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色です。
BOWSによる「Soundcore Liberty 2 Pro」の評価と感想
4/5
比較的古い部類に入る機種のSoundcore Liberty 2 Proでしたが、全然想像していた以上に高音質な製品で驚きました。1万円台のTWSの中では群を抜いて高音質と言えます。しかも、アプリではイコライザーをカスタマイズできるうえに予め用意された著名人によるプリセットまであったりと、遊び甲斐がありました。
強いて言うならやはり今流行りのノイズキャンセリングとアンビエント機能を備えてほしいというところで、JabraのElite 75tのようにアプリファームウェアのアップデートで実装してくれれば、また需要は高まると思います。
長所
- 納得の高音質
- 高級感のあるデザインとケース
- 便利なワイヤレス充電対応
- 扱いやすい物理ボタン式
短所
- アクティブノイズキャンセリングとアンビエント機能がない
- 本体の大きさに好き嫌いが分かれそう
- なかなか値下がりしない
Anker Soundcore Liberty 2 Proレビュー
BOWS
1万円台のイヤホンに挑戦しようか悩んでいるなら、今でもLiberty 2 Proは大正解ですよ!
上質なデザインとバリエーション豊富なイヤピが付属
- Liberty 2 Pro本体
- 専用充電ケース
- イヤーピース各種(XS~XL)
- 専用スタビライザー(S,M,L)
- USB Type-C充電ケーブル
- 取扱説明書
- サンクスカード
Liberty 2 Proの上質なケースには、多くのイヤーピースが付属されています。
浅め台形のイヤーピースがXS~XLまで、縦長三角形のイヤーピースがM+,L+の2種類付属されています。
また、Soundcoreらしいフィット感を増加させるスタビライザーも本機には付属。
シリコン素材でしっかりとした硬さです。
イヤホン自体は、大判サイズでこちらも上質さのあるマットなメタリック素材となっています。
耳から飛び出る部分のほうが大きいので、装着した感じはイヤホンというよりもヘッドセットと呼ぶにふさわしいかもしれません。
重量も約8gと、イヤホンとしては重たい部類に入ります。
形状は、エルゴノミクスデザインとなっているのでフィット感はありそうです。
ケースは河原に落ちてそうなざらつきのあるダークグレー。シンプルだけど存在感バツグン。
ケースはスライド式で、スルーっと開きこれだけでも上質さを実感することができます。
重さは約67g。
ケースの大きさは、最近の完全ワイヤレスイヤホン群のなかでは比較的大きい部類に入ります。
充電は、USB Type-Cに対応していてケース背面にポートが用意されています。
本機は、15分の充電で2時間の利用が可能な急速充電に対応。また、便利なQiワイヤレス充電も可能なので好みに合わせて充電スタイルを変更できます。
長くても約1.5時間程度充電すれば、満タンまで充電することができます。
充電中はバッテリー残量に合わせてケースフロントのLEDインジケーターが点灯し、充電状況を目視することができます。
▼LEDインジケーターの点灯パターンは以下です。
「○●●」➡30%以下
「○○●」➡30~70%
「○○○」➡70%以上
ペアリングはカンタンで接続も安定的
Soundcore Liberty 2 Proも、ほかの完全ワイヤレスイヤホン同様、ペアリングは1デバイスにつき初回のみ接続設定が必要です。
▼初回ペアリング方法は以下です。
- Liberty 2 Proをケースから取り出す
- スマホ・デバイスのBluetoothをONにする
- [Soundcore Liberty 2 Pro-L]を選択
- 接続完了
因みに、次回以降はデバイスのBluetoothがONになってさえいれば、ケースからLiberty 2 Proを取り出すだけで自動接続されます。
また、接続の安定性に関してはLiberty 2 ProはBluetooth5.0を利用していて、なおかつiOS用のAACコーデックと、より高速通信ができるaptXコーデックに対応しているので、安定した接続を実現しています。
BOWS
Bluetooth5.0は2020年もっともメジャーだったBluetoothのバージョンで、今の最新はVer.5.2ですよ!
使い方は直感的でわかりやすい物理ボタン式
Soundcore Liberty 2 Proは、見た目の割に堅実的な物理ボタン式の操作方式となっています。しかも、操作パターンも「押す」と「長押し」だけとかなり少なくて覚えやすい。
▼Liberty 2 Proの操作方法は以下です。
- Ⓛイヤホンの操作
- 2回押す➡次曲
- Ⓡイヤホンの操作
- 2回押す➡前曲
- ⓁⓇ共通の操作
- 1回押す➡再生/停止/受話/終了
- 長押し➡音声アシスタント/着信拒否
透明感のある高解像度な音質はアプリでさらに高音質にできる
これまで20種類以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた僕ですが、正直、10,000円台でここまで高解像度な完全ワイヤレスイヤホンは体験したことがないというくらいにLiberty 2 Proの音質はホンモノでした。
「これが独自の同軸音響構造(A.C.A.A)か!」と思わず言ってしまうくらいに他の製品とは逸脱したサウンドとなっています。
非常に透明感とハリのある音質で、生演奏といっても過言ではないくらいに美しい音色なんです。重低音は重みもパンチもあり、中音域から高音域の伸びのよさと音場の広さに圧倒させられます。
BOWS
グラミー賞を受賞した業界の10名が推奨するのも納得の音質です。
しかも、Liberty 2 Proには専用アプリ「Soundcore」が存在しており、同アプリ内で行えるイコライザーのカスタマイズで、そのクリアな音質をさらに底上げすることができます。
▼Soundcoreは、以下から無料ダウンロードができます。
「Soundcore」では、先に述べた操作ボタンの内容変更と、バッテリー残量の確認、著名人によるイコライザーの選択と、HearIDを使用することができます。
イコライザー選択では、「Rin音」をはじめとした業界のスペシャリストたちが組んだプロフェッショナル仕様のEQや、ジャンルごとに組まれた22パターンのプリセットEQなどへと瞬時に変更することができます。
「Rin音」によって組まれたEQプリセット グラミー賞を受賞した10名の著名人によるEQ ジャンルごとに組まれたプリセットEQ
BOWS
個人的に「Rin音」さんのEQすんごい好きでした!
また、HearIDは自分だけの音質を知りたい人には魅力的な機能です。
HearIDでは、イヤホンを耳に装着した状態でアプリを通して自分だけにあった最適な音質へとイコライザー調整を行うことができます。
BOWS
因みに、僕のサウンドプロファイルは以下な感じです。(コレに良し悪しはないだろうけど、出来上がりを見ても何とも言えない気持ち)
ちょっとした実験感覚で使用することができるので、オリジナリティがあって新鮮な機能です。
Anker Soundcore Liberty 2 Proがおすすめな人
Liberty 2 Proがおすすめなのは、物理ボタンでの操作が理想で無駄な機能よりも音質を重視したいという人です。
本機は、とにかく独自のA.C.A.Aの恩恵で他にはない音質を持っています。この音質目当てであれば今購入しても十分満足できると思います。
また、遅延にかかわるコーデックも比較的低遅延なaptXに対応しているので、iOS端末を使っている人よりかはAndroidユーザーのほうが理想的かもしれません。
Anker Soundcore Liberty 2 Proがおすすめではない人
本機最大のデメリットは、何度も言っていますがやはりこの本体の大きさ。
本体がカナブン並みに大きいので、耳の小さめな人へのフィット感が不安材料となります。
かくいう僕も、実際未だに左耳は納得のいくフィット感を味わうことができていません。
BOWS
JabraのElite 75tと比較するとふたまわりくらい大きいのがわかります…
耳のサイズ感に不安があるという人は、Liberty 2 Proに挑戦するには大きな勇気が必要となるかもしれません。
また、最近は10,000円前後でもアクティブノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンが多数発売されていますが、本機にはそれはありません。
また、脱着センサー式の自動オンオフ機能もないので、そういった音質面以外でのサブ機能がほしいといったひとには向きません。
Anker Soundcore Liberty 2 Proレビュー:まとめ
この記事では、Ankerの完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 2 Pro」について実機レビューしてきました。
便利なQiワイヤレス充電対応で、使い勝手の良い物理ボタン式であったりと実用性は申し分のない仕上がり。さらには、14,000円前後という価格帯でありながら20,000円以上するイヤホンと肩を並べるほど高解像度なサウンド。
総合して、発売から1年経った2021年1月の現時点でも十分にヘビロテできる仕上がりのものとなっていました。
以前レビューした同じAnkerの5,000円以下イヤホン「Soundcore Life P2」は現状ではもう古く感じる品質でしたが、Liberty 2 Proは今でも選択肢として有効ということです。
iPhone付属の有線イヤホンを卒業しようとくすぶっている人にこそ、手に取ってほしい製品と言えます。